昨年の7月に「GOHAN」をリリースしてから1年。
サービスリリースから現在に至るまでの状況や思いの変化を、株式会社TOPICA代表取締役社長の麓俊介にインタビューしました。
「美味しそう」という言葉が嬉しくて続けられた
ー サービスリリースから一年。当初から、現在の成長具合は想定できていましたか?
麓: 正直、今のようになっているイメージは全くついてなかったです。
当初は社員が自分一人だったため、やれることに限界がありました。
限られた選択肢の中で自分に何ができるかを考えた末に始めたのが、「GOHAN」という分散型動画メディアです。「GOHAN」は「世の男性が本当に食べたいと思う料理を提供したい」という思いでスタートし、1日1本のペースで動画を配信していきました。動画を閲覧しているユーザーさんからいただく「美味しそうですね」という共感の言葉が嬉しくて、無我夢中で配信を続けていました。気がつくと、「いいね!」してくれているファンの方の数が1万人を超えていたため、「これはニーズがある」と確信し、この事業を広げていくことに決めたのです。
サービスを支える仲間が増えていくことに感謝
ー 社員が一人の状態から現在まで続けて来られた原動力は何だったのですか?
麓: リリース当初からここまで続けられた原動力は、「サービスを大きくしていく楽しさ」です。
毎日300~500の新規登録があるということは、言い換えれば、毎日それだけ多くの方々に新たに知ってもらえているということ。
共感してくれる方がいることは、自分達の存在意義の証明になっています。そして、現在では「サービスを大きくする楽しさ」にも増して、「感謝」の気持ちも強くなっています。
共感してくれるユーザーの皆さん、仲間として共にサービスを支える社員のメンバーが増えるにつれて、いかに自分が周りの方々によって生かされているかということを実感します。現在、社員は5名にまで増えました。
映像のプロの菅野が入社しなければ、「GOHAN」の動画のクオリティは高まりませんでしたし、「GOHAN」の運用を担当する佐藤がいなければ、エンジニアの太田はコードを書けずにいたことでしょう。9月から営業/人事/広報周りで井上も入社しました。それぞれの持ち場のプロフェッショナルたちが会社に入社し、それぞれの役割を遂行しているという状況には、感謝の気持ちしかありません。偶然この会社に集まっただけなのかもしれませんが、自分にはある種、そうなることが必然で意味があったことのように感じています。「何かおもしろい」から一緒にいる。お互いに変に依存せずに自立し、自分の意思で決断し行動している。最高のチームが形成され始めてきているという実感があります。
「一旦やってみる」の精神を大切に
ー 今後、どのような人と一緒に働いていきたいですか?
麓: 合理的に考えたら、安定的な生活をやめてまで、スタートアップのベンチャー企業に行く必要はあまりないかもしれません。それでもスタートアップに来る理由は、「何者かになりたい」からだと思います。弊社は、「何者かになりたいけれども、何者でもない自分」に憤りを感じ、活躍する場所を求めている方に、存分に活躍できる環境と機会を提供できると思います。弊社の大切にしている理念として、「一旦やろう」という価値観があります。
常に変化が起きる状況下にあるのがベンチャー企業。
頭で考えてみても、結局はやってみないとわからないことだらけな中で、何事も「一旦やってみよう」と思って行動できる素直な人と仕事をしていきたいです。