1
/
5

スタートアップ1桁社員は損か得か。積み上げた実績と絶望を経ての脱皮

旅行少年から感動体験の提供側へ

学生時代から旅が好きで「無一文日本一周」や「きゃりーぱみゅぱみゅに想いを届ける世界一周」など、自分で企画したユニークな旅を楽しんできました。好きな領域で勝負する方がより大きな価値を出しやすいと考え、在学中に観光業界へのコミットを決意し伝統あるOTA(OnlineTravelAgency)に入社しました。総合旅行業務取扱管理資格も保有。

3年近く働いた後に、タビナカ代表三木が描くビジョンの高さに惹かれタビナカへJoin。三木との出会い自体は実は7年以上前で、僕が20歳の頃自身の旅を物語化した本を自費出版して手売り販売しながら旅をしているときにたまたま道端で出会いました(笑)

タビナカでやっている6領域

1桁メンバーとして入社しもちろん部署なども分かれていない状態から、事業を伸ばすためにその時一番必要であろうことに取り組んできました。商品開拓、CS、海外現地子会社立ち上げからしてからマーケティングチームの発足。

今はプラットフォーム「タビナカ」の全体統括として、集客〜CRM〜サイト改善〜商品〜CS〜開発と関わっている領域は非常に幅広いです。PLと向き合い毎日ヒリヒリしながらも、新しい初めてのこととの出会いばかり楽しくやっています。

若くスキルがない状態でスタートアップ創業期メンバーとして参画しても、専門知識がつきづらくキャリア的なデメリットもあるのでは?などとちらほら聞かれることもあります。正解はない話だと思いますが、僕自身がタビナカで働く2年6ヶ月間で得てきたこととぶつかった絶望を赤裸々に話そうと思います。

知識ドリブンから理念ドリブンへ

タビナカに入るまで成長に必要な要素は「知識」だと思い込み、前職時は10個以上の資格の取得や年間100冊以上のハウツー本を読んだりインプットに注力していました。

本当に自分が成し遂げたい世界観起点でタビナカへJOINした後は、ビジョン達成=事業課題解決のために必要なことに動いていくように変わりました。ビジョンに基づいた本気のアウトプットありきとなり、結果的に各手法を習得するスピードも習得度も進化できました。

同じ業務においても知識を頑張って集めていた時よりも少ないインプットで本質の軸により早く辿り着けるようになりました。幅広く体験しつつも特定テーマにおけるイベントでの登壇などもできるようになり、自分自身の「スキル」も結果的に伸びました。

各分野の一流の人に会えまくる

課題への打ち手として自社で作れた勝ちパターンは他にも当てはまる汎用性の高い知識ともなり、ある分野でのノウハウを社外の人に積極的にGIVEしていきました。そうしてその方が違う分野の先生になってくれ、各分野の心強い専門家が支えてくださる状態となりました。

解こうとしている課題の抽象度が上がるにつれ会える人の層が広がっていきました。

結果的に僕の場合はスタートアップ1桁社員として働き、現状で下記の点で得をしていると感じています。

 ・できる範囲を広げスキル習得度合/速度向上
 ・会える人の幅とレイヤーが拡がった
 ・同じ想い/熱量の人と働けて何より楽しい

月間1000万円→1億円への道

自分の既存の強みは連続的な成長を確実に生み出していけることだと思っています。マイルストーンから逆算して目先の必要なことを計画通りに徹底的にやり切り、組織全体における再現性を持たせていけることは強みだと。

だからこそ1つずつ仕組みを作りチーム化していき、周りからの信頼を1つずつ獲得して自分の任してもらえる領域が増えていったと感じています。

数字でいうと入社当初の月間1000万円ほどの状態から、愚直な施策の積み上げの繰り返しで1億円規模までは成長させることができました。但しこれまでの自分の積み上げ方式ではせいぜい年間10億円レベルが限界だと思い知らされることが起きました。

組織のボトルネックは僕だった

地道な連続的な成長は生めたかもしれないけど、マネージャーとしてチーム全体の価値を最大化させる動きをできていたかというとそうではなく、取締役COOの今野との会話のなかで僕自身が組織のボトルネックになっていると気づかされました。

 ・業務が増えていくなかで自分が全部を握り続けることで物理的なストッパーになる
 ・自分が具体に入りすぎることで他の人の成長機会を奪っている
 ・中長期的にレバレッジを効かせる戦略立案や採用における価値が出せていない

など、一定フェーズを超えたときから前進させている歩幅が小さくなってしまってました。

僕たちが実現したいゴールへは連続的な成長だけをしていても辿り着きません。成長のエスカレーターをあと何段階か乗り換え飛躍的な成長をしていく必要があるなか、大きな課題を抱えている状態がしばらく続きました。

「PC業務は1日3時間」ルール

これまでの自分の人生の勝ちパターンを壊すことにもなるので、上記の課題に自分自身で気づき早急に改善することは難しかったです。そんななか今野から、「藤谷はPC業務は1日3時間以内」「18時には退社すること」と命じられ、思考を強制的に変えていきました。

メンバーはかなり優秀なので自分しかできないと勝手に思っていたこともどんどん自分なしで進むようになってきました。

既に自分が成果を出せることが分かっている「できる仕事」ばかりするよりも、現時点では「できない」仕事の比率を増やすことで、成長幅を大きくする重要性に気づきました。非連続的な成長を生み出すために、このようなことへ使う時間の比率を増やしていきました。

 ・より高次元なコンセプチュアルな思考
 ・ビジョンの醸成
 ・人を巻き込むこと

現状価値を出しづらいことへ頭を割いているので最初は苦しい想いも強く、無能化したことで自分は組織にとって不要な存在なのではと悩むこともありました。

有名メディア事業部長を口説く

最終的に成し遂げたいビジョン・与えたい影響価値に立ち返り、中長期的により大きな成果を出すために必要な方を向き続けました。自分の思考を変えるために環境から変えてしまおうと、広尾のオフィスに加え、社外の人とも会いやすい六本木と恵比寿に個人でワーキングスペースを借り拠点から変えました。

ビジョンで魅了してより素敵な人を巻き込むことを使命として1ヶ月ほど経った頃、僕も好きな有名メディアにて事業部長を務めていた伊東さんと話す機会があり、1回の面談後と1回のランチを経た後に入社を決意してくださりました。

土曜昼間にビジョンを語る

後日談ですが伊東さんのなかでの決め手はこの会話だったようです。

「何のために利益率をあげるんですか?」
「より良いサービスを旅行者に提供するため。」

タビナカの思想の本質を知りたいがための質問だったようで会社の成長や上場の話が先にくるのではなく、真っ先に「旅行者」という言葉がでてきたのが最終的な決め手だったようです。

「より良いサービスを旅行者に提供するため。というのも、××××~~~」

落ち着いた雰囲気の恵比寿の老舗和食店にて、箸を置き身振り手振りつけながらずっとビジョンを語り続けていたと。土曜の昼間からほぼ初対面の人に対して、ここまで熱くビジョンを語れる熱量に感嘆したと。

伊東さんが入ったお陰でマーケティングもより強化され、僕自身もより安心してまだ「できない仕事」に対する比率を上げていくことができました。自分よりスキルや経験を持った人を巻き込むにはビジョンと覚悟を育み挑むしかないと改めて実感しています。

短期戦ではない、プライベートもしっかり充実させる

プライベートでも仕事でも思考を分ける必要はないので、「できないこと」への挑戦比率を増やしていこうと考えています。かつ僕たちは「地球はもっと楽しくなる」というビジョンを掲げているので、自分たち自身がそのビジョンを体現していないと人に伝えられるはずがないとも思っています。

毎月新たな体験・趣味に10万円を使う」と明確に枠を確保しています。

豊かさを大切にする心のゆとりを持ちビジョンを育みながら、1桁社員としてフェーズに合わせた価値の出し方をしていきたいです。

良い思想のなかで生きていく

良い思想・ビジョンが土台としてあるからこそ、スキル習得や出せる成果は大きくなっていけると感じています。思想は自分自身で育んでいくこともできますが、やはり取り入れる情報日々接している環境の影響は大きいと思っています。

今後も良い思想を持った人と一緒に働いていきたいです。明確な課題があれば必要なスキルは後から付いてくると思っているので、まずは想いに溢れる方がいればお話したいです。

株式会社Fun Groupでは一緒に働く仲間を募集しています
26 いいね!
26 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

藤谷 亮太さんにいいねを伝えよう
藤谷 亮太さんや会社があなたに興味を持つかも