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成功体験をハンズオンにしてみた

こんにちは、TOWNの後藤です。

6月にTOWNでは初めての、社外の方を招いたハンズオンを開催しました。

AWS入門ハンズオン - 超高速WordPressをAWSに立ち上げる! (2018/06/08 19:00〜)
AWSをサクッと試せる入門ハンズオンです * WebサイトのインフラとしてAWSに興味はあるけど知識は無い * 高速なWordPressをスピーディーに立ち上げたい そんなWebディレクター・デザイナーなどの方を対象にしたハンズオンです。 Googleのモバイルファーストインデックスの開始から、WordPress高速化の注目が高まっています。 特殊なパッケージに頼らず、Web制作に携わる人が慣れ親しんだ標準環境(LAMP)のまま高速化したWordPress環境を、高速化WordPress AMIを利用して
https://town.connpass.com/event/88735/

開くのはいいけど人来るかな?🤔 という懸念とは裏腹に、キャンセル待ちまで出たため翌週に追加開催を開くほどの反響を得られました。

このハンズオンは自分の成功体験をスケールさせたものです。

「自分でも出来た!」はスケールさせるチャンス

事の発端は、自社サービス「高速WordPress AMI」の説明ページを作るにあたり、AWS(Amazonの提供するクラウドサービス)の操作手順を実際に行ったところ、思っていたより簡単に出来たという成功体験です。

私は趣味でもWebサイトを作るので「VPSは使えるけどAWSは運用の専門知識いるしなー」と二の足を踏んでいました。しかし実際に使うと案外簡単だったという体験が得られました。

「自分でも出来た!」ということは、自分と同じ層の人も出来るということです。

私のスキルセットと経験は、幸いなことにターゲットとするWebディレクター層とマッチします。
そして「AWSに興味はあるけれど使ったことない」という、私のようなニーズがマッチする人も多いであろうと仮定しました。

当初の目的は説明ページを作ることだったので、手順もすでに出来ています。

  • ターゲットのスキルや背景を理解できる
  • ターゲットにニーズが存在すると仮定できる
  • 手順がまとまっており誰でも伝えられる

以上が揃っているので「これは繰り返し人に伝えられる(スケールする)のでは?」と思い、ハンズオン開催に動きました。

ハンズオン開催で意識したコト、わかったコト

有意義な会にするため事前に意識したこと、また開催後にわかったことなど、ノウハウというほどではないですが得た知見として紹介します。

🔍対象者を正しく伝える

イベント内容と参加者の目的のミスマッチは、主催と参加者の双方に不利益です。
誰のためのイベントなのか、職業・能力・状況などを伝え、ミスマッチを減らします。

今回はWebディレクター層の方を招きたかったのですが、「AWS」というキーワードはエンジニアの興味を惹く可能性が高いため、以下のようにストレートに対象を書きました。

  • Webディレクター向け」
  • 「WebサイトのインフラとしてAWSに興味はあるけど知識は無い
  • 「一般的なホスティングサービスとWordPressは使ったことがある」

聴くだけの講義ではなく実際に手を動かしてもらうハンズオンでは、有意義に参加してもらうためにも参加者のスキルレベルは重要です。能力や前提を率直に伝えたほうが良いと考え、その結果ほぼ願った通りの方に来て頂けました。

📐範囲とボリュームを正しく伝える

スタートからゴールを示すことで、参加者にイベントのボリューム感が伝わります。
ライトに試せる場なのか、ガッツリ勉強する場なのか、正しく伝えることで参加へのハードル感や、参加者の望むボリューム感のマッチングに影響します。

今回はライトにサクッと試せることを強調し、1時間以内で終わるスケジュールを伝え、本当に入門者向けに見せることを意識しました。

結果として、アンケートでハンズオンの難易度について回答頂いたところ、「丁度いい」「少し簡単」との回答を多く頂けました。今回は難しい学びを得てもらうわけではなく「実は簡単」という気づきを得てもらうことを目的にしていたので、参加者にそう思って頂けたなら正解だったかなと感じました。

📝アンケートは紙で作る

イベント後のアンケートは、Webと紙では回答率と回答の質に差があります。

Webアンケートは良くも悪くも気軽なため、メールをもらって「後で答えよう」と思いつつ忘れられることはよくあります。忘れて未回答だった時の罪悪感も「まぁいいか」程度にライトなものです。

紙ならばイベントの最後に少し時間を取れば回答してもらえます。その場で思ったことを忘れないうちに書いてもらえますし、イベント中に気づいた点もメモしてもらえるので、思い出しながら書かれるWebアンケートより回答内容も充実すると考えられます。

今回は人数が少なかったこともありますが、回答率は100%でした。

😱キャンセルはガンガンされる

Webでイベント募集する時の宿命だと思いますが、気軽に参加申請されて気軽にキャンセルされます。

イベント当日時間ギリギリでのキャンセルも当たり前で、キャンセル待ちから繰り上がった人の参加は見込めません。キャンセル処理してくれる人は丁寧な方で、参加状態のまま放置される方が普通です。対策としては事前のリマインドの内容や頻度を工夫し、当日の進行について方針を決めると良いです。

今回のハンズオンでは、参加者から同行の方が少し遅れる旨を頂いたので開始を5分遅らす対応も取ったのですが、参加者から連絡がない限り人数が揃っていなくても定刻通りに進めるのが良いと考えます。参加が不明確な方を待つより、時間を割いて定刻通りに参加してくれた方を尊重したいです。

今回は2回ともキャンセル待ちが出るほどの参加がありましたが、半分はキャンセルされるという体感値を得られました。

📡レンタルWiFiすごい便利

弊社は頻繁にイベントがあるわけではないのでフリーWiFiを用意していないのですが、ハンズオンのため参加者向けのWiFiが必要でした。セキュリティ上社内のWiFiは開放できないので短期のレンタルWiFiを利用したところ、安くて楽ですごい便利でした。

レンタルした機器は個人で使うようなポケットWiFiルーターでしたが、スペック上は10台以上も接続でき、膨大なデータ通信もないので充分な性能でした。機器の返却も同梱のレターパックでポストに投函するだけなので楽でした。UXが良いサービスってこういうことだなと、一人で納得してました。

来客向けのフリーWiFiに困っている方はぜひ試してみてください。

😞反省

今回はコンパクトな会だったおかげか失敗と言うほどのことは無かったのですが、個人的な反省としてこうすれば良かったなという点はあります。

  • AWSのメリットをあまり伝えられなかった
  • 受け付けをもう少しスムーズに出来たはず
  • 会議室はシーンとしているのでBGMがあると良かった
  • 少人数だとお開きのやり方・タイミングが難しい

今回を振り返って

今回のハンズオンを通して、成功体験をイベントに発展させることは結構イケると感じました。これもまた成功体験ですね(イベントとしての成功は別問題ですが)

新しいことを学んだ時や壁を乗り越えた時、ちょっとした快感がありますよね。その快感は人に伝えたくなるし、知りたい人もいるはずです。その熱量は大事だと思うので、あとは伝え方と人の集め方の工夫次第だと思います。この内容がそうした工夫の参考になればと思います。

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