大手新聞社で電子版を立ち上げたアラフォー男がスタートアップへ転職した理由
スマートニュースでメディア事業開発を担当している今井です。かつてメディア企業で勤務していた経験を活かし、メディアパートナーとのコミュニケーションや、コンテンツオペレーションなどを担当しています。
デジタルを使って人のコミュニケーションを豊かにしていきたい
大学時代は、インターネット関係の研究をしていました。技術寄りの研究室所属でしたが、インターネットのもたらす社会的意味や効果について研究する機会が多かったです。「ネットが普及することで人間関係はどう変化するか」「デジタルデバイドにどう対処していくか」などの課題に取り組みました。この経験を通して、「デジタルを使って人のコミュニケーションを豊かにする」という、一生を通じて取り組みたいテーマが決まりました。
そうして新卒で入社したのが、大手の携帯電話キャリアでした。携帯電話がネットにつながるようになってから3年目のことです。携帯電話を使った新しいビジネスが立ち上がり、多彩なコンテンツが花開いていった熱い時代でした。
携帯電話キャリアでの挫折と、新聞社での電子版の立ち上げ
「デジタルを使って人のコミュニケーションを豊かにする」というテーマからすれば、王道すぎる職場でした。多くの人に使ってもらえる商品・サービスを世の中に送り出せた一方で、内部では個人情報保護や内部統制のための研修・書面作りなど、いわば「仕事のための仕事」に時間の大半を取られるようになってしまいました。
そうした中、より創造的な課題、具体的には「アナログなものをデジタルに置き換えてより発展させること」に取り組んでみたいと考えるようになりました。ある大手新聞社が電子版を立ち上げようとしていると知り、新しいコミュニケーションの形作りを目指して飛び込むことにしました。
ネットの普及にしたがって、マスコミ業界もデジタル化に対応を迫られていた時代です。同時にそれは、無料が当たり前だった記事提供を有料化し、人々の価値観を「良質な記事には対価を払う」へと変えるチャンスでもありました。
強気の料金設定に当初は批判もありましたが、コンテンツの質、見せ方には絶対の自信を持っていました。結果的には世の中に広く受け容れられ、紙からデジタルへの移行期におけるマネタイズの成功事例として、今でも語り継がれています。
アラフォーがスマートニュースで次なる課題に挑もうとした理由
電子版の発展に一定の成果が残せたタイミングと、社会人として40代を迎えるタイミングが重なり、次なる展開を求めようと考えたのが大きいです。これまでに積み上げてきた経験と知識がすべて活かせる場がスマートニュースでした。
会社の成長に自分の成長を重ね、目線を合わせられると感じたのも大きかったです。ユーザー体験を第一とし、スタートアップでありながらメディアへの利益還元もきちんとするという、フェアな考えを持って成長し続けているところも好印象でした。電子版をやっている頃から、ビジネスモデルは違えどある意味羨ましいライバルでしたし、いちユーザーでもあったので、入社への抵抗はありませんでした。
何よりコンテンツへの愛、尊敬心がある人と働きたい
現在、一緒に働く人を募集しています。一緒に働きたいのは、何よりコンテンツへの愛、尊敬心がある人。そして言葉に対してセンシティブであり、メディア業界の将来について自分の考えを持っている人です。また、スマートニュースは扱っているメディアが新聞、テレビ、書籍・雑誌、ウェブと幅広いため、それぞれのメディア特性や業界での位置付けを理解し、自分なりの最適な情報取得の手段やポリシーを確立していると望ましいです。
スタートアップではありますが、経験を活かしつつ新しい技術や考えを柔軟に取り入れて挑戦できる人ならば、年齢はアラフォーでも何でも構いません。メディアとの共存・共栄を前提として、一緒に新しいことを仕掛けていきましょう。