【職員インタビュー】フェローの赴任校を訪問!担当者に聞く、実際の学校現場の様子とTFJの活動を通じて実現したいこと
2023年12月、赴任中研修の担当職員がフェローの赴任している学校を訪問しました。担当職員の一人である上田さんは教師歴9年の経歴を持ち、現在Teach For Japan(以下、TFJ)で赴任中研修や自治体連携に携わっています。そんな上田さんが学校訪問に行って感じたことやTFJの活動を通して実現したいことについてお聞きしました!
学校訪問に行かれていかがでしたか?
まず率直な感想としては、子ども達、先生方からパワーをもらいました。どこの学校に行っても、多くの子ども達が挨拶を交わしてくれて、子ども達のもつエネルギーを様々な場面で感じました。教室での笑い声、休み時間に校庭を走り回る様子、グループでの対話活動、美味しそうに給食を食べる姿…学校訪問に伺って、やはり学校現場は子ども達の豊かな学びと成長を支援するためには欠かせない場所であると改めて感じました。
また、先生方の子ども達に対する細やかな配慮には、ただただ頭が下がります。限られたリソースの中で子ども達の学びを最大限引き出すためにはどうすればよいのか、教室でも職員室でも奮闘し駆け回る様子が見られました。同時に教職員数が足りていない状況も目の当たりにし、社会全体がもっと学校教育に参画できるような仕組みつくりが必要であると痛感しました。
学校訪問では、どんなことが印象的でしたか?
印象的だったのは、チーム学校としての協働的な相互サポート体制の強さです。複数担任制など、相互にサポートできるような仕組みが各学校長のリーダーシップのもとでなされていました。より多くの教師が子ども達に関わる環境を作ることは、子どもにとっても気軽に相談できる教師の選択肢が増えることに繋がると思いました。
また、フェローが一日を通して真摯に子ども達と向き合い、個の特性に応じて様々な声掛け・手立てを講じている姿も多く拝見しました。机間指導をする中で、フェローと子どもが言葉なしでも目を合わせて頷いたり、ニカッと笑い合ったりする姿を見て、心理的安全が築かれた授業作り・学級であることを嬉しく思いました。同時に、慌ただしく働く様子も少なからず見られました。
限られた時間の中でのフェローの学びの場として、赴任中の研修をさらに有意義なものとなるよう、そして子ども達にその学びが還元されるよう、私自身も常に教育に対する学びをブラッシュアップしながら研修の仕組みを考え続ける必要性があることを強く感じました。
元教師の上田さんがTFJの活動を通して実現したいことは何でしょう?
私の達成したいビジョンとしては、入職当初から『子どもにとっても教師にとっても、Well-beingの向上が学校現場で実現されていること』です。
私が教師だったとき、がむしゃらに走り続けた日々であったと思い返しますが、とても楽しいものでした。ただ心にゆとりがなかったときは、そのように感じることはできていなかったとメタ認知します。物理的な余裕と心の余裕は関係していると思っているので、なおさら教師不足の解消は喫緊の問題であると思っています。
また、先生方の働き方改革は、決して学校内だけで完結できる課題ではないと学校訪問を通して再認識しました。一人でも多くの方が学校教育に対して当事者意識をもち、地域社会全体で学校教育に参画する必要があると考えています。
教師のWell-beingの向上があるからこそ、さらに子ども達のWell-beingが育まれていくと思っているので、両者のWell-beingのために、自治体連携担当や赴任中研修担当として私にできることを実直に取り組んでいきたいと思います。