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なにをやっているのか

畜産体験の一コマ。食の現場に直に触れることで、いのちをいただくことの意味を知ります
移住者と地元の若者の交流パーティを企画。ここでの出会いがきっかけで面白いプロジェクトが始まることも。
はじめまして、北海道大樹町地域おこし協力隊です。 私たちは日本の食糧庫 北海道十勝の南に位置する大樹町で活動をしています。 大樹町は人口が約5800名。山並みが美しい日高山脈に囲まれ、日本一の清流歴舟川が流れるまちは、北海道の雄大な自然をまるごと感じることができます。 主な産業は酪農で、町内を少しばかりドライブするとのんびりと草を食む牛たちに心がほっと癒されます。新鮮な牛乳をふんだんに使った乳製品はもちろんのこと、このまちの食卓はとても豊か。春には山で採れた山菜、夏や秋には穫れたての野菜、冬は脂ののった旬の海産物が食卓に並び、四季の営みとともに人々の暮らしが流れていきます。また、30年も前から宇宙のまちづくりを推進しており、JAXAの航空宇宙実験なども行われています。 そんな豊かな自然と豊かな暮らしのある大樹町で、 私たちは「定住するためのナリワイ作り」をモットーに様々な活動を行っています。 最大3年間の任期の中で定住するための試行錯誤をして、稼ぎを生み出すための色々な施策を実行したり、 地域の方々とのネットワークを作っていきます。 ―――今までの取り組み――― ◆【子どもの生きる力を育む!子どもの自然体験活動】  人口が減少する地域において、子育て・教育環境の整備は非常に重要な課題です。  「子どもたちの生きる力を育む」をモットーに、地域の達人と呼ばれる方々と、  教育活動としての自然体験活動を企画・立案・実行しています。  がんばって割った薪を使ってたき火。酪農家さんのお家に泊まって生産現場を見ることで知る「いただきます」の大切さ。  それらは子どもたちの中で忘れられない記憶となって、生きるための力に変わっていくと信じています。 ◆【まちのファンづくり!ふるさと納税を通した特産品PR】  「安全安心でおいしくて、こだわりが詰まった品々」をコンセプトに、   酪農家の自家製チーズやホエー豚など、生産者さんの顔が見える特産品の開発・PRを行っています。  リニューアル後3か月で寄附金額は前年度の6倍に。  町内の生産者さんや役場の職員さんと日々コミュニケーションをとりながら、まちのPR、まちのファンづくりに奮闘中です! ◆【宙に夢を架けるまちの日常を発信する フリーペーパー・Webマガジン】  あたりまえのようにそこにある日常が、別の場所に住んでる人にとってとても魅力的なことがあります。  日常のすぐそばに落ちている素敵な人や出来事を知ったら、普段の生活がもっと楽しくなるのではないか。  人口5,800人の小さな町の、日常のヒトカケラをたくさん集めたWebマガジンとフリーペーパー作りを通して、  大樹町に興味を持つ、大樹町を好きになってくれる、そんな人達を増やしていきたいと考えています。 ◆【オリジナルイベントの企画をきっかけに、町民のこれがやりたい!を全力で応援する】  移住者が孤立しがち、町民同士のつながりを深めたい。そんな想いから  様々な人が交流できる「移住者カフェ」「みんなでおにぎりをにぎろうの会」などのオリジナルイベントを企画・実施しています。  また、そんな交流の中で町民の方々から生まれる「これをやりたい!」の声をきっかけに、  宇宙をテーマにした音楽フェス企画、廃校再生計画など、いくつかのプロジェクトが立ち上がっています。  町民のやりたい!を応援するのも、協力隊の大事な仕事だと思っています。 その他、コワーキングスペース開発や廃校を活用した宿泊事業など、様々な事業の検討も進めています。

なぜやるのか

日常のヒトカケラをたくさん集めたフリーペーパー「ソラユメ」
自然の楽しさ面白さ、触れ合い方を知ってほしい
人口が約5800人の大樹町は、過疎化がすすむ田舎町。 しかし、この町には沢山の宝が眠っています。 住民のほとんどが「美しいまち」と答えるほど、まるで絵画の中にいるような美しい自然景観。 ため息がこぼれるような満点の星空。 酪農家さんが手作りする自家製チーズ。山は山菜の宝庫。 自分の家で採れた野菜や食べ物を交換し合うあたたかなおすそわけ文化、 約30年も前から取り組んできた宇宙のまちづくり。 大樹に眠る資源を活用して、まちを少しずつでも元気にしていきたい。 自分のまちを好きな人を増やしたい。 課題も多い町ですが、それらの課題を解決する方法を頭を悩ませながら、地域の方々と協力し合いながらひねり出すことこそ、 まちおこしの醍醐味ではないかと考えています。

どうやっているのか

雪や凍った湖の上で遊ぶつるつるキャンプの風景
町内の白樺の森にて。もちろん自撮りです。
現在は、男性2名、女性2名の計4名の地域おこし協力隊が北海道大樹町で活動しています。また、協力隊OGもさらに1名活動中です。 主に2つのグループに分かれて活動中です。少ないメンバーですが、それぞれが強味を活かしながら、のびのびと活動しています。 ・子どもの自然体験、交流事業の仕事  「子どもたちの生きる力を育む」をモットーに、地域の達人と呼ばれる方々と、  教育活動としての自然体験活動を企画・実行しています。   ・ミッションフリー ナリワイ作りに集中する仕事   与えられたミッションは無く、将来のナリワイ作りをするために活動中です。  まちに必要な仕事を生み出そうと、ふるさと納税、移住促進、観光・暮らしの情報発信等を行っています。 ※大樹町地域おこし協力隊のおもしろポイント※ ◆兼業OK!週4勤務!  正直、ナリワイ作りって本当に難しい。  今やっていることが、将来どんな形で実を結ぶのか、  どんな仕事が「稼げる仕事」になるかわかりません。  だからこそ、二足、いや三足のわらじをはきながら、どんどんチャレンジできる環境が大樹町にはあります。  実際に、協力隊とは別の仕事を行っているメンバーもいます。 ◆起業を考えている方にはうってつけ!  協力隊が卒業する際に国から支援金が出る、というのはよくきく話ですが、  大樹町ではそれに加えて起業家補助金という制度があります。  最大200万円(対象経費の1/2)の補助が受けられます。  将来やりたい夢があるのなら、協力隊をやりながら準備をして、最終年度に夢の独立!というカタチも良いかも!