なにをやっているのか
私たちは2008年、経年賃貸不動産オーナーの困りごとに総合的に対応できる体制づくりを目指し、リノベーション賃貸のパイオニア「吉原住宅有限会社(1965年創業)」より独立しました。
年代を経て魅力と価値を高める建物の概念を「ビンテージビル」として確立し、経年賃貸物件の経営で表出する特有の問題を「不動産経営の Re Design」により解決する、不動産コンサルティング企業です。
吉原住宅有限会社は、2003年「山王マンション」(当時築34年)の3室スケルトンリノベーションをはじめ、「リノベーションミュージアム冷泉荘(福岡市博多区)」、「新高砂マンション(福岡市中央区)」のリノベーションや大規模改修工事、リノベーションに関するイベント、まちづくり活動などに取り組んできました。
中でも「リノベーションミュージアム冷泉荘」は、20組以上のアトリエや店舗が入居し、一階のレンタルスペースではほぼ毎日イベントが開催されているとても賑やかなビルです。私たちの根本となる「古さを楽しむ」姿勢も、冷泉荘の存在から学んだものです。2011年には福岡市都市景観賞の活動部門に選ばれました。
そのノウハウを引き継ぎ、スペースRデザインでは、経年ビル再生における仮説と検証を繰り返しながら実績を積み重ねたうえで、ビル再生事業を展開していくことをミッションとしています。
大切な資産を次の世代へ。オーナーと共に長く愛される建物へ育てていく。
不動産に対するニーズは、時代の変化とともに変わっていきます。その不動産が今求められている役割は何なのか。それらを導き出すことが、課題解決の第一歩です。スペースRデザインでは、それぞれの不動産に最適な施策を実施し、不動産のブランド価値をオーナーと共に高めてまいります。
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具体的には、オーナーや建物ごとに、5つのサービスを軸に再生プランをオーダーメイドしています。
#01:建物ドッグ(建物調査・点検)
多角的な視点で建物の調査・分析をおこない、現状を明らかにします。
#02:市場調査
エリアの賃貸市場や人口の動向、将来像などを調査し、建物への需要を明らかにします。
#03:リノベーション・空間デザイン
建物ドッグや市場調査の結果を踏まえ、その建物の用途やターゲットにあわせて空間をデザインします。また店舗や事務所などの内装デザインもおこなっています。
#04:プロモーション・リーシング
市場調査・建物・まちの特性を踏まえ、適正な賃貸条件設定を導き出し、ターゲットに向けてSNS・自社サイトでの情報発信や見学会などを開催。その建物にとってよりよい入居者をマッチングします。
#05:賃貸管理
建物の保守・維持管理を通して、入居満足度を高め、長期保有のベースを整えます。
なぜやるのか
私たちの夢は、将来『ビンテージビル』へと成長する賃貸不動産を多く生み出すことでまちの生活を豊かにすること。その仕組みをデザインすることが、当社の役割であり、得意分野です。
想いを込められて作られた建物は、年月を経ても、造りや素材、デザインにキラリと光るところがたくさん。人のつながりが自然に生まれる工夫も盛り込まれていたりします。そこに、再生のためのコンセプトとデザインを付け足すことで、より魅力的な建物へと進化していきます。
このように、長い時間をかけて人の繋がりや歴史などを蓄積し、独自の文化を築いている建物のことを私たちは「ビンテージビル」とよんでいます。
また、魅力的な建物には『共感』をもとにした心地良さがあると考えています。
私たちが考える共感とは、「ビジョン・ハード・オペレーション」が一体となり、不動産の良さ、おもしろさや心地よさを生み出すものであり、不動産の付加価値です。
そこには、流行に左右されない普遍的な心地良さがあり、「暮らしたい」「事業拠点(シゴトバ)にしたい」という感情にはたらきかけ、行動を起こさせるものがあります。
そのためには、「ビジョン・ハード・オペレーション」これら3つのバランスを整え、オーナーと想い描く建物の将来像に向かって、時間をかけて取り組んでいくことが大切だと考えています。
どうやっているのか
私たちは、先入観にとらわれず、常に新鮮な目で柔軟に物事を発想することを大切にしています。
ひと、まち、建物に寄り添った取り組みを続けていくために、以下の行動指針を作りました。(2019年)
・学び続ける
・挑戦する
・ソウゾウする(想像・創造)
・ひとの想いに寄り添う
・誠実、公正な行動
・仕事を楽しむ
・夢を持つ(描く)