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【ジュウニントイロ #Life05】Septeni China 取締役 岩本 州司

セプテーニのPR兼、中途採用担当の藤森です!

様々なセプテーニLifeを送る社員を紹介するコンテンツ、「ジュウニントイロ」。
セプテーニにはどのような人がいて、どういうことを考えていて、どんなセプテーニLifeを送っているのか。ぜひこのコンテンツを通して、セプテーニを覗き見していただければと思います。

第五回目は、Septeni China 取締役の岩本 州司さんです。

セプテーニ入社前は音楽活動に明け暮れ、ごみ収集のアルバイトで生計を立てていたという岩本さん。
入社後は誰もが認めるクリエイターとなり、現在は中国を拠点とし、Septeni Chinaの取締役を務めています。

セプテーニグループ内でも異色の経歴を持つ彼のセプテーニ Lifeを紐解くべく、インタビューを行いました。


岩本 州司(Iwamoto Shuji)
2006年、セプテーニにクリエイターとしてアルバイト入社。2010年には社内アワードにて「ベストクリエイター賞」を受賞。
その後ソーシャルメディア部でのマーケティング業務や、グループ会社でゲームアプリの制作に携わる。2013年には、新規事業の責任者として決済関連のサービスのアプリを運営。その後、2015年よりグローバルプロダクト本部へ異動。現在は、Septeni China の取締役として中華圏での取引拡大を図るとともに、グローバルチームの組織づくりを担う。


音楽活動に明け暮れ、ごみ収集のアルバイトで生計を立てていた生活から、ベストクリエイター賞受賞に至るまで。

――セプテーニにはアルバイトとして入社されたそうですが、入社に至った経緯を教えていただけますか?

大学卒業当時、アルバイト先だったクラブで働き続け、そこで知り合った先輩と音楽レーベルを立ち上げ、自分たちでCDを作って営業活動をしていました。
ずっと音楽で食べていこうと思っていましたが全然稼げず、仲間と一緒にゴミ収集のアルバイトを兼業して、生計を立てていました(笑)。

そんな中、セプテーニに入社したきっかけは、たまたま友人がセプテーニのクリエイティブ部でアルバイトとして働いていたことでした。当時のセプテーニは、オークタワーという西新宿の高層ビルの中にあったのですが、都会のビルの高層階で働けることへの憧れもありました(笑)。
だから正直に言うと、インターネットに興味があったとか、クリエイティブが好きだからとか、そういう気持ちが強かったわけではなかったですね。

セプテーニに入社するため、短期のWEBクリエイティブスクールに通い、バナー制作やFLASHの基礎を学びました。その後、無事に入社でき、限定社員を経て2年後に正社員になりました。そのころには、音楽の夢はあきらめて趣味で楽しもうと決めていました。

こういった経歴ですから、最初はインターネット広告はおろか、広告業界の知識も少ない状態でしたが、入社後はどんどん新しいことを吸収でき、インターネット広告の面白さを感じ始めていましたし、新卒入社の同年代の社員と比べると3年分あるビハインドをどう取り戻そうか、と躍起になっていましたね。


――岩本さんはこれまでに多くのジョブチェンジを経験されていますが、ご自身にとっての大きな転機はいつだったのでしょうか?

大きな転機は2つありました。
1つ目は、入社して3,4年目に大手クライアントの大規模サイトのコンサルティングを任された時です。案件の内容としては、クライアントが設定するKGIを達成するための戦略設計が主だったのですが、当時のセプテーニではサイト自体の制作を請け負うものの、上流の段階からコンサルテーションするということはあまり多くなく、過去に例がない案件でした。

クライアントから要求されるレベルも高かったため、社内でもなかなか答えが出せずにいました。でもやるしかない。もうとにかく死ぬ気でマーケティングについて勉強しましたね。それでなんとか形にでき、クライアントからも評価していただけました。
その経験が、その後のベストクリエイター賞受賞にも繋がったと思っています。

ものすごく大変だった記憶しかないですが、この経験があったからこそ物事を整理して考えられようになりましたし、課題の本質を見抜く力が養われたように思います。
能力的な成長を、最も感じられた経験ですね。



――強い覚悟を持って、強烈なインプット・アウトプットを経験されたのですね。
  2つ目の転機とは?

2つ目の転機は、グループ会社への出向を決めたタイミングです。
入社6年目の頃、所属していたソーシャルメディアの企画関連部署が解散することになりました。その時、セプテーニでやりたいことも、自分を活かす居場所もなくなるかもしれない、と焦りを感じました。

転職を考えたりもしましたが、「マーケティングの最前線にあるインターネットビジネスから離れてはいけない。転職する前に、セプテーニの中でまだまだできること、新たなことに挑戦する方法を考えよう」と思い直したのです。

そして悩みに悩んで、代表に直接メールを送りました(笑)。そうして面談の機会を設けてもらい、モバイルゲーム事業を展開しているグループ会社へ出向することになりました。

それまでは、3年分のビハインドを埋めるためにがむしゃらにやっていたのですが、このタイミングから、自分自身の市場価値を上げることや、仕事の幅を拡大させることを強く意識し始め、仕事に向き合う軸みたいなものが確立されました。

――どちらもかなり悩まれたようですね。振り返ってみて、困難を乗り越えるために意識されたことはありますか?

もともと負けず嫌いというのもありますが、社外の横のつながりにはだいぶ助けてもらいました。能力的に限界を感じていた時は、例えばマーケティングが好きな友人に相談して、良い本がないか教えてもらったり、たくさんのアドバイスをもらったりしました。

音楽やサーフィンなどの趣味の繋がりから社外の人とコミュニケーションをとることも増えたりしています。社外の方と関わると、自分の市場価値について考えざるをえない機会が多くなりますし、会社から出たときの自分の立ち位置というものを強く意識するようになります。また、仕事のヒントもたくさんもらうことができています。

やりたいことがなくて悩んだり、居場所を求めていたりしていた時は、社内とクライアントしか見えていなかったのだと思います。今は社内だけでなくパートナー企業も巻き込むことで、様々な企業の課題に対する解決策を増やすことに楽しみを感じています。

苦しんだり悩んだりするタイミングでは、何かしら必ず得るものがあり、すべて後々の自分自身にも繋がっていると改めて実感しています。


話せない「英語」と経験のない「営業職」。それでも飛び込んだグローバル事業。

――2015年から海外企業のプロモーションに携わられていますが、きっかけは何だったのでしょうか?

当時、セプテーニのグローバル担当部門が仕入れてきたDSPを国内に売るという案件があり、関連部署にいたことをきっかけにジョインすることになりました。

英語が話せないので言葉の壁はありましたが、抵抗はありませんでした。
日本だけではなく、世界を相手にしたビジネスをやってみたかったことと、インターネットの仕組みの中で新しい扉を開けたかったという気持ちが根底にあったからです。

新たなことに挑む高揚感のほうが強かったですね。


――この時に初めて営業経験をされたそうですね。

そうですね。
でも商品を売り込むというよりコンサルタントのような相談役に近い立ち位置を意識していました。話を聞いて相談に乗り、課題に対して最も良い解決法を提示していく営業スタイルでした。
そうして獲得した大手企業の海外案件において、インターネットマーケティングからTVCMのプロデュースまでを手掛け、成功させるという実績を作ることができました。

これをきっかけに、「何かあったら州司に相談して」と、クライアント同士の紹介で新たなお客様を紹介していただける機会が増え、現在携わっている多くの中国ビジネスへのパイプを作ることができました。


――きっと岩本さんの真摯な対応がクライアントに伝わったのでしょうね。岩本さんが仕事をする上で、大切にしていることは何でしょうか?

「嘘をつかないこと」と、「目先の利益にとらわれないこと」です。

例えば、クライアントの課題を解決するために考えられる最善のソリューションにおいて、セプテーニが得意とする領域ではないものが含まれていれば、セプテーニの中だけで完結させず、他社を紹介することもあります。

「セプテーニで何ができるか」ということはもちろんですが、それ以上に、「クライアントの課題を解決するためにどんな方法があるか」という意識のもと、常にパートナーとして向き合っていたいと思っています。


――今後、挑戦していきたいことはありますか?

最高のプロジェクトチームを作って、最高のサービスをクライアントに提供することです。
クライアントのことを考えてチームを作るとなると、前述したように、社内だけじゃなく社外のパートナーと組むことがベストな方法になることもありえます。

その時に、視野を広げてビジネスの幅を会社の枠に留めないようにしたいですね。そうすれば、解決できない課題なんてないのでは、と思っています。
そうして、関わった人全員が同じ方向を向いてWIN-WINの関係を作れたらいいですよね。

また、個人的には、中国に来たからこそ気づけた現地課題がいくつかあるので、それを解決するようなサービス展開も考えてみたいですね。

――最後に、岩本さんにとってセプテーニはどういう場所ですか?

多くの経験をさせてもらっていますし、非常にチャンスが多い会社です。色々な部署への異動も、風通しの良い社風であるセプテーニだからこそできたことだと思っています。

ただ、僕の場合はビジネスとプライベートの垣根がシームレスであり、良い意味で、セプテーニもたくさんある大事なコミュニティの中のひとつです。社外の人とも関わりを持ち、常に自分の市場価値を高めていけるようにしていきたいと思っています。

それが良い形で、仕事やセプテーニに還元できたら最高ですね。


――ありがとうございました!


インタビュー・文  藤森

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