今回の記事では、昨年秋に当社グループ内に誕生した株式会社グッドアンドカンパニー (Good&Co.,Inc.)の代表取締役社長を務める谷村江美にインタビュー。二人の子どもを育てながら、社長業にも奔走する彼女。某番組へのオマージュも込めて、彼女なりの「仕事の流儀」を「7つのルール」で紐解きます。
▼株式会社グッドアンドカンパニー(Good&Co.,Inc.)とは…
社会課題解決プラットフォーム開発事業を手掛ける事業会社。株式会社サニーサイドアップキャリアの商号を変更し、従来の人材紹介事業等に加えた形で、2021年9月から本格的な事業活動を開始しました。
※以下、サニーサイドアップ公式メディア「SUNNY DAYS」より引用
ー改めて、谷村さんのプロフィールを教えてください。
私は2009年に株式会社サニーサイドアップに入社しました。スペシャリストマネジメントや新規事業開発部署で新規ブランド推進事業立ち上げなどに携わった後、2016年から社長室に参画。新規事業開発や企業広報・ブランディングなどの経験を生かして、昨年株式会社グッドアンドカンパニーの代表取締役社長に就任しました。
いま携わっているプロジェクトの一つに、「W society」というものがあるのですが、これは「実は女性ひとり一人が、自分自身のカラダのことを知らなすぎるのではないか?」という課題感から企画を着想したものです。女性の心身的課題と社会的課題の両面から、女性ひとり一人の“Well-Living(よりよく生きることができる状態)”をデザインするプロジェクトとして、日々チームで奮闘を続けています。
ルール1:毎朝ひとりの時間を作る
ープロジェクトの運営など日々お忙しそうですね。一日のスケジュールを教えてください。
毎朝6:00に起床。長女と次女のために朝ごはんをつくることから一日が始まります。朝起きて、YouTubeを見ながらのトレーニングが日課です。二人を送って、30分のトレーニングを終えた後、紅茶とパンを食べる時間が私にとって”一人きり”になれる重要な時間なんです。そこが自分の中での切り替えになっていますね。
ルール2:ランチの時間はなるべく圧縮!
基本的には10時から18時頃まで仕事です。時間がもったいないので、電車の移動中もメールやメッセンジャーを返しています。ランチに時間をかけないことが時短!だと思っています。お腹がすくのは非効率(笑)。社内では基本的にランチの時間をなるべく圧縮しています。オフィスにセントラルキッチンもあるので、そこで済ませることも多いですね。
ルール3:時間のダイエットも忘れずに
美味しいものはもちろん大好きですが、時間を捻出するためには普段は食事になるべく時間をかけない。夕飯すら、立って食べていることもあります。もちろん会食をすることもありますが、最近はなるべくランチ会食にしています。ある意味、”時間のダイエット”ですね。一人ひとりが自分の働き方や両立を工夫できるのが、この会社のいいところだと思っています。
ルール4:子どもの世話をしながらの仕事でも、理解のあるチームに感謝
大体19:00頃に帰宅します。超時短のパスタ、親子丼、牛丼、サラダ…お皿で言うと三つの料理を作ります。次女に夕食を食べさせた後、長女の塾のお迎えに。こんなバタバタな毎日ですが、子どもの世話をしながらチーム内でオンライン会議をすることも。こんな私の状況も理解してくれるチームであることは、本当にありがたいです。ようやく解き放たれるのが22:00頃。そこから私のキャパシティに余裕があれば、ワインを飲みながら残ったタスクの整理や自分の時間に充てています。目を閉じるのは23:30頃。ネットフリックスを見ながら寝落ちすることもありますね(笑)。
ルール5:宿題は持ち帰らない
日々忙しいからこそ、仕事でもプライベートでも「その場その場で処理すること」を意識しています。解決できることはその場で解決する。宿題は持ち帰らないことが大切です。宿題をたくさん持ち帰ってしまうと、自分自身も不安になって、さばき切れないこともありますしね。
ルール6:オンとオフの境界線はつくらない
オンとオフを切り分けると、育児に時間を取られて仕事に時間が割けない分、ストレスになってしまいます。私がストレスなくこなせているのは、この「オンとオフの切り分け」をやめているから。家庭の時間の合間に仕事をしたり。境界線をつくらないことが両立の決め手なのかもしれません。
ルール7:「仕事の中に人生がある」
こんな私の日常を赤裸々にしていますが、これが記事になりますかね(笑)。
ただ、いつも社内のメンバーに伝えたいと思っているのは、「仕事の中に人生がある」ということ。
人間、生まれてきたからには、誰かの役に立ちたい。私自身も、仕事が無ければ怠け者なんです(笑)。「何かをやらなければいけない」というのが性に合っているのかもしれません。繰り返しになりますが、私が大事にしてきたのは、「あえてオンとオフの切り替えをしない」「境界線を引かない」ということ。何かにドキドキしたり、ワクワクすることはプライベートの中でも瞬間的には味わえます。ただ、何かの企画をチームで作りあげたり、設計して大きくしていくのは、仕事でしか味わえないこと。子育てもどこか似ているかも知れませんね。
これまでのキャリアを振り返ってみると、各ステージごとに「自分が役に立っている」という価値を感じられる瞬間が何度もありました。仕事がすごく好きで、これからもずっと続けていきたい。そんな想いが“地層”のように積み重なって、私の仕事人生を支えている気がしますね。
社内のメンバーにも、そしてこの記事を読んでいただいている方にも、「公私融合」をおすすめしたいです。仕事とプライベートは、それぞれが別の場所に存在している訳ではなく、お互いに絡まり合っているもの。仕事の経験がプライベートに生きることもあれば、その逆も然りです。それぞれを大きな「箱」に分けずに、おおきな「ザル」の中で実現していく。そうすれば、きっとひとり一人が思う”幸せ”が実現できるんじゃないかな、と思っています。
サニーサイドアップグループの未来予想図
ー最後に、このサニーサイドアップグループをどんな企業体にしていきたいですか?
私は、「与えられた役割に完璧に応える」そして、その先もぜひ目指したいと思っています。常に自分なりに考えた”会社の未来”を追求しながら、周りにも「そんな仕事の仕方も、成長の仕方もあるんだ!」と思ってもらえるような発想、いわば”前向きなウイルス”を伝染させたいですね。
それぞれが固有のスキルを持っているのがサニーサイドアップグループ。そして、自分主体・主語のコンテンツをつくって、世の中に影響を与えることがPRやソーシャルグッドの醍醐味でもあります。
世の中の”風”を読んで施策に落としこみ、世の中を変えていくのが私たちの仕事。仕事をご一緒させてもらう相手には、そんな”前向きなウイルス”を共有できるといいなと思っています。
一部、私情を挟んだ編集後記
目指す人物は、江戸時代末期の越後長岡藩士・河井継之助と答えた谷村。河井継之助とは、戊辰戦争の際に新政府軍と旧幕府軍のどちらにも付かない「中立」を主張し、ひたすら民の暮らしを豊かにすることで長岡を発展させることに尽力した藩士である(司馬遼太郎の時代小説『峠』の主人公としても知られている)。争いを避けながらも自身の意思を貫き、世の中を正しい方向へと導いた河井継之助を目標の人物と答えるとは、まさに谷村らしい答えだった。最後に。筆者は谷村に師事し、長年プロジェクトを共にした。谷村のまっすぐさ(それゆえの頑固さ)と信念の強さは、サニーサイドアップグループ内で随一である。”前向きなウイルス”が伝染してしまった弟子として、これからもその想いを受け継いでいきたいと思う。この場を借りて御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。