なにをやっているのか
院内の様子
スタッフ集合写真_2017年
サンライズジャパン病院は、カンボジア プノンペン市に 2016年10月に設立された50床規模の日系民間病院です。
医療法人社団KNI理事長の北原茂実氏が推進する「日本の医療を輸出産業に育てる」取り組み、および、「日本の医療まるごと輸出」と称される日本政府の施策を出発点とする事業で、日本の民間会社(日揮株式会社、株式会社産業革新投資機構、株式会社Kitahara Medical Strategies International )による合弁会社Sunrise Healthcare Service Co., Ltd.により運営されています。
診療科の構成は以下の通り:
救命救急科 / 外傷外科 / 感染症科 / 総合内科 / 一般外科 / 消化器科 /
循環器内科 / 遠隔コンサルテーション / 脳神経外科 / 脳血管内治療科 /
神経内科 / リハビリテーション科 / 健康診断 / 小児科 / 産婦人科
カンボジア人・カンボジア在住者の一人一人の声を聞きながら、より良い医療とは何かを考え、更なる診療科の拡大、及び事業展開を検討中です。
また教育にも力を入れており、カンボジア全体の医療水準の底上げのために医療者・医療学生向けの教育セミナーや学会、また市民教育セミナーなどの企画・運営をしてます。
なぜやるのか
救急医療の提供
カンボジア人医療従事者教育
カンボジアでは、1970年代に起きたクメール・ルージュによる内戦により、医師や教師など多くの知識層を失い、また病院、学校などたくさんの公共施設が破壊されてしまいました。その後、経済は急速に成長してきているものの、医療従事者数や病院の数などは、未だ足りない部分が多く残っています。現在においても、病気になっても自国の病院を受診せず、シンガポール、タイやベトナムなど国外に医療を受けに渡航する患者が多くいます。2011年の我々の調査では推定30万人以上と予測されており、恐らく現在では大幅に上回る数が医療渡航していると思われます。
しかしながら、本当に彼らは幸せなのでしょうか?またこの状況を続けることはカンボジアにとって良いことなのでしょうか?
国外で医療を一度受け、異常が見つかった場合には頻回に国外に行く必要が出てきます。それは体力のみならず、経済的にも精神的にも負担が大きいことでしょう。一方で、救急医療のように、一刻を争う場合は国外に行く時間はありません。また、皆が最新の医療を受けに国外に渡航してしまうことで、国内においてそれらの医療を受ける設備がなくなり、医療者においては経験を積んで育つことができず、カンボジアの医療は一向に成長しないまま、悪循環を生んでしまいます。医療費は国外に流出し続け、カンボジアの医療水準は伸びないまま、というこの悪循環を断ち切るために、救急機能を持つ病院を立ち上げることにしました。
当院で、救急やこれまで海外でしか受診できなかったような医療を提供することにより、カンボジアに住む皆様に安心を提供することができればと思っております。同時に、カンボジア人医療従事者の育成に貢献し、市民啓蒙活動を行うことで、いずれかはカンボジア人医療従事者が自分たちで自国の国民を救えるような持続的なシステムを作り上げることを目指しています。
どうやっているのか
総合診療内科学会の実施(2018年12月)
2019年1月現在、日本人16名、カンボジア人約150名が協力し合いながら、現地に根付く医療を目指して病院を運営してます。
病院の運営は多職種で成り立っています。
医師、看護師はもちろん、技術士やセラピスト、事務も含めて、それぞれが専門性を持ちながらも、お互いに意見を出し合い、助け合いながら成り立っています。
まだまだ新しい病院なので、一緒により良い病院作りに携わってみたい方、新しいサービス創出に興味がある方、ご応募お待ちしてます!病院・医療と言えども、日本とは異なり、海外では一つのビジネスです。きっとやりがいがあるはずです!