こんにちは。Quipper採用担当の鈴木です。今回の記事は、@moppによる「VimConf 2019 の運営スタッフと登壇とスポンサーをした話」です!是非、ご覧ください!
VimConf 2019 の運営スタッフと登壇とスポンサーをした話
こんにちは。
2019-06にQuipperへ入社したmoppです。
2019-11-03 (日) にVimConf 2019が開催されました。 今年も無事に成功を収めることが出来て非常に嬉しく感じています。 記事のタイトルの通り、今年は運営スタッフであり、登壇者であり、スポンサーと1者3役となったのでそれらの視点から雑多な思いを書き下していきます。 類としては感想記事ですね。
また、この記事は当日の夜の帰宅直後、疲労と少しの熱の中で執筆されました。
はじめに
私はVimConf 2017からコアスタッフとして運営に参加しており、今回の VimConf は3回目の運営でした。 なので、Quipper入社前に既にVimConfスタッフとして活動していたということです。
入社早々の1週間で会社へ「VimConfのスポンサーをしてくれないだろうか?」と依頼をしたところ、VimConf 2017の実績もあり快諾してもらえたので、晴れて運営、兼、会社のスポンサー担当となりました。 その後、Proposalを提出し審査を経て登壇できることになりました。 これらと並行して運営のタスクも行っていたわけですが、最初に書いておくとかなり大変でした。
次にそれぞれの立場とやったことを簡単に振り返ってみます。
スポンサーとして
QuipperはSilverスポンサーとして参加しました。 スポンサー特典にはノベルティの配布権が含まれています。 そして、VimConf 2019では、なんとmopp, ujihisa, hezbyの3人のエンジニアがQuipperから登壇することが出来ました。 私は東京オフィスか都内の自宅で働いていますが、ujihisaさんはカナダのバンクーバーからリモートワーク 1 、hezbyさんはQuipper Indonesiaで働いているので普段はジャカルタにいます。 なので、二人はVimConf 2019のためだけに来日してくれました。
今年はノベルティとして、チラシを2枚配布しました。 1枚はQuipperとスタディサプリのチラシで、大変に評判のよかったVimConf 2018のチラシを踏襲して、社内のデザイナーさんに再び作って頂きました。 それがこちらです。
Quipperスタディサプリ チラシ
登壇者3人を起用し目を惹き、「Quipperという会社がスタディサプリを作っている」そして「エンジニアを求めており、カジュアル面談で話を聞くことができる」ということを訴求するようなチラシとして作成しました。
もう一枚目はスタディサプリENGLISHのチラシです。
スタディサプリENGLISH チラシ
VimConf 2019は国際カンファレンスであり、英語が主な言語なので英語の学習意欲を刺激することは間違いありません。 また、参加者のほとんどであるエンジニアにとって英語は必須スキルでもあります。 そのためのサービスを提供している会社としては絶好のプロモーションの機会だと考え、SlackでスタディサプリENGLISHのマーケティング担当の社員に依頼をしたところ、画像のようなチラシを用意していただけました。 2週間無料体験ができるプロモーションコードにVimの文字を入れていただけたのが個人的にも非常に嬉しいポイントでした。
VimConf 2018のチラシを見て感じたことですが、スポンサーとして、そのカンファレンスにどのくらい力を入れているか?がチラシの作成から伝わることによって、参加者の印象に残るかどうかはかなり異なって来ます。 そういう視点から見ても、良いスポンサーを出来たのではないかと感じています。
登壇者として
vimrcを発表テーマとし「Your Vim is Only for You」というタイトルにて時間は20分間、言語は英語で登壇しました。
前々からうっすらと自分も登壇してみたいなあと思っているばかりでしたが、近年、「〜したいと言っているだけでは一生しない」という世界の真理の一つに気がついたのでシュッとProposalを提出することにしました。 この踏ん切りを付けたのが締切である2019-08-05 23:59 (JST)の前の晩だったと思います。 締め切り直前でしたので、出勤と退勤の電車の中でガッと書き、自宅にて清書して提出しました。 今数えてみると記号や空白も込みで約4000字ほどでした。 また、Proposalは日本語で提出可能だったので、日本語でつらつらと、こういうことを話したい、といったスライドの骨子を説明しました。
このようなProposalが書けたのは完全に2年間の経験から来るもので、運営はどういったProposalが嬉しいか?をわかっていたからでした。 せっかくなので、簡単に説明をすると、「なにを」「どういう流れ」で「どんな対象者」に話すのか、そして、「何故あなたがその話をするのか?」がProposalに含まれていることが良いProposalの条件だと考えています。 カンファレンスに応募しようとしている人は是非参考にしてみてください。
私は日本オフィスで業務をしているので、会話は全て日本語で行っています。 しかし、Quipperは複数の国に支社を持っているので、非日本語話者のエンジニアも参照可能にするため、英語で書かれたドキュメントや英語だけのSlackチャンネルが多くあります。 ですので、私も入社してから英語に触れる機会は格段に多くなりました。 また、VimConfも同様に英語が標準ですので、英語での登壇に挑戦しました。 英語で20分、しかも、100人以上の前での発表は未経験でしたが、ujihisaさん主導で、hezbyさんや有志の社員の方に協力して貰い、発表練習を3回、個人でもスライドの作り込みと練習を何度も行いました。
発表内容は今年のVimConfのテーマ「Vimを使ってどうやって生産性を向上させるか?」に沿って、vimrcをカスタマイズしてVimを自分に最適化させようというものでした。 今振り返って見ると、20分という時間はこのテーマに対しては短すぎました。 また、慣れない英語でコンテキストもかなり欠落してしまっていたのが反省点です。
私の思うVimの素晴らしさの一つは拡張性の高さにあります。 その拡張性の高さによって、個々人の求める姿に変化することができるからこそ、20年以上の長い年月、多くのエンジニアに慕われているエディタであると思っています。 よく拡張されたVimはその人のためだけに積み上げられたものであり、その人以上にそれを使いこなせる人は他にはいないでしょう。 そういった意味を込めてスライドのタイトルを「Your Vim is Only for You」としました。
といっても、それをじゃあやってみよう!といきなりできる人は多くはありません。 そんな人の助けになれば、と思い「どのようにしてvimrcを成長させていくか?」ということを発表の後半ではフローチャートにして説明をしました。
tipとして紹介した、社内やエンジニア仲間とたまにvimrcを掃除するためにVim勉強会をするのはよいpracticeだという話から、早速Quipper社内でVim勉強会(quipper.vim)が@chaspy氏の手によってカレンダーへ登録されたのは嬉しいことでした。 自分のvimrcもそろそろメンテが必要な時期だったのでタイミングもばっちりで今から楽しみにしています。
運営スタッフとして
初めに今年で3回目の運営スタッフだと書きましたが、今年はこれまでの中で一番積極的に活動をしたと感じています。
VimConfは毎年少人数で運営しています。 今年は自分の参加した中では最多の9人での運営でした。
カンファレンスの運営がやること、というとこの記事を読んでいる多くの人は実感が無いかもしれませんが、会場の手配、招待講演者探しと依頼、広報、チケットの販売、当日のスケジュール、Proposalの募集、登壇者の補助、などなど、めちゃくちゃやることがあります。 なので、スタッフは全員、本業や家庭がある中で、1日のうちからそういう時間を差し引いた残りの時間で、VimConfのタスクをこなして行くことになります。 今年は5月くらいから動き出したと記憶していますが、11月開催ですと、これでも遅いくらいでした。
今年は3年間の中で、VimConf 2019の方向性に沿った上での、主体的な意思決定と全体の統括を行うことが出来ました。 (もちろん、私一人で全てが出来たわけではなく、チームがあってこそのものです。) Quipperの掲げる5つのIdentitiesの一つにもOwnershipは含まれていますが、これまでは主体性というと言葉はよく聞くがなんだか実感の持てないような上手くつかめないようなものでした 2 , 3 , 4 。 ですが、3年目にして、VimConfを通じて、なるほどこれがそうか、という感覚を得ることが出来ました。 まだ言語化には少し苦労しますが、主体性というのは「我々が進むべき方向を見定め、選択を迫られたときに自律的に説明責任を果たしつつ判断を下すこと」が一つあるんじゃないだろうか、などと考えています。 しっかりとした文献を読んだことはないのでもしかしたら間違っているかもしれません。 だとしても、ここで得られた経験は代えがたく得難いものだと信じています。
終わりに
この場を借りて、スポンサーをしてくれたQuipper、共に活動してきた運営スタッフ、素晴らしい発表をしてくれた登壇者、そして、たくさん楽しんでくれた参加者の全員に感謝の意を表します。
そして、最後に一言を添えてこの記事を終わりにします。
自分は満足をすることが出来ました。
2019-11-04 01:14 mopp
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