スマートシェア代表取締役の西山統はインターネットの黎明期にいち早くネット事業をスタートさせ、成功に導いた経験を持つ。
そんな西山が率いるスマートシェア株式会社とは?
自身が仕事へのチャレンジを通して「自己実現」をしてきた経験から、社員にもそうあってほしいと考える西山のインタビューをお送りします!
■インターネット時代の先駆けとなった最初の事業
大学卒業後は大手製薬会社に入社。その後、自分で事業をやってみたいと起業をしました。
しかし、その会社の事業が失敗に終わってしまい、通信業界に就職。それまでとは全く異なる業界に飛び込んだことで、今の事業に繋がる知識や経験を付けることができました。
その通信会社での経験を元に、インターネット黎明期の1990年代にオーエフという会社を立ち上げました。ちょうどインターネットの常時接続が始まった時代で、これからネット業界が劇的に変わるだろうというところに目をつけてのインターネット常時接続サービスを立ち上げたんです。
当初はその時に在籍していた通信会社会内での新規事業だったのですが、そこから独立。友人の会社の片隅に机を置かせてもらうところから事業を作り上げていきました。
ありがたいことに最初に契約をしていただいた住友不動産を始めとして、大京、三井不動産、コスモスイニシア、NTT都市開発と大手デベロッパーとの取引に成功しました。新築マンションを購入したらインターネットサービスがついてくるという今では当たり前のサービスを先駆けでしたね。
インフラから始まりIOTにも事業を広げながら、2006年に更なる多角化に踏み出しました。その第一弾として、コンテンツ関連事業の充実のためにシステム開発会社の買収を行い、自社にエンジニアを抱えました。
更に、社内で起業家を募り立ち上げたのがSNS関連事業を行うスマートシェア株式会社です。
■3回のシステム作り直し…試行錯誤しながら創り上げた現在の事業
立ち上げた頃はオウンドメディアという言葉が出てきたばかりで、懸賞サイトくらいしかありませんでした。ただ、本来のオウンドメディアは人と人との繋がりを作れ、メディアとしての価値があるものだと考え開発したのが、現在のコアサービスである「Ownly」です。
2011年に立ち上げた事業でしたが、試行錯誤をしながらシステム開発を続け、5期目が終わった2015年にサービスが出来上がりました。
完成までに3回も作り直したんですよ!
それまで赤字の状態でしたが、無事にサービスが出来上がったことで6期目から黒字に転換しました。
そのように事業を創り上げていく中で、口コミサイトの形が出来上がり、InstagramなどのSNSが出てくるなど時代も変わってきました。
マスで広告されているものより、近くの人が「いいね」と言っているもののほうが評価が高いというメディアの新しい形が見えてきたんですね。
企業の告知活動がTVからインターネットへ、マスからより絞り込んだターゲットへと変わっていく中で、よりダイレクトに消費者の声が聞きたいという飲料・旅行・ファッションなどtoC向けの企業にOwnlyは高く評価をされました。
■広がっていく事業、最も重要なのは「本質的か」ということ
OwnlyはInstagram等のSNSを使った告知活動のサポートができるツールです。ツール貸出と共に、「いいね」などの消費者の動きの検証・分析も行っています。
更に、よりお客様が使いやすくするためのシステムのカスタマイズやマーケティング活動自体の企画・制作も受けています。
Ownlyは自社開発しているのでお客様に合わせてカスタマイズ出来ることと、FacebookやInstagramの困難なAPI変更に追いついていけることが強みの一つであり、だからこそライバル会社はとても少ないですね。
更に、イベントを行ってもなかなか人を集めることができない中小企業を支援したいと、アンバサダーやインフルエンサーを提供する事業をOZmallを展開するスターツ出版と組んで始めました。そういったアンバサダーやインフルエンサーをデータ化して管理できるツールが「COCO SUITE」です。
また、より拡散性を高めるためにInstagramの詳細な分析ができるツールの「Insight Suite」も開発し、提供しています。
こういった事業展開の中で重要視しているのは、目の前のことに囚われるのではなく、本質的で信頼性の高い息の長いビジネスを行っていくことです。
例えば、海外のアンバサダービジネスは発展していて、エンゲージメントで評価をされています。一方で日本はまだフォロワー数での評価になっていて、いずれ行き詰まるのが見えています。だから私達はどうエンゲージメントを高めるか、評価するかに重きを置いています。
グループ会社も20年続いており母体もしっかりとしているので、スピード感を持ちながらも焦らず新しい事業を創っていくことが可能です。
■toBだけでなく、toCも手がけたい!これからの事業展開
これまでは企業のSNS活動のベースとなるツールを作り、イベントを支援し、更にアンバサダー事業を作って来ました。
そういった土台を元に、単発だけではない継続的なイベント・大規模なイベント・広告にも繋がるイベントに企画も含めて関わっていきたいと考えています。
例えば現在、丸の内の街興しに携わっていますが、街興しは数年単位で考えていく必要があります。またスマートシェア単独ではなく、大手広告代理店のADKやNTTコミュニケーションズと組んで事業を行っていく予定であり、そういった他企業とのアライアンスも重要です。
また、企業とアンバサダーが直接繋がれるプラットフォームとしてのアプリ開発も行っています。企業がアンバサダーを使いやすくすると共に、アンバサダーの教育・育成も含めて彼・彼女たちの独立に繋がる事業にもしていきたいと考えています。
■「自己実現」したいという方、ぜひ一緒に働きましょう!
採用に関しては、自分で事業をやりたい!新しいことを作ってみたい!という方に来ていただきたいです。
実際に、スマートシェア自体も、OZmallとのアンバサダー事業も社員からの発案で始まったプロジェクトです。
既存事業との関連は大切ですが、企画を持ってきてもらってトライして、という新規事業をどんどんやっていきたい。どうなるかわからない時代だからこそ、時代の先を読んで、アイディアをどうビジネス化していくかを一緒に考えていきたいですね。
スマートシェアは、ここからの3年間で事業を作り上げ、上場を目指しています!まずはそこまで一緒に頑張りましょう!
そこからグループ内で会社を作るのもありですし、卒業することもありです。仕事を通して自己実現していきましょう!