Wantedlyをご覧いただいている皆様へ、
株式会社トムスエージェンシーの内部に迫る記事をお届けしてまいります。
記念すべき第1回は、弊社の代表取締役である井上誉士さんに迫りました。
会社設立までの道のりや会社の未来についてお話いただきます。社長が伝えたいこと、そして想いとは。
Profile:井上誉士(Inoue Takashi)
新卒にて三井物産系派遣会社へ入社。営業として入社1年目で新規開拓売上トップ。最年少で役職者へ昇進。他社長賞受賞。商社、広告代理店、GMSなどを担当。29歳で人材派遣会社を設立し起業。5年間で年商5億円まで拡大。会社譲渡し、35歳でイベント会社を設立。5年間で年商20億程度の案件を運営。主に全国のセールスプロモーション事務局の運営を担当。2019年に会社譲渡。その後、トムスエージェンシーを設立し、BPO事業、アプリ開発、行政案件などに従事。
トムスエージェンシーの中での役割
――これまでのご経歴をお教えください。
実家が家業だったので、高校卒業後は経営の専門学校へ進学し、商業的な簿記や経営について勉強していました。卒業後、7年間はサラリーマンをしていました。
初めての起業は28歳の時です。イベント・教育関係・人材派遣などの会社を複数設立して、5社目に設立した会社がトムスエージェンシーになります。
――トムスエージェンシーとはどのような会社でしょうか?
現在、会社の事業は主に5つあります。①BPO事業、②人材派遣・人材紹介事業、③不動産、④M&A、⑤アプリ開発などの既存のビジネスに活かすサービスが主な事業になります。
――トムスエージェンシーの中でどのような役割を担っているのでしょうか?
私の役割としては、トムスエージェンシーの方針に沿って社員が働くことができているかを確認することです。例えるならば、羊の大群を導く犬のような役割でしょうか。会社として目指したい方向から逸れてしまわないように、導いていくことが社長としての役割だと考えています。加えて、BPOの営業を担っています。
起業したきっかけ
――会社設立のきっかけは何ですか?
実家が自営業で建設業を営んでいて、幼少期から経営について触れる場面が多く興味・関心があったので、起業しました。また、人に関わる分野に面白みを感じたこともきっかけです。建設業のように「物」を作ることよりも、「人」に関わることの方が自分には向いていると感じました。
人に関わるサービスを提供したい
「人」に関わるサービスを展開する理由は何ですか?
理由は、学生時代のアルバイト経験を通して、「自分が人に携わることで、世の中に良い影響を与えることができる」と感じたことがきっかけでした。
――詳しく伺いたいです。
当時、携帯などの電子機器を販売するデジタル事業部
でアルバイトをしていました。3坪ほどの小さな店舗でした。
店舗の売上の全国順位が毎度発表されていました。自分が働き始めた頃は、60位ぐらいでしたが、人や場所が変わっていないにも関わらず20位まで上がるなど、様々な変動がありました。
そこで、
「なぜ、人や場所は変わっていないけれど売上が変動するのか?」と考えた時に、''人のモチベーションや売り方''が大切であることに気づきました。
モチベーションに関して言えば、人間関係や職場環境が重要です。例えば、人間関係が良好な時は売上が上がり、喧嘩した時には下がるというようなことが挙げられます。
販売員のモチベーションで売上が変わるということは、もし自分がより多くの販売員に関与して、アドバイスをすることで彼らのモチベーションを上げることができれば、一層売上アップにも繋がると思いました。
「自分が人に携わることで、世の中に良い影響を及ぼすことができる点を面白いと感じたこと」が「人」に関わるサービスを展開する理由です。
―なるほど。この考えは、『多様な「したい」、「創りたい」に共鳴し、成果とその未来を実現する。』という会社の理念にも通じているのですね。
会社の規模は社長の器で決まる
――井上社長が考える、社長の姿とはどのようなものなのでしょうか?
トップダウンで業務を押し付けるのではなく、社員一人ひとりが持っているスキルを活かして会社で活躍できるように導くことが重要だと考えています。
先ほど述べた通り、羊の大群を導く犬のような役割を意識しています。正しい方向へみんなが向いているかを確認して、間違っていたら正しい方向へ促すようなイメージです。会社として持っていきたい方向はもちろんありますが、そこに至るまでのプロセスは各社員に任せています。
なぜそのような方針を取っているのですか?
まず、理由の一つとして挙げられるのは、「私自身が、誰かに管理されることが嫌だから」です。
サラリーマン時代に、自分がやりたいことを提案して、それが通った会社と通らなかった会社がありました。それぞれ価値観はあると思うのですが、自分が働いていて楽しかったのは、自分の提案が通って、それをやらせてもらえる会社でした。
また、実は過去に設立した会社では、トップダウンで個人に業務を与えてそれをこなす体制だったこともありました。しかし、売上はあまり伸びませんでした。
その時に「社長の器の分しか、会社は成長しない」と言われ、どうしたら会社を大きくすることができるかを考え直しました。
この会社が成長するためには、それぞれが持っているスキルを活かして、最大限のパフォーマンスを発揮してもらえるような職場環境を作ることが必要だと考えています。
「人」に関わるサービスを展開する成長企業を目指す
――これからどのような会社にしていきたいですか?
1つの目標として、IPOを目指すことが挙げられます。なぜIPOを目指しているのかというと、その目標を達成しようとする中で享受できるメリットがあると考えているからです。
目先の売上だけを目標にしていては、社会に対して利益を還元できません。売上はもちろんのこと、コンプライアンスやガバナンス体制等の上場に向けた様々な基準を満たすことで、社員や社員の家族、社会に対しても貢献できると考えています。
また、IPOを目指すことが会社の成長の指針となり、既存のビジネスの更なる成長や効率化、積極的な新規事業の創出等といった会社としての推進力に繋がると考えています。より一層普段の業務に自由と責任を持ちながら取り組む姿勢を求められるので、IPOを目指す中で企業として成長を遂げることができればと考えています。
上場後の目標として、既存事業のみならず、人が生活する上で欠かすことのできない「衣職住」にかかわる様々なニーズに合わせたサービスを創出していきたいと考えています。人々の生活になくてはならないサービスを提供することで、生活する上で欠かせないインフラのような存在を目指しています。
今後、会社にとって必要なことは何ですか?
今後必要なことは、自分よりも優秀な人を採用することです。会社は、社員によって形作られます。どんどんと新しい風を取り入れることにより、組織が活性かされ、企業価値向上はもちろん社会貢献にもつながると信じています。
まだ小さなベンチャー企業なので、数多くある企業課題に対して、解決の優先順位をつけることが必要です。すぐに解決する必要がないと判断する問題に対しても、時間をかけディスカッションを行い、社員や株主の理解を得ることで、円滑な会社経営をすることができます。
常に変化し続ける環境下で、今会社として何をすべきなのかを明確化し、社員一丸となって同じゴールに向かって取り組むことが必要であると考えています。
この記事を見て下さっている方に一言頂きたいです。
一緒に会社や事業を創ってくれる人を求めています。
待ちの姿勢ではなく、本気で会社や事業と向き合い、一緒にチャレンジしてくださる方は、是非一度お話しましょう。