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UI/UXデザイナーがプログラミングを学ぶべき理由5選│スパルタコーディングクラブ

コミュニティーでよく議論されているトピックがあります。
それは『UI/UXデザイナーはプログラミングを学ぶべきか』というものです。

『開発者と密接に協力する必要があるため、UI/UXデザイナーはある程度のプログラミングを理解しているべきだ』という意見と、
『プログラミング学習の時間をデザインのUI/UXデザイナー学習に使い、より良いUXを提供するデザインを実現する方が重要だ』という意見の大きく2つに分かれます。

UI/UXデザイナーに求められるプログラミングとは、HTMLCSSJavaScriptなどのウェブ開発におけるフロントエンドの領域です。 これはパブリッシャーの業務に分類されることがあります。

ただ単に『周りから勉強するように促されているから』というだけでは、UI/UXデザイナーがプログラミングを学ぶべき理由を明確に説明できませんよね。



今回は、UI/UXデザイナーがプログラミングを学ぶメリットについて解説していきます。
結論から話すとと、UI/UXデザイナーがプログラミングを勉強する理由は、

  1. 開発者との共同作業がスムーズになるから
  2. デザイナーとして独自の武器ができるから
  3. 業務効率を全体的に向上させられるから
  4. デザイン以外の視点が広がるから
  5. 就職市場で競争力を得られるから

です。

これらの5つのメリットについて順番に説明し、デザイナーがプログラミング学習をどのように始めるべきなのかについてもお伝えします。

UI/UXデザイナーの社内研修を検討している企業の方もぜひ最後までお読みください。



1. 開発者の言葉で説得し、理解を得る

ウェブやアプリケーションをデザインし開発者に渡す際、
「これはできません」という言葉、聞いたことがありませんか?

デザイナーの要求を開発者が拒否することは現実に頻繁に起こることです。あなたの成果物が気に入らなかったり、あなたとの関係が悪いから「できない」と言うわけではありません。
開発者が拒否する理由は、ウェブ/アプリケーションの画面を実装する仕事以外にもさまざまなタスクをこなすためです。

サービスがリリースされた後に避けるべきことは何でしょうか?
それは「エラーが発生すること」です。
開発者は、コンソールに表示されるエラーを除去するデバッグから、ユーザーには見えないバックエンドの開発、プログラミングまでさまざまなタスクを担当します。機能がスムーズに実装されることに重点を置いています。
つまり、デザイナーにとって重要なタスクが、開発者のタスクにおいては優先度が低い場合があるということです。



開発が急がれる時、開発者を説得する場面が出てくるかもしれません。開発者の言語であるプログラミングに一定の理解があれば、より説得力を得られます。

まず、拒否されたタスクが本当に不可能なのか、または実装に多くの時間と労力が必要なのか考え、それに代わる解決策を提案できます。
また、プログラミングができる場合、開発者に対して実装したいインタラクションデザインを明確に説明することができます。

他にも、思ったものと違うものが完成したことありませんか?
その場合にも、素早くリファレンスを探し、開発者に1から説明する必要があります。最初から特定のコード値を言及して伝える場合どうでしょうか?開発者との関係がより深まるはずです。

UI/UXデザイナーとしてプログラミングが理解できることは、開発者とスムーズにコミュニケーションを取り、連携して仕事を進める能力を高めることです。

開発者と同じくらいプログラミングを学ぶ必要はありません。あなたの仕事に直接関連するフロントエンドの基本を理解していれば十分です。プログラミングを学ぶことで、開発者の視点を理解し、彼らの言葉でより効果的に説得することができます。



2. アイディアをそのままデザインに反映する

フロントエンドは主にHTML(ハイパーテキストマークアップ言語)、CSS(カスケーディングスタイルシート)、そしてJavaScriptに分かれます。

HTMLはウェブページの骨組みを形成します。その骨組みにスタイルとデザインを加えるのがCSSの役割です。ここまでの段階ではウェブサイトは静的な画面になりますが、動的な機能を追加する際はJavaScriptを使用します。

デザイナーはフロントエンドの分野の理解があれば開発者とスムーズにコミュニケーションをとることができます。



しかし、フロントエンドの分野の理解したところで開発者が要望に応じてくれないこともあります。開発者の判断において、提案されたデザインが開発的に非効率である場合、その優先度は低くなる可能性がありますからです。

プログラミングを習得すれば、望んだウェブサイトを自ら実装できるかもしれません。自分でウェブサイトを開発できるようになると次のメリットがあります。

まず1つ目に、頭の中で設計されているのに言葉で表現するのはむずかしい動的なインタラクションを説明するための時間と労力を削減できます。
必要なコードはGoogle検索で見つけることができます。開発者とのコミュニケーションのために情報を探し準備するには相当な時間がかかりますが、この時間を節約できるので、プログラミング学習に投資することも一つの手だといえます。

2つ目は、以前は諦めていた豊かなデザインが可能になります。前述した通り、開発者にとってデザイン的な実装は優先度が低い作業です。なので自らJavaScriptを使って動的な機能を実装できれば、望むデザインを開発者にお願いして開発を待つ必要がありません

3つ目は、急速に変化するトレンドをウェブサイトに素早く取り入れられます。デザイナーは1歩先を行く分野で働く職業だと考えられます。トレンドは急速に変化し、この変化に迅速に対応することがデザイナーの役割です。特にIT業界では、この変化の速さは予測することさえむずかしいでしょう。ウェブ開発のスキルを持っていれば、素早く把握し、トレンドを反映したデザイン提案を行うことができるでしょう。



3. プログラミング1つで一流のデザイナーに

プログラミングを学習し開発プロセスを理解することで、業務効率は確実に向上します。
望む機能が開発できるかの確認から開発者への依頼、待ち時間まで、それまでは開発者を経由することが当然だった過程や時間が非効率的に感じるかもしれません。

自身でそのデザインが開発者にとって優先的な仕事であるかどうか判断でき、デザインイメージをコードとともに提供すれば、業務の効率を上げられます。

UI/UXデザインの本質はサービスの利用者を配慮することです。プログラミングを理解することで得られた時間をデザイン業務に費やし、クオリティーも高まります。

業務の効率が向上するということは、業務の生産性が向上することを意味します。 たくさんのタスクの中、時間に追われるのではなく、どう生産性をあげるか考えながら業務に集中することが重要です。プログラミングを学ぶことで、業務の生産性があがることが実感できるでしょう。




4. デザインの先、それ以上を考える

UI/UXデザイナーは利用者の利便性を考慮し、利用者が製品やサービスから問題を解決できるように、最高の体験を提供するデザインを行います。
しかし、デザインに過度に没頭して本質を見失うこともあるかもしれません。

繰り返しになるので理解しやすいかと思いますが、プログラミングを理解することは、開発者の言語を学ぶことであり、開発者とスムーズに連携できることを意味します。

さらに、ウェブ/アプリケーションがどのように作動するかを理解するため、顧客へのアプローチ方法や、顧客がどう使用するのかも容易に予想できるようになります。

つまり、デザイナーがフロントエンド技術を習得すると、デザインの向こう側まで視野を広げることができるのです。より客観的に仕事に向き合えるため、開発者も受け入れやすく説得力のある代替案を提案できるようになります。



他のチームと協力するコミュニケーション能力、さまざまなプロジェクトを進行していける能力を兼ね備えたデザイナーは評価も高まること間違いありません。デザイン的な観点から問題を分析し、他のチームメンバーともコミュニケーションを取れるだけでなく、UIデザインが利用者に与える影響を多角的にに分析できるのであれば、より多くの仕事を担当できるデザイナーとして認められるはずです。

コードは業務をより効率的に行うためにも重要な役割を果たします。どのデザインがUXをより考慮したデザインであり他のチームメンバーも認める価値のあるものなのか、理解することができれば説得力のあるデザイナーに成長できるはずです。



5. 競争力・戦力になるデザイナーに

プログラミングを理解するデザイナーは、競争力のある人材とされています。
これはデザイナーがウェブパブリッシャーや開発者に転職することを意味するのではなく、デザイナーのフィールド内で優位に立つことを意味します。ウェブサービスを制作するUI/UXデザイナーは特にです。



デザイン作業をこなすときにプログラミング方法を理解しているか否かは、審査プロセスと日常業務で大きな違いをもたらす可能性があります。

多くの企業が求めているのは他部署とスムーズに連携できるデザイナーです。プログラミングを理解している場合、プランナーや開発者ともスムーズにコミュニケーションを取ることができ、企業内で戦力ある人材になるでしょう。

単純に考えても、知識が広がるほど多くの可能性が開かれます。

ITが産業を主導する世界ですが、必ずしもIT産業でなくても、多くの企業がDXを推進しているため、プログラミングを理解できるデザイナーの需要は高いです。


では、まだ一度もプログラミングに触れたことがないデザイナーは、どのようにプログラミングを学ぶと良いのか。また、新人UI/UXデザイナーの育成を考える企業はどうしたら良いのか。

一番初めはウェブ開発全体を概観して、開発サイクルを理解することを目標に学習するのをお勧めします。
ウェブサイトを設計・制作し、展開する方法を開発者がどのように行うか、開発のプロセスを学ぶと、デザインの進め方も理解できるようになります。このプロセスを通じて、デザイナーが開発者とどのように協力し、コミュニケーションを取るかも理解できるでしょう。



6. おわりに

これまでデザイナーがプログラミングを学ぶことのメリットについて5つの理由を解説しました。
いかがでしたか?
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