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ITエンジニアが会計事務所に入社して思ったこと(村平の場合)

会計事務所に入社する前は10年近くITエンジニアとして働き、いろんなプロジェクトを回していました。

とりわけネット通販のプロジェクトが多くありましたので、システム開発の予算とネット通販事業の収益をどう辻褄を合わせるかがポイントでした。収益を固めに設定するとシステム開発の予算規模も小さめに収まりますし、システム開発予算が既に見えているものはどのようなビジネスにすれば予算の妥当性を経営陣にご理解頂けるか?そんなことを考えながらプロジェクトを立ち上げ、サービスをリリースしていきました。楽しい仕事でした。

そんな中で事業投資の考え方などは学ぶことができましたが、最後にどうにもならないなぁと思ったのが”税務”。税金がいくらになるか明確な答えが得られず「実行税率を45%とした場合・・・」というような想定での計算に少し違和感というか物足りなさというかを感じるようになりました。

だったら実務をするしかない!と思い、今まで積んできたキャリアも捨てて今の税理士法人(当時は個人の税理士事務所)に入社しました。

当時は仕事の覚えは早いことを自負しておりましたので「遅くとも半年以内には税務をマスター」なんて思っていましたが、実際には2年かかりました。1年に1回の業務(季節業務と言っています)がある関係で2年は最低かかるのかもしれません。

税務や会計をマスターしていざお客様のお役に立とうと思ったときに、今までいた大きな会社と顧問先のほとんどである中小企業ではビジネスの進め方が全く違うことに気がつきました。大きな会社の場合はまず戦略を立てて戦略に対して必要なリソース(人、カネ)を投入してビジネスを進めていくのに対して、中小企業は現状の限られたリソースをベースに戦略を立てることになります。さらに中小企業の制約となるのが様々な経験をしている社員さんが少ないことです。大きな会社では潤沢なリソースによって新しい取り組みやビジネスに携わり従業員として多くの知見を得ていくのですが、中小企業ではジョブローテーションも難しいくらい人的な余裕や仕組みもなく、ITに詳しくて、営業もできて、ビジネス全体も理解しているなんて人はほとんどいない状況です。

そんな中小企業ですが、私は楽しく仕事させていただいております。

まず自分のパフォーマンスが企業業績に直結することです。中小企業の従業員として働く場合、自分の成長や得られた結果が企業業績に連動するのはちょっと楽しいです。うまく表現できませんが、ご理解いただけるかと思います。また中小企業の楽しい点はお客様からの直接フィードバックいただけることです。大きな会社でIT部門となると直接お客様から感謝の言葉を頂いたり、またクレームを頂くこともありませんが、中小企業ではお客様の「ありがとう」を直接伝えていただけます。大きな会社ではどうしても社内評価に引っ張られてしまい息苦しい感じがありましたが、お客様の笑顔と共に「ありがとう」というお言葉を頂けるとやってよかったなぁ~と心から思えます。

ITエンジニアとしても同様の楽しみ方になるかと思います。お客様の望み通りのシステムが導入できれば大喜びしていただけますし、システム導入と業務改善が同時に行えるような関わり方ができれば業績にも大きな影響を与えることになります。お客様との関わりの深さが会計事務所で働くことの面白さかと思います。雇用契約でつながっているのではなく人間としてつながっている安心感や温かさは中小企業・会計事務所ならではのものです。

今は自らITエンジニアとしての仕事はしていませんが、社内のスタッフはじめ多くの方に関わっていただきながらお客様から「ありがとう」と言ってもらえるシステムの導入を進めています。

こんな生き方に興味を持っていただけるようでしたらお気軽にお問い合わせください。経営理念は「しあわせ」ですので、みなさんの「しあわせ」のお役に立てると嬉しく思います。



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