「サイゴンのいちばん長い日」という本をご存知でしょうか。
ジャーナリストの近藤紘一さんによって書かれた、サイゴン陥落前後という一見重い題材をテーマにしながらもその中でたくましく朗らかに生きる、当時のベトナム南部の人々の生活を現地にいた日本人目線で記されたルポルタージュです。
私はホーチミンに住むにあたって改めてこの国のことを学びたいと思った際におすすめされこの本を読んだのですが、
そこには時にとても戦時中とは思えない良い意味でゆるいサイゴンの人々の日常などもあり、緊張感の中にも今のホーチミンの人々にも通じるほっこり感のコントラストがとてもリアルに描かれています。
そしてその中の一文にある、
こんな殺伐とした世界にありながらベトナム人は花なしでは暮らせないらしい
という言葉は頭の中にずっと付箋が付いており、日常的にふと思い出すことも多いです。
それは会社生活でも同じで、先日の女性デーやバレンタインなどのように特別な日はもちろんのこと、日常的にもデスクの上で植物を栽培しているメンバーは珍しくありません。
TOP画の写真は、同じフロアーのメンバーが日光浴させていたものですが、ここでそれぞれのメンバーご自慢の植物と本人写真をさらりとご紹介。
まず、一番右の鉢の持ち主Dorothy。
立派な金魚鉢に入った多肉植物の寄せ植えは、大切な人からの贈り物だそうな。
その隣に置かれたClaudieの鉢には先端が赤い珍しい多肉植物。
しかし、しばらく経ってから再び見ると先端の赤が薄くなり普通の多肉植物になりかけておりました。笑
ちなみにClaudieの鉢はその隣に置かれた鉢の持ち主であるMoroからの贈り物だそうな。
プレゼントした本人は葉が多く緑々しい王道な多肉植物を育てていました。
そして、中には「これ、何??」という不思議な植物を育てているメンバーもおり、育てる植物にも個性が出ています。
さて、ここで突然問題です。
このYAGIという愛嬌満載の男性メンバーは、TOP画一番左のカタバミと別にもう一つ育てている植物があります。
このYAGIが育てている下の植物は一体なんでしょう?
(照れ隠しなのか顔を隠すYAGI)
ひょろひょろニョキニョキと細い葉を生やし、デスクに飾られた様子はやや邪魔そうです…。
みなさま、わかりましたか?
正解は、
「ニンニク」でした。
ちなみになぜニンニクを育てているのか聞いたところ、
お弁当用に買ったニンニクが余り、使わずにいたら古くなってしまったので食べたくないけど
捨てるのはもったいないから土に埋めて観葉植物にした、ということです。
というわけで、ベトナム人は花なしでは暮らせないなんて書きながらも、花じゃねえ!と思った方もいるかもしれませんが、ベトナム人と植物の癒しの関係についてのお話でした。
気になる方はぜひ、「サイゴンのいちばん長い日」も読んでみてくださいませ。