リレーインタビュー17　逆三角形の組織が風通しのいい会社をつくる(Hailey'5cafe渋谷BEAM店 店長)

ソーエキサイト社員をご紹介するリレー形式インタビュー、続いて17人目は・・・
この秋オープンを控えるHailey'5cafe渋谷BEAM店の『佐藤　優太』店長です！

前回のHailey'5cafe上野御徒町に続き、新店出店続きでGO！GO！なソーエキサイトからまた勢いに乗ってるメンバーの紹介です。佐藤店長はソーエキサイトで唯一、歌手活動をしていた経験があるメンバーですが、残念ながらまだその美声を聞いたことがなく・・・
店舗でライブとか企画しないかな？と淡い期待を抱き、佐藤店長に突撃インタビューです！

全店の中で1番を目指します

ーHailey'5cafe渋谷BEAM店はオープンが10月の予定ですが、今準備はどんな感じですか？

従業員の採用面接と、まだ図面が確定してない段階なので店舗レイアウトの調整を設備の太田さん始め色々な方と打ち合わせをしています。ギリギリまで太田さんが内装や導線をこだわって作ってくださり、現場のオペレーションはどうかというところも含めて最終段階に入っています。

ーもう最終段階なんですね！

これまでのHailey'5cafe出店の経験を参考にし色々と調整をしていますが、期日が今までの店舗よりも体感早く感じますね。新しいサービスをやろうとしてるんですけど、ゴールデンウィークに僕とエリアマネージャー2人で女性人気が高いスイーツ食べ放題みたいなところに行って調査をしたり。（笑）

ー採用したスタッフさんの研修はいつから始まるんですか？

もう始まっていまして、7月の中旬から始めています。信頼している契約社員の方に渋谷店にてトレーナーをやってもらっているんですが、彼女1人で1日に6人同時に研修を進めていて大変な状態ですね。（笑）

ーそれがオープンまで続いていくんですか？

実は社員がもう1名来てくださり、その方にもトレーナーをやってもらう予定ですが現在はHailey’5cafeの業務を覚える事に専念して頂いております。
ただ、採用を考えている26人全員の研修をオープン前にできるかっていったら正直出来ないです。明らかにトレーナーが足りていない状況なので、早期に入ったスタッフには一部トレーナーをやってもらう話のもと採用して、契約社員の方には早期採用スタッフがトレーナーになれるような指導をしてもらっています。

ー早く入ったアルバイトさんがトレーナーになるんですね。

ちょうど今年の6月からHailey'5cafeで電子マニュアルソフトの運用を始めてるんですね。僕が去年の夏くらいから約半年間フルに時間を使って、画像とか動画を全部用意して文字を起こしたりして。それをようやく使い始めていってる段階なので、それがしっかりと運用できるようになれば誰が研修をやってもある程度は同じレベルの研修ができるようになります。

ーそれはHailey'5cafeだけですか？

今はHailey'5cafeとCLUTCHで、本運用の段階です。CLUTCHのオペレーションは、Hailey'5cafeを元に簡略化したものが結構多いんですよ。なのでCLUTCHに関しては柏木君に任せて、1度Hailey'5cafeのものをそのまま複製して、CLUTCHと違うところだけ編集していってます。なのでCLUTCHは別でマニュアルがありますね。
今Hailey'5cafeは全店、CLUTCHは柏店で最初のテストをし、CLUTCH大船店ではオープン前の研修から使用しました。

ー研修はだいぶ楽になりました？

楽になったのかって聞かれると何とも言いにくいところで（笑）っていうのは、何か1つの業務を教えるにしても大切にしてることが1人1人違うんですよ。Aさんはすごく細かいところまで気にするタイプ、Bさんはそんなに細かいところは気にしないけど最終的に見栄えが良ければいいんじゃない？ってタイプ。それぞれ大切にしてるものが違うんですよね。そこに関してはまだ解決できてないんですが、ゲラゲラ、CLUTCH、Hailey'5cafeはそれぞれブランドごとに特色があると思うんです。その特色に沿ったオペレーションをスタッフに教えてあげないと「結局どの店舗もやってること同じじゃん」「クオリティも同じじゃん」ってなっちゃうので、それを回避したかったんですよね。
それに「先輩によって言ってることが違う」、これってどこの職場でもあるじゃないですか。実際にHailey'5cafeでもそういう事例が起きてしまったことがあったんですよ。それで、「誰が聞いても同じことを教えてくれるトレーナーのような役割のものが欲しいよね」という話があり電子マニュアルソフトの運用を始めました。
ちなみに（実際の画面は）こんな感じですよ。

ーすごい、速い！

この調理手順の動画自体はメニュー開発担当の方に協力して頂いて作成しています。
最近10秒くらいの調理動画とかあるじゃないですか。あれみたいに動画を撮影して文字とかも入れてもらって、その動画を僕たちがもらって電子マニュアルに移す作業をしました。
この動画だけだと分かりにくいので、その後1つずつ要点を静止画で抜き出して補足説明を入れたり。

ーこれなら私もできるかも！

そうなんです。こういう研修って「私調理苦手だから」って抵抗ある人が多いじゃないですか。そういうのは結構もったいないんです。やってみれば簡単なんですよ。初めはイメージが湧かないから抵抗があるだけで、こういう動画を見せて「簡単でしょ？」って言うと「これならできそうです」っていう子が結構多いんですよね。

ー面接の時もこんな感じで見せて・・・？出せないですよね（笑）

そうですね、一応社外秘なので（笑）今のは一例で調理を出しましたけど、フロア業務の清掃であったり、フロントのレジ操作も全部すべてあります。これがHailey’5cafeの公式なオペレーションになるので、違うことを言ってるのは公式じゃないからねって。
何が正しくて何が正しくないかの判断基準は明確になりました。

ーみんなありがたいですよね。紙のマニュアルよりも絶対見やすいし。

Hailey'5cafeで以前使用していた紙のマニュアルを印刷すると約100ページくらいなんですよね。最初にあれを「はい」って渡された時はちょっと絶望しました（笑）
7月に入ったスタッフにこの動画を見て覚えてもらって、8月に入ったスタッフにこれを使って教えてもらっています。業務に関しては電子マニュアルを見せれば分かるので、あとは言葉遣いであったり新人さんが実際にやって出来ているところを褒めてあげるとかですね。

ー最初の方に決まったスタッフさんが後に入ってくるスタッフさんに教えるっていうことは、オープンの時点でランクみたいにちょっと差が出るんですか？

そこは同列です。今は先輩後輩は関係ない時期だからって全員に話しています。
オープニングに来る子は上下関係にトラウマがあったり、嫌な先輩がいてアルバイトを辞めたという子が多いので、オープンから全員同列の関係でスタートします。
それまでの準備は全員で協力してやっていこうって話してます。

ーお店の雰囲気はどんな感じですか？今までのHailey'5cafeもそれぞれコンセプトがありますよね。

BEAM店に関しては、正直言うと内装もまだ分からないです。あとHailey'5cafeとしては新しい試みで有料のサービスをできないか話を進めています。

ー時間でいくらじゃなくて1回使ったらいくらみたいな？

そうです。1回の利用ごとに料金が発生するんですけど、せっかくチャレンジさせてもらえるんだったら今までやったことない何かを入れたいですよね。ある程度どういうものをやるかは決まっているんですけど、今日それの最終調整をすることになってます。

ー今ある渋谷1店号店とは結構違うんですか？

今の渋谷店と比べるとだいぶ違うと思います。個室のマットはCLUTCHで使用してるマットを入れて、デスクが削られた分すごく開放的になってますね。あと京都店からコーヒーマシーンがこちらに来ます。

ーでは、渋谷BEAM店オープンに向けて意気込みをお願いします！

しっかり利益を出せる店舗にしたいっていうのもあるんですけど、やるからには今出店しているHailey'5cafeの中で1番良いお店を作りたいと思っています。接客をはじめ提供する料理、清掃、すべてにおいて1番になれたらなと。
僕が面接の時に必ず聞いてることがあるんですけど「採用され働いていることをイメージして、お店に対して貢献できることとお客様に対してできることは何ですか？」って質問をするんです。多分アルバイトでなかなかそういう質問てされないと思うんですよ。別に答えは何でもいいんですけど、自分の頭でしっかり考えて答えを出せるかどうかっていうのを見てるんですね。社員がいない時にしっかり自分で考えて行動できて欲しい。そしてその考え方が店員としてお客様のことを意識した考え方ができてないといけないので、その考えができてるかどうかまで見てるんです。今いるスタッフの方たちは結構悩んで自分なりにお客様のことを意識して答えを出してくれたので、「この人だったらBEAM店のスタッフとして働けるだろうな」と思い採用しています。

逃げられない面談で「しっかり見てくれている」

ー佐藤さんが目指す店長像はありますか？

楽したいですね（笑）今は店長がいないと何かあった時に対応ができない問題が多いので。
お店の方針を決めてスケジュール立ててやっていても、システムやサービスの事で対応をしたり。その対応をしていると何だかんだ1日終わっちゃって、結果気づいたら終電前くらいになってることもたまにあるんですよね。たぶん今のHailey'5cafeやCLUTCHの店長は同じことを思ってると思うんですよ。なのでイレギュラーなことが起こっても対応できるような仕組みを作ってもうちょっと業務の負担を減らせたらいいですね。
僕がアルバイトだった時に店長だった1人が日野さんなんですけど、日野店長は人を惹きつける魅力があるし、すごく忙しい中でも1人1人に対して親身に接してるっていうのが分かる店長だと思ってるんです。普通のアルバイトから副店長になった僕に「こういう考え方をした方がいい」って教えてくれたのも日野さんで、日野さんみたいな店長になれたらなって。

ー佐藤さんはアルバイトで店舗に入ったんですよね。経歴を簡単にお願いします。

高校を卒業して、大学は行かずに何か楽しいことをやりたいなぁと思ってたんですけど、昔から歌うのが好きだったのでそういう仕事をやってみようと思いました。何か行動しないとと思って、コンビニのアルバイトをしながらボイストレーニングを始めたんです。通い始めてからオーディションを受けて、某芸能事務所のオーディションに受かったのでそこに所属して歌手活動を21歳くらいまで力を入れてやっていました。でも身の危険を感じたのでやめました（笑）

ーどういうことですか？（笑）

過労ですね。休みが一切なく様々なイベントに行ったり、仮歌っていって誰かが作った曲の楽譜を1番最初に見て音程をとって「こういう感じの歌ですよ」っていうのをやったり。それと並行してにコンビニのアルバイトもアルバイトの領域を超えて、「エリアマネージャーにならない？」って話をずっといただいてて。そっちの方でも普通では経験できないことを色々と経験させてもらってたんですよ。コンビニの方も歌手活動も頑張り続けていて、高校3年生の時94kgあった体重が1年半で45kgまで減ったんです。

ーそれは身の危険を感じますね。

さすがにもう無理だと思って事務所はやめました。でも歌うのは好きだったので趣味程度でボイストレーニングに通いながら、個人で活動してるそこのトレーナーの人たちと一緒にライブに出たりしました。セッションライブに出たりとかしてそこからはある程度楽しくできましたね。
その時期にゲラゲラの上野店に入ったんですよ。長年働いているスタッフさんに研修をして頂いたのですが、本当に殴ってやろうかと思うくらいムカついて最初の3日で辞めようと思ったんですよ（笑）「今日で辞めよう」と思って3日目に行ったんですけど、他に一緒に働いてた人たちが良くしてくれたのでもうちょっと続けてみることにしました。レッスンは通っていましたが歌手で食べていくことを諦めて次に何をしようか模索しているのが丁度この時期でしたね。

僕、アルバイトで働いてる時からすごく文句を言ってたんですよ。「何でこれはこうなんですか？」「おかしいですよね」って店長に結構強く当たったりもあって（笑）でも当時の店長がそれを前向きに捉えてくれていたみたいです。日野店長が僕のことをみてくれていた時に「この会社で1回働いてみるのもいいかもな」って思ったんですけど、ちょうどそのタイミングで佐伯社長が当時は部長としてこの会社に来たんです。部長面談をして問題がなければ副店長に上がれると言う事で、初めて佐伯部長と対面したんですけどめっちゃ怖かったです（笑）
面談が始まって佐伯社長はずーっと僕の目を見てくるんですよ。逸らさずに真顔で。「怖いなぁ」と思ってちらっと目線外したら佐伯社長が「何かある？」みたいな感じで僕が目線を逸らした方を見たり。もう逃げられないと思って（笑）色々と話をしたんですけど「この人は怖いけどしっかりと僕のことを見てくれてるな」っていうのが分かったんです。その面談を経てから一層この会社で働きたいって思いが強くなって副店長をやっていて、その少し後に僕が上野店の店長になりました。
それから約半年後に西田さんから「Hailey'5cafeに来ないか」とありがたい話をもらって、Hailey'5cafeに行くことになったんです。

ーそれでHailey'5cafe渋谷店のオープンに関わっていったんですね。

最初はちょっと迷ったんですよ。当時荒れていたゲラゲラの上野店が落ち着いてきて、1年後に上野にパルコができるって分かったのでそこに向けて準備をしようと色々考えてた時期だったんですよね。でも僕飽き性なんですよ。新しいのやってみたいなって思ったらそっちをやっちゃうタイプで、Hailey'5cafeは前々から興味あったからちょっと行ってみようかなって。
でも全然違いました。1番は業務量ですね。ゲラゲラは1週間で研修が終わるんですけど、Hailey'5cafeは1か月で足りないレベルで。最初行った時にあまりの違いにきょとんとしちゃったんですよね（笑）

ー楽しさと辛さ、どちらの方が勝ってました？

その時は辛かったかな？僕の異動と同時にHailey'5cafeのエリアマネージャーになる人が退職したんですよね。どうなるんだろうってちょっと不安になった部分がありました。
僕はとにかく業務を覚えて早く役に立てるようにならないとっていう思いがあったのでそっちの方に専念はしていたんですが、途中からスタッフの研修をやったり、僕も1人前になる前にみんなの研修を見るようになってバタバタで大変だったんですよね。その中で専門職正社員の採用面接で再び佐伯社長とご対面してですね・・・ボコボコに（笑）
面接の後ご飯が食べられなくなったんですけど、当時の人事のマネージャーが色々と気にかけてくれて。帰りにファミレス寄って「おごるから食べなよ」って言われてそこでやっと食べれました。面接は絶対に落ちたって思ったんですけど、専門職正社員になれたんです。後で聞いた話ではその人事のマネジャーが社長と話をしてくれてたみたいで。それで無事、渋谷店のオープンに携わることができました。

逆三角の組織が自由に発言する環境をつくる

ーじゃこれから夢とかやりたいことありますか？仕事以外でも。

不労所得で生活したいですね。(笑)　だからといって仕事をしないってわけじゃないです。さっきも言ったようにもともと飽き性なので、新しいことをやってみたいんですよね。なので仕事で夢を持つとしたらやっぱり新規事業です。新規事業の立ち上げをやりたいっていうのはずっと前から思っていて、実は僕と同じ気持ちの何人かの人たちと西田さんと話をして、何日間か活動したことはあったんですよ。ただ、すぐメンバーが忙しくなっちゃってあまり活動できてないんですけど。

ーネットカフェとはまったく違うものでも？

ネットカフェのリソースを取り入れてもいいですし、まったく別の業態にチャレンジしてもいいのかなとは思います。今って何でもありじゃないですか。これからの時代もっと色々と出てくると思うんですよね。そこの波に乗るというよりは、そうなっていった時に「こういうのがあったらすごく便利だよね」っていうサポートができる長持ちするような業態ができたらなって。まだ本当にざっくりとしか思ってないですけど。

ー個人的な夢は具体的に何かあるんですか？こういう生活したいみたいな。

海外に住みたいですね。海に入るのは好きじゃないんですけど、見るのは好きなんですよ。なので、海がキレイな場所ならどこでもいいかな。一望できる場所に住みたい。それか、めちゃめちゃ高い高層マンションとかに住みたいな。見下したいなっていう（笑）

ー「見下ろす」ではなく（笑）じゃ今、ここから頑張って・・・

そうですね。自分次第だと思っています。今成功してる人も大手企業に入ってたから成功したわけではないし、すごく小さな会社から独立してる人もいますしね。

ー確かに。そうなったら私たちは見下される側になりますね。下から「おーい」って（笑）
じゃソーエキサイトはどんな会社だと思いますか？

風通しのいい会社っていうのが1番ですね。自分の意見を取り入れてくれることもありますし、もちろん全ての意見が通るわけではなく実際にできないこともある。でも直属の上司やもっと上の人、あと他のチームの人も言えば親身になって協力してくれます。それで実現できたことが去年はあったので、働きやすい風通しのいい会社だと思っています。

ーこれから新しく仲間になる人は、どんな人だったらいいですか？

素直な人ですね。思ってることをしっかりと言える人じゃないとちょっと窮屈な場所だって感じちゃうんじゃないかなって。西田さんや島津さんに対してでもいいですし、入ってすぐズバズバ言える人の方がいいんじゃないかなと思います。

ー佐藤さんは西田さんとかにズバズバ言えます？

言う時は言います。なのでたまに衝突したりもありますし。西田さんに限らず店長たちやエリアマネージャー、島津さん、全員に対して言えることだと思いますね。意見の食い違いはどうしても出てくると思うので。

ー佐藤さん自身も思ったことははっきりと伝えたいんですね。

僕が言わないことでうまくいきそうな時は言わないです。ただ、その人がそこまで意識してるか分からない時は一応細かいことでも言うようにしてます。そういう時は「細かいかもしれないですけどこれって考えてますか？」「こういうことありますよね」っていうのは言ってますね。
アルバイトの時からガンガン噛みついてたので、それが続いてるんだと思います（笑）

ーそれを言える環境というか、言っても変な感じにならない上司だから言えるっていうのもありますよね。

それはあると思います。「どう思う？」とか意見は絶対聞いてくれますからね。
社長が仰られていた逆三角形の組織っていうのが全員共通の理解になってるからこそだと思うんですよね。西田さんはスタッフの意見まで聞いてくれますし。逆三角のお客様を抜いて1番にあたる現場で働いてるスタッフはどう思ってるのか、次に店長はどう思うのかっていう風に徐々に下ろしていく。それが全員認識できているからこの環境ができてるのかな。

ー佐藤さん、新店準備で忙しい中ありがとうございました！