なにをやっているのか
株式会社水星(SUISEI, inc.)は、『ライフスタイルと観光の新しい選択肢をつくる』をヴィジョンに掲げ、膠着したシーンに新たな選択肢が生まれるきっかけとなるサービスやプロダクトを生み出す会社です。ホテル業を核として事業を複数展開しながら、ホテルの可能性の地平を切り拓いていきます。
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🏨 ホテル事業
『ホテルはメディアである』という考えのもと、宿泊施設の企画開発・運営を行っています。ホテルはただ寝るための場ではなく、その地域の匂いを伝えることができ、世界中から訪れる人々との予定不調和な出会いを生み出し、雑誌やテレビのように新たなライフスタイルや価値観を提案できる場だと考えています。その土地ならではの空気感を独自に解釈してひとつひとつ丹精込めてコンセプトを考え、コンテンツから細部にわたってホテルへとインストールしていき、ゲストにとって新しい世界の扉が開かれるような宿泊体験をご提供しています。
現在運営中の施設の一部をご紹介します。
香林居🌿
https://www.korinkyo.com/
HOTEL SHE, OSAKA🍕
https://www.hotelsheosaka.com/
HOTEL SHE, KYOTO🍨
https://www.hotelshekyoto.com/
🏄♀️ プラットフォーム/SaaS事業
ホテル運営の中で培ってきた経験をもとに、魅力ある全てのホテルがゲストに『指名買い』されるホテルになることを支援するオンライン予約プラットフォーム『CHILLNN』の開発・運営を行っています。定量情報による訴求に偏っていた従来の自社予約エンジンやOTAに対して、CHILLNNは、数値化や単純比較が難しい魅力発信によってホテル業のD2Cを可能にする、全く新しい概念のもとで開発された予約システムです。これまで効果的に伝えることができなかったホテル固有の魅力発信を通したファンの獲得やミスマッチの低減、収益性の高いホテル運営をサポートしており、全国で800近い施設に選ばれています。
ユニークな宿のための自社予約システム(SaaS)
https://chillnn-inc.com/
キュレーションメディア
https://www.chillnn.com/?inflowfrom=OTA_ORDINARY
🧞♂️ プロデュース事業
水星のホテル開発において培ったノウハウを生かし、クライアント様の課題発見や解決をサポートするコンサルティングサービスの提供を始めています。ビジネス的な合理性を担保しながらも、魅力的な世界観を作り込む企画力と実装力を武器に、空間プロデュースやエリアブランディング、体験デザイン、BI・VI設計、SNSマーケティングをメインメニューとして、ホテル旅行関係会社や地方自治体、デベロッパー、百貨店、メーカー等、様々な業種のクライアント様をサポートしております。
水星が携わったプロジェクトの一部をご紹介します。
・複合商業施設開発におけるホテル開業支援
・離島のホテル開業支援/リブランディング支援
・名門老舗ホテルのマーケティング支援
・大手ビジネスホテルチェーンのSNS運用支援
・大手鉄道会社の遊休不動産活用提案
・大手百貨店のショップフロアディレクション
・地方自治体への地域おこし施策、PRコンサルティング
・第3セクター企業の採用ブランディング
・インテリアブランドのメディア戦略検討/実行
💃 エンターテイメント事業
数々のホテルプロデュースの中で養われた世界観醸成の経験を生かし、通常のエンタメとは一線を画す『没入型エンターテイメント』の制作・運営を行っています。HOTEL SHE,がプロデュースする『泊まれる演劇』では「イマーシブシアター(没入型演劇)」という手法を取り入れることで、舞台であるホテルの中を観客がさまよい歩いたり、観客にも役割が与えられるなど、客席とステージの境界線を感じることなく、その演劇の世界に入り込んだエンタメ体験を提供しており、2020年5月以降リアル・オンラインを合わせて8作品、400公演を上演してきました。また、イマーシブシアターの技術を、ブランドの展示会やメーカーのメディア発表会、新たな消費体験を提供する商業施設などへも提供しています。
過去の公演の一部をご紹介します。
藍色飯店
http://aiirohanten.com/
MIDNIGHT MOTEL
https://www.hotelshekyoto.com/midnightmotel
MOTEL ANEMONE
https://www.strange-night.com/
なぜやるのか
コロナショックの中はじまったホテル空間を活用した演劇プロジェクト『泊まれる演劇』。イマーシブシアター(没入型演劇)の手法を用い、ホテル空間全体が舞台となって物語が進行していく中の登場人物のひとりとして演劇を楽しむことができます。プロジェクト開始後、8作品400公演を超え、延べ10000人を動員。
ホテルのもつ可能性を切り拓くプロジェクトとして新たに立ち上がった『産後ケアリゾート・HOTEL CAFUNE』。旅行・観光業の枠にとどまらない宿泊業のあり方を模索し、人々の生活を豊かにするための選択肢を世界に生み出していきます。
ホテルとは、メディアだと思います。
それは『旅先の寝床』という既成の枠組みからも超越して、人と人、人と土地、人と文化を繋ぐ媒体だと思うのです。ホテルはポジティブな予定不調和が生まれる場所であり、土地の空気感が織り込まれた場所であり、ライフスタイルを試着する場所でもある。ライフスタイルホテルとか、ブティックホテルといった言葉が日本に現れる前から、私たちはホテルの可能性を信じて、その地平を切り拓くホテル事業のあり方を模索してきました。
それのアウトプットが、ミレニアル世代にホテル巡りという新しい消費行動をもたらすきっかけとなった『HOTEL SHE,』をはじめとするホテル群であり、ホテル空間を舞台装置へと昇華した世界初の宿泊型エンターテイメントである『泊まれる演劇』だと思っています。また、身を削るようなこれらの事業経験の中から得られたインサイトをもとに、ホテルの自社予約プラットフォーム『CHILLNN』を生み出し、600近い施設様に共感・導入していただいたり、開業支援や有休不動産活用などの依頼を通じてホテルの新しい可能性を見出すサポートをしています。
人のアイデンティティは、小さな選択の積み重ねによって削り出されるものだと思っています。人生のあらゆる場面で多様な選択肢のある社会こそが、一人一人の存在を包み込み、豊かな人生と幸福な世界を導くものだと私たちは信じています。
私たちが生きる社会には自分の好きなものが選べない、自分の価値観に沿う選択肢がないという状況がまだまだあると思います。住む、泊まる、食べる、遊ぶ、旅する、学ぶ、もしかしたら生きることも。水星は、ホテルというアセットを通じて、そんな固定観念によって膠着してしまった世の中を耕す存在で在り続けたいと願っています。
私たちは、より良い選択肢に溢れる社会を作ることを掲げていますが、それは決して私たちが全ての選択肢を提供したいとおもっているわけではありません。私たちはただ、誰もまだ足を踏み入れていない辺境の大地で、水脈を掘り起こし畑を耕し、後からやってくる人たちが心地よい生活を営むことができればそれでいいとおもっているのです。私たちが新しい選択肢が生まれるきっかけとなるサービスやプロダクトを社会に送り出すことで、そのあとに続く人が現れ、最終的に多くの人々にとって自分らしいと思える選択肢が溢れる社会となることを願ってやみません。
🪐水星についてもっと深く知りたい方はこちらもどうぞ
産後ケアや教育、保育まで。社会の選択肢に多様性を生み出すために
https://future-gateway.jp/interview/1224_hotel/
都市と生活者のデザイン会議 龍崎翔子氏と考える“自分らしさ×利他”のデザインとは
前編:https://note.com/uddesign/n/n406d09fad002
後編:https://note.com/uddesign/n/n63f3a2f89a3c
新世代と考える 多様性の時代の暮らしとマーケティング
https://www.hakuhodo.co.jp/magazine/60251/
どうやっているのか
社員・アルバイト・業務委託を含めると100名近いメンバーが携わっているチームです。拠点は離れていますが、年に2回は社員旅行・社員総会を開催し交流を深めています。
部活動も盛んに行われており、フットサルやジムに通うほか、冬には福井にてスノボツアーを、春には比叡山登山を行うなど、シーズナルのアウトドアイベントを楽しんでいます。
VISION「人生の渇いた旅に潤いを」
水星は、ホテルを作る会社ではない。無限の可能性を秘めたホテルという箱を通じて、世の中に新しい選択肢を実装していくホテルプロデュースカンパニーだ。
VALUE①愛せるものをつくろう
私たちは決して自分たちが作りたいものを好き勝手に作るために会社をしているわけではありません。自分たちの抱える不満や不安、不快感、そういうささやかな課題をひとつずつ解決できるような、お金を出して買いたいと心から思えるサービスやプロダクトを作ることに切実に向き合っています。もちろんマーケット調査なども行うことはありますが、それ以上にどれだけ自分自身が心踊りときめくのかを大事にしています。逆に言えば、お金を出してでも欲しいと思えないような中途半端な提案は受け入れられないですし、素敵なアイディアでもそれを実現させるプロセスをないがしろにすることは許されません。自分自身が一番熱狂できるものを作る。それだけ本気でモノづくり・空間づくり・サービスづくりに取り組んでいます。
VALUE②チームの熱量を上げる
自分ひとりで成し遂げられることをするために、わざわざ組織に入る必要はありません。企業の一員になるということは、自分だけでは辿り着けないところを目指すということなのです。周りより10%仕事ができるだけではなく、周りのパフォーマンスを10%高められる人でいるようにと全員が心がけています。サービス業の本質は、愛をお裾分けすることにあると私たちは考えています。まずは自分の最高のホスピタリティを仲間に発揮する、そして初めてお客様に価値あるサービスを届けることができます。元気に挨拶をしたり、頼まれごとを気持ちよく引き受けたり。一見ささやかな生活のワンシーンに過ぎないかもしれませんが、熱狂は常に日常から生まれるものだと考えています。
VALUE③解決自責
仕事とは課題を解決することです。問題を見つけて批評家になることは誰にでもできますし、自分にその問題の解決能力がないことを露呈しているようにも考えられます。目の前にある課題を解決するのはあくまでも自分自身であり、その過程を仕事の醍醐味として楽しめるように、解決への道筋を立てて前進していきます。またそのようにして成し遂げた仕事は、より大きくて魅力的な”問い”となって戻ってきます。目の前の仕事を自責的に解決した人にだけ、あたらしい仕事がめぐってくるからです。
VALUE④フッ軽であれ
悩んで考え込むより、まずは手を動かすことを大切にしています。最新の情報を拾うために足を運んだり、まずはミニマムでスタートしたり。辺境から新たな価値を生み出していくために、業界の常識や専門分野にとらわれないよう常に意識をしています。新しい価値は領域外の挑戦から生まれると考えているからです。コンフォートゾーンを離れて任された仕事に本気で取り組んだ時、未知の発見や繋がりが生まれ、私たちの世界が広がっていきます。また、本質的に全ての失敗は成功のための仮説検証に過ぎないと思っています。挑戦も失敗もしない人より、時に失敗しつつも試行錯誤し続けられる人がチームを勝利に導くからです。