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イノベーションが起こり続ける、世の中にない場を創造する|Team Energy株式会社 創業者 中村 誠司

Team Energy(チームエナジー)株式会社。

人は誰でも社長になれる」という想いのもと、年齢・性別・スキルを問わず、社長を目指す人達の会社設立と事業成長を支援する会社だ。

Team Energyの創業者は中村 誠司(なかむら せいじ)。

中村は25歳の時、当時勤めていた証券会社を退職し、たった一人でコスト削減のコンサルティング会社を立ち上げた。

そして約10年後、マンションの電力一括受電事業の会社「中央電力」を設立し、売上高400億円を超える会社へと成長させた。

48歳を機に、今後の経営を考え、一気にグループ内の会社を設立し始めた。これがのちにTeam Energyの創業へと繋がるきっかけになった。

今回のインタビューでは、中村が「なぜTeam Energyを設立したのか」、そして「どのような未来を描いているのか」について、深掘りしていきたい。

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【インタビュアー/ライター】
株式会社ストーリーテラーズ ストーリーライター 平澤歩

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イノベーションが起こり続ける場を創りたい

もっと熱くチャレンジし続けられる人達を増やしたい」と中村は言う。

「今の日本は、熱く燃えて生きる人が少ない。

世の中をもっと良くしていくためには、

『自分の強みを発揮して何かを解決していきたい!』『自分で事業を起こして、世の中をよくしてやる!』

といった熱い思いを持ってチャレンジする社長を増やしていく必要があると、数年前から思うようになりました

インタビューの冒頭から、志に対して全身全霊で挑む中村の気迫をひしひしと感じる。

続けて中村はこう話す。

「しかし、人々がチャレンジできないのは、決して本人の問題だけではありません。組織が大きくなればなるほど、リスクマネジメントや法律、規制を考慮する必要があり、新たなチャレンジがしづらくなる、といった環境の問題も大いにあります。

そのような環境下では、『成功するかどうか確信は持てないけれど、面白そうだから一回チャレンジしてみよう!』という、トライ&エラーを前提とした意思決定は難しくなります。

また日本は、一度失敗した者が再挑戦しにくい風潮がありますね。

一度夢破れた経験がある人、なんらかの制約があってチャレンジできない人など、どんな人でも強い思いがあればずっと挑戦し続けられる、革新的なイノベーションを起こし続けられる。そんな環境を創りたいと、模索するようになりました」

今までにない、夢と事業が育つ「森」を創る


そうして思慮の末たどり着いたのが、事業が育つ「森」のような場所だった。

それは、コミュニティや組織、社長支援プログラムとも違う新しい概念。

「土壌に種を蒔いて、栄養をやり、大小様々な木が育っていき、やがて「森」になる…とでも言いましょうか。

チャレンジできるフィールドに社長を目指す人が集まり、Team Energyが事業アイデアのない人に対しても一緒に考え、出資や経営サポートを行い、大小様々な、多様な事業が育っていく。

Team Energyは経営支援するけれど、基本的には各社の社長が考えて、意思決定をして、社長自身の責任の上で事業を成長させていく。

しかし、経営はそんなに簡単なものではない。手取り足取り、法律や財務、マーケティングなど寄り添いながら育てていく

そんな事業やイノベーションが生まれ続ける『森』を創ろうと決めました」

「森」からまずは100人の社長、ゆくゆくは1000人の社長を輩出するのが当面の目標だと中村は語る。

「Team Energyには、Team Energyアカデミアという社長達のための勉強会や、取締役が伴走する「共走者」という仕組みがあります。

そのような場を通じて、グループ会社の間で化学反応が起き、彼らの事業が、世の中があっと驚くような革新的でユニークな事業に生まれ変わることを期待しています。

最初は小さな事業でも、Team Energy内で『もっと世の中にインパクトを与えなさい』『もっと世の中を喜ばせなさい』『もっと国全体や地球規模で物事を考えなさい』と、問い続けることによって、社長達の思考回路が変貌を遂げていくといいですね」

失敗続きだった自分の経験を活かし、未来の経営者を育てたい

今でこそ「少しは成功した経営者」として認知されている中村。

しかし、彼は自分自身をこう振り返る。

「私は特別優れた学歴を持っている訳でも、頭が優秀な訳でもありません。新卒で入社した会社の試験でも、成績はほぼ最下位でした。

さらに、私は組織には向かないタイプだったので、自分が先頭に立つ経営者になるしかなかったんです(笑)

ところが、若くして立ち上げた事業はことごとく失敗。多額の借金を抱えた時期もあった。

中村さんは情熱はあるが、戦略面が弱い。経営には両軸が必要だ」という経営仲間からのアドバイスに、時に悔しさを感じながらも、何度も立ち上がり、挑戦を続けた。

そして30代半ば、「電力一括受電」という事業アイデアにたどり着いた。そこから会社は軌道に乗り、大きく成長し、現在では売上高400億円の企業へと成長した。

もとから豪快で、エネルギーに溢れ、面倒見のよい兄貴肌な中村。そんな中村の元に経営者の仲間たちが、いつしか毎週のように経営の相談に訪れるようになった。

自身の経営の傍ら、仲間の新規事業のアドバイスや事業再生支援を行うにつれ、中村にある思いを抱くようになった。

『会社は順調に成長してきたが、残りの人生をかけて、自分がチャレンジしたいことはなんだろう』『自分が一生を通じて成し遂げたいことは何だろう』と、自問自答するようになりました」


これまで、何度失敗しても立ち上がってきた。

人は何度でもやり直せる」ということを、身をもって経験してきた人生だった。

「『これからは残りの経営者人生をかけて、夢破れた人や、情熱はあっても様々な制約によってチャレンジが難しい人の力になりたい。

こんな自分でも経営者を務め、会社を成長させることができたのだから、必要な支援体制を整えることさえできれば、誰もが経営者になれる』

そんな世界を創りだそうと決意しました。

それが、Team Energyの設立に繋がったのです」

今では、10代の若者から50代までの幅広い年代、そしてママや大学院生をはじめ様々な背景を持つ社長のスタートアップ企業が生まれ、お互いに切磋琢磨しながら、成長し続けているTeam Energy。


「今、社長たちは、目の前の売上を上げることや、今年1年間の目標に必死になっているかもしれません。そんな中で『その事業は世の中のためになっているのか?』『もっと大きなスケールで物事を考えられないか?』と社長達の視座を高く引き上げるのも私の役割だと思っています。

また、日本、そして地球に役立つ事業について歩みを止めずに思慮を巡らせ、課題解決の場や、一緒に事業を行なってくれるビジネスパートナーをどんどん増やしていくことも、今私がすべき重要な役割です」

世界の課題を解決するTeam Energyへ

中村の小学生時代からの夢は、意外にも「冒険家」。

その夢は、普通とは異なる形で叶っていると言う。

「洞窟の中に潜入するような冒険ではありませんが(笑)、私はビジネスで冒険しているので、昔からの夢は叶っていますね。

しかし、まだまだ冒険の道のりは長い。

未来ある事業への巨額の投資など、ビッグチャレンジをどこまで果敢に行えるか。ワクワクする、まさに大冒険です!」

最後に中村の今後の展望を聞いた。

Team Energyの皆で、日本のみならず地球全体が抱える課題をどのように解決するか、そのために自分たちがどのように存在を発揮できるか、真剣に語り合い、動けるようになってほしいですね。

たとえば、地域創生事業について、今は日本国内の自治体のみで行っていますが、将来は世界中の国の活性化に役立つ事業をどんどん展開してもらいたいです。

そして、日本、世界、地球に役立つ、そんなTeam Energyにしていきたいです

今まで世の中になかった新たな世界観で社長や事業を生み出すTeam Energy。

そのアイデンティティを持っているTeam Energyの世界観が、日本や世界にサスティナブルに良い変化をもたらすべく、今日も走り続ける。

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