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【ゲスト寄稿】ブロックチェーンはなぜ必要なのか。事例と共に詳しく解説

PoLのPdMを務める田上が、ブロックチェーンメディア「Hi Blockchain」にゲスト寄稿を行いました。

今回のテーマは、「ブロックチェーンはなぜ必要なのか」。
本ブログでは、寄稿した記事の一部をご紹介します!

人工知能やVRと並び先端テクノロジーとして称されるブロックチェーンですが、技術の普及に伴い「Why Blockchain」すなわち、それ「ブロックチェーン使う必要ある?」と疑問視されるプロジェクトが増えてきました。

本記事では、ブロックチェーンってよく耳にするけど何が凄いの?という方のために、ブロックチェーンがなぜ必要なのか、社会をどう変革するのかについて説明します。


[目次]

  1. ブロックチェーンとは
  2. 特定の誰かが管理することを前提に社会は成り立っている
  3. ブロックチェーンはなぜ必要なのか
    1. 国際送金におけるブロックチェーン活用
    2. ブロックチェーンによってプライバシーを保護する
    3. 極小価値の可視化、トークナイゼーション
    4. ゼロダウンタイムの実現
    5. 恣意性の排除
  4. ブロックチェーンの前提はDecentralization(非中央集権)

ブロックチェーンとは

ブロックチェーンがなぜ必要なのかについて触れる前に、まずはブロックチェーンについて簡単におさらいしておきます。


前提として、「ブロックチェーンとは?」を一言で表現するのは至難の業です。
まるで、インターネットとは?という途方もない質問を投げかけているも同然だと思ってください。

この前提の元、多少強引に一言で表現するのであれば、ブロックチェーンは「価値のインターネット」といえるでしょう。


まず、インターネットによって「人やモノ」が繋がるようになりました。
インターネットが普及したことで、例えば手紙や電話でやり取りしていた状態から、距離や時間を超越して我々は人と繋がることができています。


そしてブロックチェーンを活用することで、次は人やモノの価値を繋げようとしています。


ブロックチェーンの文脈における人やモノの価値というのは、基本的には未だ可視化されていないものを意味します。
例として、人間のボランティア活動や1平方センチメートル単位の家具の面積などがあげられます。


詳細は後述する「トークナイゼーション」で説明しますが、ブロックチェーンを活用することで、「これまで可視化されていなかったけど本当は価値があるもの」の価値を可視化して流通させることができるのです。

さらに補足すると、人やモノの価値を、特定の管理者不在の状態で可視化して流通させる仕組みがブロックチェーンといえます。

特定の誰かが管理することを前提に社会は成り立っている

現在の社会のあらゆる仕組みは、特定の管理者が存在することを前提に成立しています。


例として、モノの所有権と国家について考察を深めます。

当然のことですが、世の中の全てのモノには所有者が存在します。
不動産や車、スマートフォン、タピオカ…
では、そういったモノの所有者はどのように決められているのでしょうか。


こちらも当然のことですが、不動産であれば登記簿謄本、車やスマートフォンであれば購入履歴を見ればわかります。
そして、それらには必ず管理者が存在するのです。


別の例として、国家について触れていきます。

本記事は、日本で日本人が書いています。
当然、国籍は行政が管理し、簡単に国籍を変えることはできません。
これは国家が管理者となっているからです。
この例については、特に議論の余地はなく、至極当然のことだといえます。


このように、社会のあらゆる仕組みには必ず特定の管理者が存在し、その管理者によって我々の生活の「当たり前」が成立ないし守られているのです。

ブロックチェーンはなぜ必要なのか

ここから先は、Hi Blockchainの記事でご覧ください。(残り4434文字)

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