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メディアの"マネタイズ"ってどうやるの?〜初級編〜

こんにちは!株式会社トラストリッジで、メディアの広告運用コンサルティングを行っている甲斐です。
本題に入る前に、僕自身について少しだけ。

自己紹介

甲斐 仁崇 / Masamune Kai

前職はアパレルブランドを運営する企業でブランド運営全般を行い、新規ブランドの立ち上げや出店営業などを担当しました。
アパレル業界で働く中で、アプリの台頭やEC売上が実店舗売上を上回るなどのインターネットの波を感じ、「これはWebを極めなければ!」と一念発起してトラストリッジの門を叩きました。
現在は、トラストリッジにて自社メディア「macaroni」の知見を活かしてメディアの収益最大化を支援するメディアコンサルティングチームのリーダーを担当しています。

今回は、メディアの広告担当者の方向けに、ネットワーク広告を配信する際に知っておいたほうがよいことを整理したいと思います。(初回なので、初歩的な内容にしています。)

ネットワーク広告について

メディアのマネタイズは以下のようにいくつか手法がありますが、Webメディアにおいては、広告が収益の多くを占めている場合がほとんどではないでしょうか。

・広告(ネットワーク、アフィリエイト、タイアップ広告等)
・課金(コンテンツ課金、月額課金による収益)
・物販(EC)
・制作(コンテンツ・クリエイティブの受託制作等による収益)

その広告の中でも、安定的な収益源のひとつが「ネットワーク広告」だと思われますが、最近のネットワーク広告はテクノロジーの進化により以前よりも複雑になってきており、広告に詳しい担当者がいないと最適化が難しいという問題もあります。

正しく最適化すれば、ユーザー体験を邪魔せずに効率的に収益を上げることができるのがネットワーク広告の良いところですので、そのために必要な基本的なことを紹介します。

ネットワーク広告の配信前にチェックすべき3つのこと

「ネットワーク広告」は、大きく2種類に分類されます。RTBを行うCPM課金メインの「DSP/SSP広告」と、CPC課金メインの「アドネットワーク広告」です。

どちらも広告の配信自体はシステムが自動で行ってくれますが、配信する前に最適化したほうがよいのは以下の3つです。

1.配信事業社の選定

ネットワーク広告だけでも、数十社の配信事業社が存在します。各社それぞれ強みや特徴を持っているため、一概にどこが良いということはなく、メディアにマッチする配信事業社の選定が必要です。
ずっと固定のネットワークだけを配信するのではなく、定期的に複数ネットワークを比較しながら配信することが、自社に最適な広告を見つけるひとつの方法です。

2.フロアプライスの調整

フロアプライスは、RTBにおける最低の入札単価のことを言います。この設定により、RTBでの広告販売価格が希望金額を大幅に下回ることを回避できますので、設定がまだの場合はすぐに設定することをおすすめします。

また、広告単価は時期によって大きく変動しますので、その時々で最適な設定を行うことが必要です。フロアプライスが適切ではない場合、RTB広告がまったく配信されない、またはRTB広告が安く配信されてしまうことも起こりえます。

3.広告掲載位置

ネットワーク広告で重要なことは、「見られること」と「クリックされること」で、この2つの要素が広告単価に大きく影響します。
いかにユーザーストレスなく、ユーザーの目に触れさせるかが重要ですので、記事メディアであればユーザーの行動の切れ目になる 記事下に設置するなど、自社のサイトに合わせて最適化が必要です。


チェックすべき指標

上記の配信前の設定に加え て、メディアが安定した収益を作り出すために重要だと思われる指標を紹介します。
日々のチェックはもちろんですが、UI変更などを行なった直後は、特に気にしてみてください。

・回遊率(ページ/セッション)

ユーザー1訪問あたりのPV数のことです。広告収益は当然ながらPV数に起因しますので、回遊率をできるだけ高めて広告インプレッションを 増やすことが効果的です。まずは3~3.5を目標にするとよいでしょう。

・広告枠のビューアビリティ

ページが見られていても、広告が見られなければ広告収益にはつながりません。主要な広告枠については、ビュ ーア ビリティ(ユーザーが閲覧 できる 状態 にあったインプレッションの比率)が50%以上を目指すとよいと思われます。

・滞在時間

コンテンツをじっくり読んでいる=広告にもしっかり接触しているということになります。飛ばし 読みで広告もスキップされてしまうと、ビュ ーア ビリティが低下して収益にも影響しますので、しっかりと読んでもらえるコンテンツづくりを 意識 することが大切です。

滞在時 間もメディアの特性やコンテンツの内容や長さによって変動しますが、読み物系のWebメディアの場合は、90~120秒以上を目安にするのがおすすめです。

※回遊率や滞在時間はあくまで参考数値です!


まとめ

ざっくりとネットワーク広告について書いてみましたが、今日はこれくらいで。基本的な内容だったので、詳しい方にはちょっと物足りない内容だったかと思いますが、次回はもう少しつっこんだ収益化についての話をしようと思っていますのでお楽しみに!

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