トライエッティングCOOの菅沼です。
Tryetinger's Blogでは、トライエッティングのメンバーや活動の様子をお届けしていきます。インターン生紹介インタビュー第1弾は、トライエッティングの研究業務を担う櫻井が登場します!今回はわたくし菅沼がインタビュアーとして、研究チームをリードする櫻井にインターン参加のきっかけを聞いてみました。
櫻井 幹記|プロフィール
1993年生まれ、愛知県出身。名古屋大学大学院工学研究科修士課程修了、2018年4月より博士後期課程に進学予定。大学で(株)トライエッティング長江代表の講義を受け、その内容はもちろん、人柄に魅了されインターンに応募することを決意。トライエッティングでは、インターンとして研究部門に配属、基礎研究に携わる予定。教育にも興味関心があり、学業と並行して塾講師のアルバイトを5年以上経験、地元で塾の立ち上げにも参画する。
インターン応募の決め手は社長の人柄
―まず、自己紹介と経歴を聞かせてください。
愛知県で生まれ育ち、名古屋市立菊里高等学校、岐阜大学工学部数理デザイン工学科を経て名古屋大学工学研究科計算理工学専攻に進学しました。これは、コンピュータを用いた数値シミュレーションで物理現象の解明や数学モデルの検証を目的とする専攻です。現時点で、日本で最高性能のスーパーコンピュータである「京」を用いて流体力学の一分野である乱流を研究しています。
―インターン応募のきっかけを教えてください。
名古屋大学で行われた、長江社長による人工知能やIoT、機械学習の講義を受けたのがきっかけでした。最初は、今の社会で重要なキーワードである人工知能について学びたいなという単純な気持ちで受講したんですが、その間に長江社長の人間としての魅力に惹き込まれて、気付いたらインターンに応募していました。
―人間としての魅力というのは、具体的にどのようなものがありますか?
長江社長のトライエッティングの事業展開はもちろん、構築されたシステムはとても素晴らしいです。私から見たら雲の上のような存在の人なのに全く威張ったところがなく、同じ目線で気さくに話しかけてくれる人柄が魅力的だと思いました。あとからわかったことですが、長江社長と私は同じ高校の先輩後輩にあたると知って、さらに親しみもわきました。
―なるほど。長江社長の人間性に惹かれてインターンに応募したとのことですが、他の社員の雰囲気はいかがですか?
最初に長江社長からトライエッティングの社員の方を一人一人紹介して頂きました。みなさん、それぞれの分野において天才的な人ばかりなんですが、長江社長と同じようにおごり高ぶらず友達のように接してくれる方たちばかりです。
―アットホームな雰囲気ということでしょうか?
そうですね。年齢や能力の垣根を越えて、上下関係がないような社風がいいと思います。ここでみなさんと一緒に働けたら、とても仕事をしやすいんだろうなと感じています。
4月以降はリモートワークでインターンに参加
―トライエッティングにおける役割について教えてください。
インターンでは研究部門に配属され、基礎研究に携わる予定です。私は今年4月から2年間、岡山大学で研究をすることになっています。私の所属は名古屋大学のままですが、研究室の教授が岡山大学にかわったのでそちらで研究させていただく形になっています。
そのため、4月以降はリモートワークで可能な仕事を割り振っていいただく予定です。
―リモートワークでインターンというのはあまり前例がありませんが、不安はありませんか?
基本的に私が配属される研究部門では、プログラミングが主な仕事になるのでリモートでも可能だと考えています。
例えば、プログラムをこちらで作ってそのソースコードを使って何かを出すとか、出てきた結果をやりとりすることはインターネットを介せば可能です。必ずしも私自身がトライエッティングのオフィスに赴く必要はありません。
―リモートインターンが良い事例になるといいですね。
トライエッティングの基礎研究は3人で行うことになっています。当然、他の2人は名古屋にいるので、私はオンラインで議論に参加する形になりますよね。みんなで話し合いながらひとつのゴールに向かっていく過程は、リモートでも同じオフィスで顔を合わせながらでも変わらないと思います。それを今後どうやってうまく進めていくのかは私の課題でもあります。
また、リモートワークのインターンが一般的になれば、地方在住者にも可能性が広がっていくと思います。私がトライエッティングのインターンで実績を残すことができれば、同じような学生にもリモートワークでもやっていけるよとお手本になるかなと。頑張りたいですね。
研究分野以外でも、新しいことに挑戦していく姿勢
―インターン中にどのようなことを学びたいと思いますか?
基礎研究に携わる身として、トライエッティングが得意としている人工知能を学びたいと考えています。私の専門は計算物理学なのですが、人工知能はどちらかと言うと情報系です。私の研究自体をトライエッティングで活かせるかはわかりませんが、研究中に身に付けたプログラミングスキルを存分に発揮したいと考えております。また、トライエッティングで学んだ人工知能の知識を私の研究に活かすことができれば嬉しいです。
―専門分野の研究とは違うのですね。
トライエッティングのインターン応募は、長江社長の人柄に惹かれたことが大きかったので。インターンでは、量子モンテカルロ法に機械学習を組み込むミッションがあります。
―具体的に言うと、どういうことなのでしょうか?
モンテカルロ法とは、シミュレーションや数値計算を、乱数を用いて行う手法の総称で、さらに量子力学に基づいたものになると量子モンテカルロ法という名前になります。昨年、マサチューセッツ工科大学の論文に量子モンテカルロ法に機械学習を組み込んだ手法が紹介されており、それを発展させることがトライエッティングのインターンの役割です。
私は、量子力学は全くの専門外なんですが、個人的に勉強してみたらすごく面白かったです。これはぜひ、私のもうひとつの専門分野にしたいなと考えています。
―専門分野ではないことにも常に挑戦していくタイプなんですね。今後の目標を教えてください。
私は現在24歳なのにもかかわらず、ビジネスマナーなどを全く知らない状況です。なのでまず、このインターン中にビジネスマナーを学びたいですね。また、自分の研究したことが製品化されて、お客様の手に届くまでの一連の流れも学びたいと考えています。
―大学の研究だけではなく、社会人として実践的なスキルを学びたいということですね。
はい。インターン中は学生でありながら、社会人として働く経験をさせていただける貴重な機会です。大学で研究しているだけだと、自分が携わった研究が実際に商品化されてお客様の手に届くということはなかなか経験できません。私はこれから博士後期課程に進みます。自分のやっていることが大学の研究室で閉じるのではなく、社会の役に立てるようトライエッティングのインターンで実践できればと考えています。
―トライエッティングのような実践型インターンシップのメリットを教えてください。
まわりの学生でインターンをしている人は、基本的には大手企業が多く、ベンチャー企業でインターンをしている人はあまり聞きません。就職もそうですが、大手企業の場合は下積み期間があり、なかなか自分の希望する配属先に行けず、裁量のない働き方になってしまう可能性があります。その点に関してベンチャー企業の場合は、トライエッティングのように経営者との距離も近く、私の能力を存分に活かすことができる配属にしてもらえる、それがメリットかなと思います。
ーありがとうございました!