こんにちは
エス・エー・エス株式会社の海田です。
11月になりました。上旬は夏が戻ってきたかのような暑さでしたが、急に寒くなり冬めいて参りました。暖房や電気カーペットが活躍する季節ですね。
先日、4歳の娘の「劇の会」があり、家族で見に行ってきました。
題目は「うらしまたろう」
年少組は20人近くいるので、うらしまたろうが3人、乙姫が4人、カメが3匹、バリエーションあふれる魚たちや子供たちも複数いました。一昔前ならこれでどうやって劇になるの?と不安になる方もいるかもしれませんが、そこは先生たちの素晴らしい腕の見せ所。子供たちの個性を大切にし、「やりたい!」と思う役を自由にやらせてあげたそうです。そして演出や言いたいセリフについてもほとんど子供たち主導で考えさせているとか。人前に出ることで緊張したり、たくさん練習したんだろうけどセリフが思うように出てこなかったり・・そんな本番あるあるハプニングもまた愛おしい感じがします。しかし先生たちは優しくサポート。年少から年中、年長と進んでいくにつれて劇自体のクオリティはもちろん上がっていくのですが、大切な「子供たち主導」というスタンスは変わらず。幼少期に本当に大切な部分を学ばせていただいているなあと思っていて、本当に先生方には頭があがりません。最後の園長先生の「子どもたちは本当に素晴らしいです!」の感極まった言葉に夫婦そろってちょっと泣いてしまいました。
大人になるにつれて、他人からの評価を気にしすぎたりして、こういうピュアな成長心というか、個性、やりたいと思うことがなかなか表現できずにモヤモヤする期間もあるのかなと思います。子供から学ぶというのはこういうことなんだなと少し感じました。
昔話の「うらしまたろう」と科学的見解
ところで「うらしまたろう」ってどんな話か覚えてますか?
<あらすじ>
浜辺で子供たちにいじめられていたカメを助けた浦島太郎は、カメに乗って海の底にある竜宮城という場所に行きます。竜宮城では乙姫がいて、とてもとても楽しい毎日を過ごします。しかし、やがて故郷が恋しくなって帰りたいと思うようになります。乙姫は帰ってほしくないと思いながらも、お土産として(絶対に開けないで欲しいという)玉手箱を渡します。浜辺に戻った浦島太郎は、周りに知り合いが誰もいないことに気づきます。途方に暮れてしまった浦島太郎は禁じられていた玉手箱を開けてしまいます。すると、浦島太郎はおじいさんになってしまいました。(実は地上では随分と時がたってしまっていた)
<おしまい>
というお話です。この話にはいろんな教訓があります。
「感謝の心を忘れない」・・とか
「楽しい時間はあっという間である」・・とか、
「豪遊しすぎない(笑)」・・とか、
でも私が子供のころ一番気になっていたのは、「なんで玉手箱を開けた浦島太郎がいきなりおじいちゃんになっちゃったの?」という現象でした。竜宮城でたった数日過ごしただけなのに、戻ってきたら地上で100年もたっていた。本当にそんなことが起こりうるのでしょうか?
理系の方は全然知っている内容かと思いますが、実はこれは「(特殊)相対性理論」「ウラシマ効果」の類のお話ですね。とても有名です。
実は、速く動けば動くほど時間がゆっくり流れることが科学的にも証明されています。極端な例でいえば、新幹線や飛行機に乗るだけで、外にいる人との時計の進み方はわずかに違います。光の速さに近づけば近づくほど、時間がゆっくり流れる=時間の進み方が遅くなるということが証明されています。
地上では普通の時間の進み方をする(本当は相対的なものなのでこういう表現もよくないと思うのですが)のに対して、ウラシマはとてもゆっくりな時間の進み方だった。だから「ウラシマの数日」=「地上の100年」になったということです。
昔話、作り話だけれども、子供のころ不思議に思っていた現象は、現在の科学理論では全然不思議ではないということがわかっています。
しかし、一方の時間がゆっくり進むためには、他方(ここでは地上)に対してとても速い乗り物が必要です。ウラシマが利用した最速の乗り物とは・・・そう、カメです!
カメといえば動きが遅い代名詞みたいなところがありますが、まさかの光速に近い乗り物として大活躍することにとてもロマンを感じます。つまり、めっちゃくちゃ速い、ロケットなんて目じゃないくらい超速い宇宙最速の「カメ」が、ウラシマを竜宮城まで連れて戻ってくると、ウラシマはほぼ年を取らないということですね。ところでこのカメ、どれくらい速いといいんですかね・・?
竜宮城はいずこに?ChatGPTで科学的に解いてみる
めっちゃ速いカメに乗れば本当に年は取らないのか、また竜宮城が果たしてどれくらい遠くにあったのか。そんな疑問をChatGPTに解かせてみましょう。そのためにうらしまたろうのお話にいくつかの仮定をします。
【仮定】
- 地上(浜辺)および竜宮城はカメに対して静止している(速度ゼロ)
- 浦島太郎は最初15歳だった
- 浦島太郎は玉手箱を開けて65歳となった(地上では50年の時が経過していた)
- カメは地上から浦島太郎を乗せて竜宮城へ行き、その後地上へ戻ってくる。
- カメの速度は光速の99.99%とする
- 竜宮城での滞在時間は考慮しない
まず最初に、「超高速のカメに乗ったウラシマ」と「浜辺の人間」に流れる時間の差を確認します。カメが光速に近づけば近づくほど、この差は顕著となります。ローレンツ因子とか難しい言葉が出てきますが、あまり気にしなくて大丈夫です。光速に近づけば近づくほどこの因子が倍率となって、その分時間や距離が縮むようですが、私もなんとなくしかわかっていません。なおカメの速度については最終的に光速の99.99%としたのですが、これもいろいろ変えてみて問いかけてみました。光速の50%くらいでは大した時間の差は確認できません。
超高速カメに乗ったウラシマが1秒感じている間、地上の人々は70.7秒感じているということになります。つまり地上では70倍速く時間が流れているということです。こんな平方根の計算を対話の中でサラッとやってしまうChatGPTさんすごいですね。
次に地上は(地上の見方で)50年経過しているので、それがウラシマの立場からはどれくらいの時間だったのかを計算します。
地上での50年はウラシマの立場からの時間では1年にも満たないということですね。これなら竜宮城で1,2か月遊んだとしてもウラシマは16歳にすらならないことがわかります。
つまり、光速の99.99%というスピードで移動するカメさえ手に入れば、このような竜宮城に遊びに行って、年を取らずに帰ってくることが可能ということです。さあ、今すぐこのカメを見つけたいですね!子供にいじめられているカメを見つけたらすぐに助けてあげましょう。
最後に竜宮城までの距離を計算してみます。ウラシマは光速の99.99%という超高速のカメに乗って、約8.5か月かけて竜宮城を往復しました。ということで浜辺から竜宮城までの距離を計算してみます。(というか計算してもらいます)
ちょっと距離がピンと来ないのでわかりやすい例にしてもらいます。
地球と太陽の距離の150万倍!!・・うーん、ナイススケール・・。そしてこの時点で、竜宮城は地球の海の底には絶対なさそうですね・・。カメはどこまで連れて行ってくれたのか・・海の底に不思議な異空間ゲートでもあったのか、夢は膨らみます。
いかがでしたでしょうか?仮定をそろえることで空想ファンタジーな質問にも特殊相対性理論など有効な理論を元に答えてくれます!半年前くらいに比べてChatGPTの反応速度も、また同じチャット内での学習理解度もすごく上がっている気がします。数学的なフォントが使えるのもいいですね!
子供の劇を見て昔の自分の疑問を思い出し、ChatGPTとDALL-E3を使って書いてみました!さあ、カメを探しに行きましょう。
読んでくださってありがとうございました。
ブログ執筆にあたり様々な記事を参考にさせていただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。