社員インタビュー④|Terra Charge 執行役員に聞く!プロサッカー選手を目指した青年が執行役員になるまでの道のりとは?【前編】
本日はTerra Charge執行役員である、神本龍さんのインタビューを公開いたします!
Terra Chargeトップの一人である神本さんが、現在に至るまでの道のりとは??
それではどうぞ!
自己紹介をお願いいたします。
神本龍です。
Terra Charge の執行役員をしています。
学生時代はずっとプロサッカー選手を目指して日々練習に励んでいました。
ずっとスポーツ推薦で大学まで行ったので、受験勉強というものをしたことがありません(笑)
大学入学を機に、サッカーを辞め、飲食店アルバイトに熱を注いだ大学生活を過ごし、卒業後は人材会社に就職しました。
その後、創業まもないスタートアップの会社に勤め、IPOを目指し奮闘しているさなか、紆余曲折を経て、徳重社長と知り合い、Terra Chargeで働くことを意思決定し、今に至ります。
プロサッカー選手を目指すことを辞めた理由は何でしたか?
いまでは大学からプロも一般的にはなっているものの、当時は高校からプロが当たり前の世界でした。
高校卒業時に、オファーがなかったことで、プロを目指すことを諦め、本気でサッカーをすることに自ら終止符を打ちました。
その後も、サークルでサッカーを続けていましたが、これまで持っていた情熱は失ってしまいました。物心ついたときから目指していた目標が無くなり、途方に暮れたことを思い出します。
僕の人生における、最初の挫折ですね。
ただ、運が良かったのが、親友が地元にある飲食店で働き始めたのがきっかけで、そこで働くようになりました。その飲食店の社長や創業メンバーは、全員20代前半で、働いている人が、素敵な方ばかりで、大学4年間は、勉学そっちのけで、そこに熱を注ぐことになりました。
アルバイト先ではどんな転機がありましたか?
アルバイト先は、僕とさほど変わらない年齢の人たちが経営陣で、日本でNo.1の飲食店を作るぞ!というビジョンを持った、まさにドラマにも出てきそうなノリのお店でした
当時の社長は24歳で、熱量を持って働く姿を見て、「社長」ってかっこいいな、「経営する」っていいな、と考えるようになりました。
サッカー選手にはなれなかったが、「夢に向かって走る」ことは、ビジネスの世界でもできる!ビジネスの世界で「リベンジしたい」というのを考え始めたのも、このタイミングからでした。
「プロサッカー選手」から「経営者」に、シフトした感覚でしたね。
そこから今に至るまで、軸はずっと変わっていません。
卒業後の就職先は何故人材会社だったのですか?
当時は本当にアルバイトを頑張っていたので、そのまま飲食店に就職することも考えました。
大学生にしてP/L管理も任されていましたしね(笑)めちゃめちゃ働いてました。
一方で、就職活動をしないまま、このまま決めていいのか?ということを改めて考えたうえで、
1社だけ受けてみよう、とエントリーした会社で説明会に参加したところ、
人事担当の方と、役員の方と、意気投合をしてしまい、そのまま入社を決意しました。
業界というより、まさに「人」に惹かれて入りました。
僕は、昔から周りには恵まれていたので、とても充実はしていました。
入社して2年目には、上場もしたのですが、当然のように実感を得ることはありませんでした。
従事していた人材紹介のサービスは、やりがいは感じていたものの、既存のビジネスモデルが出来上がりすぎており、自分の介在価値がどうしても薄いなと、考えるようになっていました。
そんな感じで 悶々としていたとき、24歳のときに、大学時代か親交のあったひとまわり以上離れた先輩の誘いを受けて、創業間もないスタートアップに転職を決めました。ここが僕のTerra Chargeに入社する前の前職になります。
2014年当時はスタートアップという言葉も、浸透してなかったのと、大企業からベンチャー企業に転職する人も少なかったのを覚えています。
前職ではどの様なことをされたのですか?
前職は、僕が入社したときは、社員が5人しかいませんでした。営業は社長だけ。
当時スマホを使った販促支援のお出かけアプリを作っており、当時は、他にはないビジネスモデルで、ものすごい勢いで成長していました。
僕はそこで営業一人目だったので、社長に代わって、多くの大企業との提携に関わり、28歳のときには、昇進して、執行役員となりました。
人材会社を経て、少しサラリーマンぽくなっていた僕でしたが、改めて経営者を目標にしていた当時の情熱を取り戻し、自分が会社を、リードしていることに、強くやりがいをもって働いていました。
このままいけば、上場企業の役員になれるかも、と思っていたのですが、、、
現実は、そう簡単にはいきませんでした。
どの様な壁があったのですか?
いろいろ要素はあると思いますが、
一番大きかったのは「プロダクトを進化させきれなかったこと」と「ニッチなマーケットで勝負をしすぎたこと」
会社を経営していくことは、本当に簡単なことではありません。
頭でわかっているつもりでも、実際に成果を上げ続けることが、これほど大変なことだ、ということは、この体験を通して身に染みています。
当時、資金調達もしていましたから、株主たちからのプレッシャーもそうですし、一緒に働くメンバーたちからの不安の声、大手企業のサービスの解約、、、などなどあげればキリがありません。
僕のいた間に、少なくとも3回は、倒産の危機に追い込まれました。
勢いのあるときには、20代でIPOできると思っていたんですけどね。簡単ではありませんでした。
30歳を迎えると、まわりの友人なども、上場する知り合いもでてきて、隣の芝生が青く見える時を過ごしました。
ずっと飛ぶ鳥を落とす勢いでやってきたのに、事業が伸びず、悔しかったのを覚えています。
僕にとっては、この時が人生2回目の挫折でしたね。
いままで、選択に後悔をしたことはありませんでしたが、一瞬だけ後悔をした記憶があります。
ただ、悔しいだけでは終われません。サッカー選手を諦めた、あの悔しさ。それを忘れてはいけない、
周りと比較しても仕方がない。もう一度、踏ん張ろうと思いました。
そして、そのときに、いろいろ動き出しました。
この会社で再度、大きく成長をしようとも思いましたし、それと同時に、「神本龍」という人間は、市場価値が果たしてあるのか?ということも、しっかり認識しようと思い、今まで断っていた、個人へのオファーも受け始めるようになりました。
実は、ここで、徳重社長と出会うことになります。
社長とのエピソードを教えてください。
様々な会社の顧問としてお仕事を受けていた中で、ある時顧問登録サイト経由で社長からメールが来たのが始まりです。
その当時、徳重さんというお名前だけは聞いたことがあったので、「EV充電、あまりピンと来ないな」といった感じで、興味本位でまずはお話だけ聞くつもりで返信をしました。
金曜日の20時頃にメールが急に飛んできたので、アポイントメントは一番早くて月曜日の午前中かな、と思っていたのですが、社長からの返信は「明日土曜の8時にあえますか。」でした(笑)
この時点でこの人すごいな、と思っていましたね(笑)
社長の充電インフラ事業に対する熱意をそれだけでも感じていました。
連絡を取った次の日の朝にはZoomをつないでお話していました。
社長は社長で僕の経歴と若さのギャップに驚いていたようですが(笑)
実際にTerra Charge と関わり始めてどうでしたか?
まず、外からEV充電事業を手伝っていると、そのマーケットの大きさとダイナミックさに驚かされました。
前職では、商業施設や小売業界の分析をしていたものの、市場領域が非常にニッチな部分が課題でした。
マーケットの市場規模が小さいために、どんなに頑張っても限界があることに閉塞感を感じていましたし、デジタルツールなので説明するのも非常に大変でした。
一方で、色々な経営層の方々に、ちらっとEVインフラの話をすると、すぐに飛びついてきて、「すぐ話を聞きたい」という反応になることが、ほとんどでした。
マーケットが異なると ここまで変わるのか、とびっくりしたことを、鮮明に覚えています。
外からちょろちょろと関わるのではなく、中に入って、ガッツリ関わったほうが良いかもしれないと感じたのも、この時でしたね。
実はそのころから、社長からは誘いをいただいていました。
合計で、4~5回は、 Terra Chargeに誘われたと思います。
その一方で、やはり前職の会社には 特別な思い入れもありました。当時の社長にも恩がありましたので、きちんと見届けてからでないといけないと感じていました。
そこから半年くらいで、やっと会社に目途が立ち、僕がいなくてもやっていける状態になり、そのタイミングで、徳重社長のオファーを受け、正式にTerra Chargeの社員になりました。
それが2023年12月のことです。
ご自身としては何故徳重社長からオファーを受けていたと思いますか?
まず一つは、「挫折を経験していた」からだと思います。
日々スタートアップの会社が資金調達に成功しているニュースを観ていると、つい勘違いをしてしまいますが、ほとんどのスタートアップは資金調達ができず、事業に失敗しているんですよね。スタートアップの平均は「死」ですからね。
一緒にビジネスをやっていく上で、うまくいった経験も、もちろん大切ですけど、うまくいかず悔しい思いをした経験は、非常に大事だと考えています。
スタートアップを経営していく立場として、山と谷を両方経験しているところは、若いながらに評価してもらえたんだな、と。
もう一つは、バランス感覚だと思います。
僕は、一般的な社会人と比べたら、圧倒的に攻めの姿勢でいるとは思いますが、意外に、守りも出来るタイプです。(攻めの人のタイプの中では笑)
これは、先ほどのスタートアップの話に戻りますが、やはり失敗して向き合った経験があるからこそ、攻めだけでなく、守りも大事というのがベースにあるからと思います。
あとはベースの思考の部分で、「失敗」への捉え方、向き合い方。
僕はよく、「失敗することは悪いことじゃない。失敗に向き合わないのが悪いんだ。」と言っています。
これも社長の考えとマッチしていたんじゃないかな。と考えています。
実際に入社してみて、ここは強く感じますね。
神本さんの思う経営層に必要な人材とは?
個人としては、特にマネジメントをする立場は、他の人たちと「異なる強み」を持っていると、良いなと思います。
いろんな人が経営には必要ですから。
強みが異なるからこそ、チームとして補いあっていける。スタートアップは、大きなビジョンを、圧倒的なスピードで、向かっていく必要があるので、異なる強みを持った個性的な人、そして、挫折の経験がある、芯の強い方。
そんな人と一緒に働いて会社をつくっていきたいですね。
神本さん、お忙しい中インタビューにご対応いただき、ありがとうございました!【後編】も是非お楽しみに!!