久々投稿しています、中の人 Kです。
今回はAWSのリザーブドインスタンスについてちょっと書いてみました。
AWSのリザーブドインスタンスについて
AWSのリザーブドインスタンスを購入したけど、
そのアカウント内で購入したサイズのインスタンスを使わなくなった場合、
単純には利用するアカウントにリザーブドインスタンスを移動させたくなると思う。
利用するアカウントにリザーブドインスタンスを移動させたい
例えば、こんな時とか。
例1
アカウント:aaa@aaaa.co.jp
A.購入したリザーブドインスタンス:t2.medium
B.利用しているEC2インスタンス:t2.micro
AとBが一致しない(t2.medium ≠ t2.micro)
例2
アカウント:bbb@aaaa.co.jp
A.購入したリザーブドインスタンス:なし
B.利用しているEC2インスタンス:t2. medium
リザーブドインスタンスはサイズが一致するEC2インスタンスがある場合
割引が適応されるため、
このままだとaaa@aaaa.co.jpのアカウント内では割引が適応されない。
そのためaaa@aaaa.co.jpアカウントから、
bbb@aaaa.co.jp アカウントへリザーブドインスタンスを移動させたくなる。
移動すればAとBが一致する ⇒(t2.medium = t2. medium)
しかし結論から言うと、
AWSとしては
「リザーブドインスタンスを違うアカウントへ移動することはできない」仕様に
なっているようだ。
というわけで移動したいんだけど、
どうしたらいいのかサポートに聞いてみた。
Q.リザーブドインスタンスを購入していますが、 別のAWSアカウントに移すことは可能でしょうか?
A.結論から申し上げますと、リザーブドインスタンスは購入したアカウント以外のアカウントへの移管は出来かねます。
しかし、組織のConsolidated Billing機能をご利用いただき、アカウントを連結していただくことで、連結ファミリー内で保有するリザーブドインスタンスは、全てのアカウントに対して適用されるため、別アカウントでもリザーブドインスタンスのメリットを受けていただくことが可能です。
※ファミリー内に購入していただいたリザーブドインスタンスと同様のインスタンスが稼働していた場合に、自動的に適用される仕組みでございます。
詳細は以下のドキュメントをご参照ください。
■組織の一括請求
https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/awsaccountbilling/latest/aboutv2/consolidated-billing.html
2つのアカウントを組織として紐付ければいい
うーん。回答の言い回しがややこしいが、
2つのアカウントを組織として紐付ければ、
違うアカウントにあってもリザーブドインスタンスが適応されるよ。
ということか。
上記のURLを読み進めていくと、
要するに以下のコンソールで紐付ければよいと言うことのようだ。
これ ↓ ↓
リザーブドインスタンスの適応
今回はアカウント:aaa@aaaa.co.jp の下にアカウント:bbb@aaaa.co.jp を紐づけて
t2. mediumのインスタンスにリザーブドインスタンスを適応
aaa@aaaa.co.jp にリザーブドインスタンスがありながら、
bbb@aaaa.co.jpで利用しているt2. mediumのインスタンスに
リザーブドインスタンスを適応させてみる。
1、AWS Organizations コンソール へaaa@aaaa.co.jpでログイン
2、アカウントの追加でbbb@aaaa.co.jpをアカウントの招待から招待する
これを進めていくと、
aaa@aaaa.co.jp
↓
bbb@aaaa.co.jp という組織ができる。
これでリザーブドインスタンスはbbb@aaaa.co.jp内にある
t2. mediumのインスタンスに適応されるようになる。
まとめ
今回色々ググってみたけど、組織にすれば適応されるような感じではあったけど、
別のアカウントに移動するのがわかりやすいなと思ったのでチャレンジしてみたが、
やはり移動はできなかった。
一応これで金額的には割引を受けられるけど、
やっぱ移動できたらいいのになーとは思っている今日このごろ。
次回は「リザーブドインスタンスが請求書上どう反映されているか」を解説したいと思います。
以上、中の人 Kでした!