シンプルフォームの調査Ops(オペレーション)チームのスタッフは現在約40名。その多くは日本全国から、リモートで働いています。そんなスタッフのまとめ役である泉原さんも地方在住であり、フルリモート。顔が見えない環境でのコミュニケーションの工夫や、リーダーとして心がけているポイントについてお話をお伺いしました。
泉原 真帆|Maho Izumihara/Research Operation 数社で事務職を経験し、2022年8月に調査Opsチームのスタッフとして入社。その後、チームリーダーに就任し、日々スタッフのサポートをしながら業務改善に努め、オペレーショナルエクセレンスを追求している。
ー これまでの経歴と、シンプルフォームに入社したきっかけを教えてください。
新卒で広告系の企業に入社し営業職を経験した後、さまざまな業種で事務職をしてきました。最初の会社で働き方に違和感を覚えたこともあり、以降は業種や勤務形態にはこだわらず、自分にとって最適な環境を模索しながら、いろいろな仕事を経験してきました。
その中で興味を抱いたのが金融に関わる仕事です。ある企業で資金の回収業務に携わる仕事をしていたとき、貸す・借りるというやり取りを追っていると、人々のリアルな生活が感じられるような気がしたんです。お金の動きというのは、暮らしと密接に結びついているんだな、と。それまでニュースで見ていた経済や金融のことが、急に身近に感じられました。
その後、結婚し、山口県に移住。新たな職場を探していたところ、エンジニアとしてシンプルフォームに勤務していた夫が「ちょうどオペレーションスタッフを募集しているから、うちの会社に応募してみたらどう?」とすすめてくれました。
オフィスの壁には来社時に撮影したご夫婦の写真が
ー ご家族が先にシンプルフォームで働いていたのですね!入社以降、どのように仕事を進めてきたのですか?
まずは、調査Opsチームのスタッフとして、データ整備の仕事を担当しました。収集した法人データを、弊社のプロダクト「SimpleCheck」のデータベース要件に合わせた形式に整備していくという業務です。リーダーになることが前提の入社ということもあり、徐々に仕事に慣れていくと、他メンバーの進捗管理などの業務も並行して行うようになりました。
リーダーとして、シンプルフォームの一員としての意識がより高まったのは、改善提案がきっかけです。以前から気になっていたオンボーディングに関する課題について、自分なりに考えた改善の仕組みを提案すると、すぐに採用してもらえ、翌週から運用が開始されました。
そのスピード感にも驚きましたし、良い提案をすればすぐに受け入れてもらえるんだということにも驚きました。社員かどうかの区別なく、一員として信頼されていることがなにより嬉しかったですね!
それ以降、Notionのマニュアルの構成の改善から、Slack雑談チャンネルの創設、スタッフとのランチ会、タスクのアサインの仕組みまで、数々の改革を社員のみなさんと進めてきました。実は、毎週行うリーダーミーティングが楽しみで仕方がないんです。今週はどんなアイデアを話そうか、今週はどこを改善していこうか、そう考えるとワクワクしますね。
毎週のリーダーミーティングの様子
ー ミーティングにワクワクするんですか!たしかに、すごいスピードで改革が進んでいますね。リーダーの仕事をもう少し教えてもらえますか?
日常業務の多くを占めているのは、タスクの進捗管理、スタッフからの質問対応、データベースへの投入作業です。
データの入力や整備といっても単純作業ばかりではありません。扱うデータ量は膨大なので、難しい判断が必要なこともあります。そのような場合は、スタッフから逐次問い合わせがくるので、過去の事例を探し、判断が下しやすいよう、結論を導きます。ミスの再発防止のため、マニュアルや仕組みを見直すこともしています。
また、業務内容の質問だけでなく、SlackやNotionの使い方など、IT全般に関わる質問に答えることもしています。初めてリモートワークに挑戦される方もいらっしゃるので、安心して普段の仕事を進められるようなサポートもしています。
ーリーダー業務で、気をつけているポイントはどこでしょうか。
とにかくスタッフ一人ひとりの立場に立つことです。どこでつまづいているのかを聞いて、相手が理解しやすい言葉遣いで回答するよう心がけています。IT企業にいると会話にカタカナ用語がよく出てくるのですが、質問対応にはなるべく使いません(笑)。
また、日々のやり取りから、スタッフの状況をよく観察するようにしています。真面目な方ほど、責任感が強いので無理をしてしまうことがあるんです。小さいお子さんを抱えているスタッフも多いので、頑張りすぎるとご本人だけでなく家族にも負担がかかることがありますよね。長く働いてほしいので、個人の状況にあわせて、こちらも柔軟に対応していきたいなと思ってます。
私自身、一社目で無理をして働いたことがあったので、誰もが働きやすい環境づくりの大切さがわかるんです。みなさんそれぞれ、希望している働き方は異なります。主体的に働きたい方もいれば、子育てやプライベートを重視する方もいらっしゃいます。
リモートワークなので顔を合わせて仕事することはできませんが、働く場作りにこちらが心配りをすることで、みなさんが自分なりの仕事のペースを掴み、自律した働き方ができると考えています。
ー リーダーとしてのやりがいはどこにありますか?
スタッフのみなさんがどんどん成長していくことですね!こちらが気づけなかった間違いを指摘してくれたり、スタッフの立場からも改善案を提案してくれたり、そんな状況を見ると心が躍ります。
良いリーダー像は人それぞれですが、私が考えているのは「早く変化に気づける人」です。「このスタッフさん、いつも早く仕上げてくれるのに、今日は動きがないな」とか「今日は返答が遅いな」とか、ちょっとしたことに敏感になっていると、事前にミスを防げることもあるし、前もって準備ができます。
アンテナを張っておき、気がついたことがあれば、躊躇なくコミュニケーションを取る。そうした積み重ねで、チームが出来上がっていくと思っています。
ー 今後はどのようなチームにしてきたいですか?
できれば社員の方が抱えているお仕事もこちらで巻き取って、社員・リーダー・スタッフが心地よく働けるようにしたいと思ってます。特定の役職だけに負担がかかるような状況はできるだけ減らしたいですね。リーダーとして何ができるか、チームとして何ができるか、そんな視点で対応できるチームにこれからもしていきたいです!