みなさま!大変お待たせいたしました!
本日は弊社 執行役員 神本さんのインタビュー【後編】を公開いたします。
さまざまな挫折を経験して、逆境を乗り越えながら、Terra Charge に入社した神本さん。
今回は入社後にフォーカスして、お話していただきました。
それではどうぞ!!
Terra Chargeへ、入社した際のお話を教えてください。
2023年の12月から、正式にTerra Chargeの社員として働き始める前に、徳重社長や、中川さんにも配慮をいただき、入社前に、社内の雰囲気などを掴むために、正式入社の2ヶ月前である、23年の10月くらいから時間を見つけてはオフィスに顔をを出していました。
23年の10月は、Terra Chargeとして事業スタートして、2年目に入る頃でした。
まず最初に、僕は2つのチームを近くで見ていたのですが、どちらのチームも、とにかく目の前のボールを打ち続けなければいけない状態で、とにかくやることに追われており、全員がパンクしそうな状態でした。
徳重社長や中川さんからも、事業はとんでもなく伸びているということは、聞いておりましたので、ある程度の想像はしていましたが、実際に目の当たりにしたときに「想定していたよりも、大変だ」と感じました。
一方で、事業の伸びは凄まじく、2年目である、その年の売上着地見込みについては、元々聞いていました。
その「売り上げの着地見込み」と、「目の前のカオスな状態」というのをみて、
さらに驚いたというのを覚えています。
当時の社員さんの状態を外からみていると、課題が山積で、業務についても、補いきれていない部分も多くあるように思えたのですが、僕もスタートアップ業界の経験はそれなりにあったので、他のスタートアップと比べても、実績は2年目としては圧倒的でした。
これが、巨大マーケットで、これから伸びる事業をやっているということ、
市場参入のタイミングが「本当に重要なんだな」と、心から感じました。
入社前ではありましたが、ここで、さらにEVインフラ事業の可能性を強く感じ、
その時の衝撃はもちろん今でも忘れていません。
当時のTerra Chargeの課題点とは?
会社は、とんでもない数字を出していましたが、各個人の業務のやり方などについては、バラバラで、特に仕組みの部分は、全くと言っていいほど、整っていませんでした。
ここは、当然、一定は想定していましたが、
出している「実績」と「業務レベル」には、ギャップを感じました。
一方で、この状態でも、この実績を出せているわけなのだから、
改善をしていけば、さらにとんでもなく伸ばすことができるぞ、という確信も持てました。
社内の方に対して感じた印象はありますか?
Terra Chargeは、今でもそうですが、当時から、ベテランの方から、若手まで、幅広い年齢層がいる面白い組織でした。
課題は山積のように見えましたが、凄まじい実績を上げている組織なわけです。
いきなり会社に、ある程度の役職で、入社することになっていましたので、
やはり、皆さんにも、自分を知っていただきたいと思いましたし、一緒に働くメンバーの方のこともしっかり知りたいと思い、入社前でしたが一人一人の方と軽い1on1などをさせていただきました。
1on1をやる前は、正直な話、どんな反応をされるか、もしかしたら、あまり受け入れてくれないかもしれない、などと不安を、実は感じていました。
ただ、その不安は見事に裏切られました。
まず感じたのが、お世辞抜きで、「全員、本当に良い人だな」と思いました。
なによりも、とても好意的に受け入れてくれたことを、今でも本当に感謝しています。
皆さん、凄まじい実績をあげている自負もあったと思いますが、それでも、僕の話もしっかり聞いてくれましたし、ここで打ち解けることができたのは、本当にありがたかったです。
そのような方たちと、これから一緒に働けるんだという、喜びを、感じることができたことも、より一層、Terra Charge に貢献していきたいと決意できたエピソードでした。
1 on 1で神本さんからかけた言葉は何でしたか?
僕は、外からTerraChargeをみていた時間がありましたので、客観的に、今、TerraChargeがやっていることが、どれほどのインパクトのものかを率直に伝えるようにしました。
自分の経験から、何故TerraChergeに入社したいと思ったか?など、それこそ今までお話させてもらった内容を、丁寧にお話することを心掛けました。
今のTerraChargeはどのような状態か?を、言葉として分かりやすい表現をしたいなと考えた時に、ピッタリだなと思ったのが、まるで「上りエスカレーター」に乗っている状態。でした。
お話したように、ほとんどのスタートアップが上手くいきません。
普通は静止している道を歩いている感覚です。立ち止まっていては現状維持もしくは衰退です。
スタートアップのなかでも、厳しいところは「下りエスカレーター状態」のところも、多くあります。むしろそのような状態の方が多いかもしれません。
そんななかで、TerraChargeは、まさに「上りエスカレーター状態」に近いと感じていましたので、その感覚を皆さんにはお伝えしました。
「いまの課題をひとつひとつ解決していけば、とんでもない所まで行けます!」と。
ちなみに、そのときの状態は、今も続いているわけです(手前味噌ですが、凄いことです)
実際に働く上で直面した壁はありますか?
そんなこんなで無事に入社しましたが
12月入社してすぐに、いきなり大きな壁にぶち当たりました。笑
23年度の補助金を申請し、見事採択された案件が、非常に数多くありました。
ただ、なんとそのほとんどを、約2か月後の、24年1月末までに充電器設置の工事を完了させ、経済産業省に、「実績報告」をしないといけない状態でした。正直このときは、まだ今のような仕組みが全く整っていません。
入社前には、いかに営業全体の仕組みを作るか?というミッションを持っていたのですが
正直それどころではありません、まずはなんとしてでも「工事を完了」させないと、次のステージにいけません。
設置完了~実績報告が終わらないと、せっかく採択された補助金の交付が受けられない。
まさに「積み上げてきたことが無意味」になってしまう。
そこで、入社前のミッション(営業の仕組み化)なんていうのは度外視して、
その時に最も大変な状況だった、施工(工事側)にまわることにしました。
したがって、僕が入社して最初にした仕事は、「施工会社に日程調整の電話」をしまくることでした(笑)
生まれて初めて、施工会社に電話しました。営業の電話は、当然何度もかけたことがあり、電話自体には全く抵抗はありませんが、
それはそれはめちゃめちゃ大変で、電話のしすぎで声も枯らしてしまいました。
ただ、僕にとって最初の仕事が、最前線の仕事で本当に良かったと思っています。
実際に手足を動かすことで、現場の理解を深められたと思いますし、実はそのときの経験が、元々のミッションである「営業の仕組み化」のポイントを抑えることにもなりました。
具体的に言うと、「どこを改善すればよいのか?」が明確に分かりました。これは後になって、とても活きる経験でした。ただ、あのときのヒリヒリ感、嫌いではないですが、戻りたくないですね。笑
いま働いているメンバーも全員あの時には戻りたくないと思っていると思います。
当時の状況などもう詳しく教えてください。
僕は、年齢の割には、スタートアップでの経験豊富にがありましたので、
そういったストレス耐性はあるほうだと自負しています。
理想に対して、現実がなかなか思いどおりにいかないことというのは正直、日常茶飯事です。
むしろ、そんな状態は、スタートアップのあるあるで、僕はカオスと呼んでいたりします。
マネジメントをする立場というのは、自分の持論でもありますが、
やりたいことだけをやるのではなく、やらなければならないことをしっかりやるのが大事だと思っています。
もっというと「なんとかしなきゃいけない状態」に身を置くことが、
スタートアップで働く意味だとも思っています。なんなら醍醐味でしょ。と。
なので、当時、その状況を打破するには、工事完了が会社として、最優先事項でした。
最もなんとかしなきゃいけないところが、施工のところでしたので、そこに入って最前線で業務をすることは、なんの迷いも違和感もありませんでしたね。
そのとき、そのとき、一番苦しいところ、一番インパクトのあるところに
自分のリソースをかけるべきだと思っていました。
現場に入ることで得た気付きはありましたか。
もちろん沢山ありました。
やはり一番の気付きは、この事業はそれぞれの役割(営業~補助金、施工、実績報告、カスタマーサポートなど)が全てつながっている、と実感出来たことです。
例えばですが、施工会社様と設置先予定のホテル様での施工日程が、
なかなか決まりませんでした。
それは何故か?と紐解くと、営業の入口の段階で、本来は握っておかないといけないことが「ふわっと」してしまっていたり、設置までの段取りだったりも
明確に相手に伝わっていなかったりしたというもの、当時は散見されました。
要は、営業など入口のところを、早期に改善しないといけないということなどは、
施工側の現場に入ったことですぐにキャッチアップできました。
また、これは気付きというか、純粋に「みんな凄いな」と思ったのですが、結果的に
このときの案件は、すべて設置完了、実績報告をやりきれたのですよね。期限内に。
この様な、かなりしんどい状況下で、結果として最後やり切ったわけです。
ただ、市場が伸びているから、実績が出ているんだ。という単純なことでは、全くなくて
やはり、このやり切り力が、TerraChargeの凄まじい実績の源なんだと思いましたね。
一方で、その「やり切り力」はTerra Charge の強みではあると思うのですが、そこに頼るのも限界だなというのも感じました。さらに来期は大きな目標を掲げていく中で、今のままでは絶対にダメだと、危機感を覚えることもできました。
そこで、来年の申請~工事完了に向けて、営業側に「案件担当(今はオペレーション推進という呼び名)」という役割を設け、その時の大きな課題を解決するための組織構成をつくりました。
現場に入ったからこそ、この事業の大変なところと、次にやるべきポイントは押さえられたかな、と思います。
現場にいて組織について気が付いたことはありますか。
先ほども、「やり切り力」については触れましたが、
EVインフラ事業のマーケットのポテンシャルに加えて、組織の「やり切り力」とのかけ合わせこそが、成果を生み出すために重要なんだと実感しましたね。
新しく設けた案件担当という役割も、最初は皆さん戸惑いながら、創っていったわけですが、各チームの部門長やリーダーを中心に、仕組化とマニュアル化を図り、
どんどん改善が進んでいきました。
案件担当という新しい役割を中心に、課題発見と、課題解決を、とにかく繰り返していき、
今では、当時は「弱み」となっていた部分が、「強み」になっているな、と思います。
次に掲げる課題とは?
オペレーションが大きく改善されたなかで、ある意味、バケツの穴が塞がれた状態になってきています。
そうなると次の課題は、さらなる「シェアの拡大」です。
いま力を入れている急速充電器の設置、それから、法人車のEV化が進んでいるので、法人向けプランも、加速させていかなければならないな、と思っています。
やることは、まだまだまだまだ沢山あります!
目標がとんでもなく高いわけですが、それを実現できる可能性が大いにあるフィールドがあるというのは、本当に有難いことだなとも思います。
目標を達成するうえで必要なマインドとは?
これは目標達成という視点だけでなく、重要なことだと思いますが、
「他責思考にならずに、反省して、次につなげること」
これが、非常に重要だな、と感じています。
仕事って、100パーセント自分が悪いってことって、ほとんどありません。
でも反対に、100パーセント、自分以外が悪い、ということも、当然ないわけです。
僕は、自分ばかりを責めてしまうこと自体は、良くないことだと考えていますが、
一方で、「他責にしないこと」が本当に大事だと考えています。
つまりは、何かが起きた時に、100パーセント自分以外が悪いということは、あまり「ない前提」であるならば、
自分自身に対する改善の余地は、どんな時もあると思うんです。
なので、他責にならないでいること、反省をすることは自分のメンバーに常に伝えています。
打席に立つ回数が多ければ、「ヒット」も打てるものの、「打ち損じ」も相対的に増えると思います。
そのときに、その「打ち損じ」を成長の機会として向き合える人でありたいと僕自身も自分に対して思っています。
これは、前回にもお話したところではありますが、単に「失敗をしていい」ということではなく、「反省して次に活かせる」ということが前提としてあって「失敗をしていい」という言葉があると考えています。
そして、その改善を繰り返すことが、目標達成に対して重要なマインド、心構えだと思っています。
メンバーから学ぶことはありますか?
もちろん、いっぱいあります。
先ほど、目標達成のマインドを伝えたわけですが、そもそも、Terraには、それができる人が多いですね。
大前提、そういうマインドの人が多いのですが、
僕自身、そういう人には、次の大きなこの仕事を任せよう!と思ったり、
例えば、自分が良いビジネス本を見つけた時には、積極的にシェアしようと思えたりします。
何を言っても、右から左に聞き逃して、行動に反映させない人や、
自分の失敗に向き合わない人にはそんなことはしません。
自分が相手側の立場に立つことで、反省ができる人であることの重要性を都度学ぶんです。
僕自身にも、当然まだまだ成長の余地が大いにあって、こういう存在であり続ければ、そのような得られる機会も多くなるし、経験の濃さもあがるよな、って感じます。
あとは、何度も繰り返してますが、「とにかくやり切る力」ですね。
いま、インターン生や、20代、30代、、40代~60代の自分よりも大先輩の方々も、本当に同じ目標に向かってエネルギーを注ぎ、やり切ってくださっています。
これは本当に頭が下がりますし、いつも一緒に働く仲間として、尊敬、感謝していることです。
今年に入って、すでに3回の申請がありましたが、毎回本当に大変な局面を乗り越えていただいているので、その節目ごとに、感謝の想いを形にしたい一心で、みんなで打ち上げに行っています(笑)
その都度「やっててよかったな」って、思いますし、
Terraで働いてよかったなと思える瞬間です。
Terra Charge に足りない人材とは?
弊社だから、というよりは、成長産業にいる成長スタートアップに共通してある課題だと思うのですが、
Terra Charge には注力していくべきカテゴリーがたくさんあります。
なので、その分だけ、求められているポジションが無数にあります。
例えば、伸ばしたいあるカテゴリーがあった場合、組織を作っていく必要があります。
したがって、ミドルマネジメント層が、その分必要だと感じますね。
現時点で、1~2人でやっているポテンシャルのあるカテゴリーには
最終的には、もっと採用して、組織で、大きく成長させたいと思っています。
今後の展望を教えてください。
個人的には、20代全力で走り続けてきました。
そのなかで、嬉しかった経験も、悔しかった経験も両方ありますが、
まだまだ足りていないところが、当然あります。
そんな中で自分も新しいチャレンジをどんどんしていき、
圧倒的に会社を成長させていきたいな、と考えています!
具体的には、桁違いな数字を、出したいですね。
僕は、そんな桁違いな実績を出せる、
それが実現できるマーケットだと思っていますので、これは本当に稀有なことです。
挑戦する中で、課題はたくさんあると思いますが、
僕自身それに立ち向かっていきたいですね。
EVインフラ事業は、世の中から、絶対に必要とされているものだと思います。
そんな期待をされているマーケットで、大きな結果を出しながら、誰もが入りたい、憧れの会社にしていきたいです。
そして、一緒に働いているメンバーがそれぞれのキャリアパスを歩んでいく中で、
「あの時代のTerra Charge で働いていたのか」と、そのキャリアが、光り輝くものにしていけたらと思っています。
「今」を作るのは過去の積み重ね。
「あの時のTerraでの経験があったから今があるんだ」と感じられるようにしていきたいと心から思っています。
最後に
このEVインフラのマーケットは、いまとんでもなく伸びています。
今のタイミングで、この業界に従事するキャリアは間違いないと思います。
一方で、乗っている船がイケていることと
その船に乗っている人がイケているというのは、イコールではないですよね。
なので、船をさらに、イケている船に成長させるべく、
自分自身を、さらに成長させていきたいと思います。自戒を込めて。
皆さんも、是非、一緒に新産業を創りましょう!!!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。