「キュイイイイイ…ギン!!!」が世界に響いた日 -劇場アニメ『BLAME!』TOM多国籍座談会報告書-
みなさん、こんにちは。
5月20日から二週間限定で公開されている劇場アニメ『BLAME!』ですが、公開前にアニメ好きの外国籍の方15人あまりを招き、試写会が行われました。
今日は、その時に様子を伝えた記事を紹介します。
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明日から二週間限定で公開される劇場アニメ『BLAME!』。
それはどれほど凄いことなのか。
原作未読の方にはまず事の重大さを伝えねばならない。
『BLAME!』は1997年から2003年にかけて講談社の月刊アフタヌーンで連載された弐瓶勉(にへいつとむ)先生による日本のハードSF漫画の金字塔である。
とにかく無口な主人公、見ているだけで病気になりそうなクリーチャー、気が遠くなるようなスケール感のディストピア世界、シュールなくらい進む作中の時間経過、ネット黎明期に描かれた終末、暗いページの割合で読み終える頃には黒くなる指先…
さらに現在日本を代表する漫画家や海外の超有名アーティストにも影響を与えている問題作である。
それが明日、20年近くの時を経て3Dアニメで劇場公開されるのだ。
申し遅れましたが、筆者はTokyo Otaku Modeで翻訳サービスを担当しておりますハギノと申します。
高校生の頃に弐瓶勉先生の作品に触れて以来ファンになり、新装版『BLAME!』の読者キャンペーンに応募して当たった重力子放射線射出装置のレプリカを家宝にし、作中にスターシステム的に登場する企業「東亜重工」ロゴ入りの服を2日に一度着用して出社している。
※物語に関わるネタバレは一切無いのでご安心ください※
■CGに!音響に!度肝を抜かれた『BLAME!』試写会
4月末某日、アニメ好きの外国籍の方15人あまりを招き、試写会が行われた。
同日16:00、目黒、今回の試写会場のソニーPCLさんにて上映開始。
何よりも特筆すべきが音響。「Blu-ray出るんでしょ?」「Netflix入ってますが何か?」「俺、ヘッドフォン、好き」という方は是非最寄りの劇場に足を運んでいただきデトックス効果がありそうなほど研ぎ澄まされた音を楽しんでいただきたい。東亜重音(いいネーミングですね)なる音響にこだわりまくった企画上映も行われるので楽しみで仕方がない。
映像に関しては最先端の3DCGアニメーションを堪能できた。「CGアニメかぁ…」「ポリゴンが粗いとね…」という諸兄にこそ、この最先端のCGアニメを体験してほしい。
「シドニアの騎士」で驚かされた大型メカ戦とはまた違った、等身大のスムーズなアクション、洗練された見ていて気持ちの良い/悪いテクスチャー、一つ一つの動きを意識し更に進化したカメラワーク、そしてなによりもこれまでのCG映画よりかわいい女の子に度肝を抜かれることだろう。
また永遠に近い時間をさまよう原作を、映画というフォーマットに落とし込むにあたって作られた起承転結のあるストーリー。
明日から始まる一般公開でもう一度観たい。
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