なにをやっているのか
東京海上日動システムズは、今まさに、変革の最中にあります。東京海上グループ内の情報システム会社という枠組みを超え、デジタル時代にふさわしいイノベーションを追求する組織に生まれ変わりつつあるのです。
そうした試みの先端を走るのが、デジタルイノベーション本部です。デジタルイノベーション本部は、2017年に設立された新部門。東京海上グループのデジタルサービスを企画・開発し、従来の保険サービスにはないソリューションや顧客体験の創出をミッションとしています。当初は数える程度のメンバーでスタートしましたが、グループ内でイノベーションへの期待が高まるにつれて組織が拡大し、2021年にはパートナーを含め、約150名の組織に成長しています。
東京都・銀座のデジタルイノベーション本部のオフィスには、「D」を頭文字とする、4つのミッションがあります。
Design:デザイナーが中心となり、東京海上グループのデジタルサービスのUX・UIデザインを担当しています。
Data:データサイエンティストやデータスチュアートが中心となり、データの収集・分析 ・可視化を行いデータドリブンなサービス開発・運用を実現しています。
Development:アーキテクトやプログラマーが中心となり、お客様にご利用頂くデジタルサービスの内製開発を行っています。
Delivery:リリース後のデジタルサービスの安定稼働に加えて、魅力向上・サービス改善に取り組んでいます。
デジタルイノベーション本部では、こうした「4つのD」がそれぞれのスキルと知見を組み合わせて、数々のデジタルサービスを生み出しています。2021年には、地震の震度に応じた保険金を最短3日でお支払いする「EQuick保険」の開発を担当。保険・金融業界の常識を覆す、革新的なデジタルサービスの創出に大きく貢献しています。
なぜやるのか
近年、DXが世間的にも大きな注目を集めており、あらゆる業界でデジタル化の重要性が説かれています。なかでも、保険・金融業界は、よりいっそうデジタル化への対応が迫られています。
例えば、保険・金融商品の募集文書(広告など保険への加入を募る文書)の訴求文言や表現方法は、保険業法をはじめとした各種法制度により、細かく規定されています。こうした規定は、商品に関する正しい情報をお客様に伝えるために、非常に重要な規則です。
しかし、一方で、社会全体でデジタル化が進展し、あらゆるサービスのUI・UXが洗練されていくなかで、保険・金融業界だけがその場に留まっているわけにはいきません。細かい規定を遵守しながらも、ユーザーフレンドリーで、新たな体験価値を提供できるサービスを生み出さなくてはならないのです。
特に、東京海上グループは、保険・金融業界でも有数の企業グループ。国内外の数多くの保険契約者様に、自らがデザインした新たな保険体験をご提供することも可能です。
「東京海上グループのIT・デジタル戦略の中核を担う「バリューパートナー」になる―その目標を実現するため、東京海上日動システムズは、グループ企業との連携強化やイノベーション活動の促進などを加速させています。
どうやっているのか
新たなソリューションや顧客体験を作り出し、イノベーションを創出するためには、ビジネスサイドとクリエイティブサイドが手を取り合い、クリエイターの発想やスキルを、開発の上流工程から盛り込んでいく必要があります。
そこで、東京海上日動システムズでは、デジタルイノベーション本部のメンバーなどがプロジェクトの企画段階から参画することで、クリエイターの発想などをサービスの設計やデザインに反映できる環境を作っています。
また、デジタルイノベーション本部では、開発体制の刷新にも注力しています。開発体制を、従来型のウォーターフォール型からアジャイル型に転換を図り、短いサイクルでサービスをリリースできる体制を構築しています。これにより、ユーザーのフィードバックを得ながらサービスを改善することが可能になり、より質の高いサービスを追求できるようになっています。
「東京海上日動システムズ」という社名に、「東京海上グループのシステム子会社」というイメージを持つ方も少なくないはずです。もちろん、それは間違いではありませんが、その両者の関係は「受発注の関係」「グループ会社の仕事を淡々とこなす子会社」といった、硬直したものではありません。むしろ、クリエイターが、これまで培ってきたスキルを生かして、グループ会社に新たな価値を生み出し、保険・金融業界に革新をもたらす。ーそうしたダイナミックな仕事に取り組める環境が東京海上日動システムズには整っています。