大分からこんにちは。
トリアナの川野です。
Wantedlyで初めての記事なので、トリアナの理念ができるまでを書きたいと思います。
まず、私について。
現在トリアナの代表をしています。
元々インターネットやデザインが大好きでしたが、コミュニケーションがあまり得意な方ではありませんでした。
しかし、最初に選んだのは教材販売の営業職。
勤務地は福岡と東京だったため、人脈を作りながら手早く稼いで好きなことをしようと、実に浅はかな考えで始めてしまいました。
理念なき営業は、結果のみが求められる世界でした。
クライアントの気持ちは分からないまま教材を売り続ける日々。
上っ面のコミュニケーションだけ上達し、気がつけば営業成績は全国で上位。
比例して給料も見たことのないほどの高額となり、完全に感覚は麻痺していました。
でもある日、鏡を見たら頬がげっそりと痩けて、白髪が生え、人相がまるで別人に。
自分が”本当に良いものか”が分からない商品を売っている悩みと罪悪感が、身体を蝕んでいました。
このとき、
”確かな技術を提供し、それに対する正当な報酬を自分で決め、得られる仕事に就きたい”
という想いが芽生え、現在の職種に就くことに決めました。
大きなブランクにより転職には苦労しましたが、地元大分で私を拾ってくれたのが、とある広告代理店のWeb部門の課長でした。
お客様と一緒に商品をつくり、価格設定もできる、まさに求めていた仕事に出会えました。
ほどなくその課長が広告代理店から独立する際に誘われて、現在の取締役でもある大久保寛子を含めた3名で立ち上げたのがトリアナです。
トリアナで私が代表になるまで。
2007年11月、最初の朝礼で「まずは10社を幸せにしよう」という挨拶からトリアナの事業はスタートしました。
当時の大分ではまだ、Webに対する認識は非常に低く、仕事が大変少なかったのを覚えています。
ですが一つ一つの案件を丁寧に対応し、クオリティの高いものを作り続けていれば、必ず地方でもニーズが生まれるという確信はありました。
その後少しずつ会社は成長していき、ようやく私たちの仕事が時代にマッチしてきた頃、人生の恩師でもある当時の代表が若くして急逝しました。
2014年、創業から7年目の期末の日でした。
悲しみに暮れる暇もなく、目の前に立ちはだかった現実は今後の会社の行方。
すでに8期目は始まり、従業員が10名近くおり、会社は絶対に存続させるという選択しか考えられませんでした。
ここで私は代表となって舵をとっていくことを決断しました。
そして、理念ができるまで。
代表就任後、私はしばらく理念を作ることができませんでした。
多くの中小零細企業にとっては”代表者 = 会社”と認識されています。
「トリアナは終わった」と耳に入ることがありました。
実際に複数社からの契約解除やサービスの縮小など、大きな影響を受けました。
そのような中でも得たものがあります。
応援してくれる取引先、助けてくれる周りの方のおかげで、トリアナは存続を求められている会社だと再認識することができました。
私はようやくここで理念に向き合うことができました。
まず、トリアナの存在意義と使命はなにか。
技術力で社会に貢献する会社であること。
トリアナの技術力とはWeb分野であること。
Webはホームページだけじゃない、実現できることはまだまだある。
可能性を知らない人も、知っていても動けない人がまだまだいる。
トリアナはそれら全ての人に平等に提案できる集団であり続ける。
その先に、トリアナはどうありたいのか?
価値を提供できる仕事をしたい。
価格を自分で決める仕事をしたい。
自分たちが創るもので感動を届けられるのか?
自分たちも一緒に感動できるのか?
これらを基準に考える。
そうして以下の理念ができました。
<企業理念>
ビジョン
感動を生む
ミッション
クリエイティブとテクノロジーの可能性を提案し続ける
最後に社名の由来について
社名の由来は、スペインのトリアナ地区からきています。
ここには大きな河川があり、この”川”というキーワードがまさに当社のコンセプトになります。
ロゴも”川”をイメージしています。
当社は”持続可能な経営”を目指しています。
株式会社トリアナという法人、つまり”人”をつくったからには成長させ、存続させる責任があります。
川の流れは遡ることなく、なくならない限りは絶えることはありません。
トリアナはゆるやかな流れでも成長を続けていく、そんな想いが込められています。
この川をモチーフにしたロゴにはもう一つの意味があります。
それはカラーです。
3名でスタートした際は3つの川を3つの色に。
多方面に展開する広がり、それを強いものとするトリアナの長所を「彩り」と捉えたのがこのカラーです。
今では心強いスタッフ達が加わり、多くのカラーになりました。
これから一緒に働く仲間によって、どんなカラーが足されていくのか楽しみです。
多くのご応募をお待ちしております。
川野