なにをやっているのか
隠岐島の寒シマメの漬け丼。「寒シマメ」とは、寒い時期に旬をむかえるスルメイカのことを指す島の言葉。食を通して、島の歴史・文化・物語をお伝えします。
離島で作られる物販商品の販売。北から南まで400以上の島があり様々な物販商品が集まります。
離島の情報発信の拠点として、飲食店型アンテンショップ「離島百貨店」「離島キッチン」の運営をしています。株式会社離島キッチンでは来店されたお客様に島々がもつ文化・歴史・物語等をお伝えし離島に対して興味を持っていただけるお店をつくっていきたいと考えています。
また、一般の消費者への食材提供だけでなく、食材の販路開拓・都市部のテストマーケティング ・情報発信・人材育成など離島地域に関する様々な事業の展開も行います。
なぜやるのか
日本にある一つとして同じ島はありません。
一人一人が個性を持ち寄り合い、一緒に働いています。
離島キッチンは2009年、人口約2,300人の小さな島、島根県・隠岐島海士町の観光協会のプロジェクトとしてスタートしました。
なぜ「海士町キッチン」でなく「離島キッチン」にしたかというと、日本全体で人口が減少し、その中でも特に高齢化率の高い離島地域では自分の島だけが良くなってもしょうがない、全国の島々で連携して、日本の課題を解決していこうと考えているからです。
「離島百貨店」「離島キッチン」では100島以上、450軒以上の生産者とつながっていて、その中から、毎年2〜5軒ほど廃業の報告をいただきます。
離島では様々な理由で仕事が無くなっている現実があります。
後継者不足、人手不足、高齢化、資源枯渇など。
人の暮らしがあるから人が訪れ、人が訪れることで新しい文化ができます。
日本に点在する離島の暮らしが維持されることは、日本の魅力・活力の再興に繋がり、都市部の暮らしもより豊になります。
毎年、どこかの島の生産者が廃業していく中で、
販路の開拓・情報の発信・人手不足の解消を実行しながら離島の産業が維持されることを目指しています。
どうやっているのか
実際に島に訪問して食材を探すこともあります。
島を去るころ、また少し成長した自分に気づきます。
■飲食店型アンテナショップの運営
株式会社離島キッチンは、神楽坂・札幌は「離島キッチン」、日本橋では「離島百貨店」を運営しています。
離島キッチンでは飲食の提供を主軸に情報を発信、離島百貨店では食だけにとどまらず離島に関するありとあらゆる情報を発信するための拠点づくりを行っています。
離島百貨店では5つの機能をもち、離島の情報を発信しています。
離島キッチン・・・飲食の提供
離島マーケット・・物販商品の販売
離島テラス・・・・催事・展示会の開催
離島ラボ・・・・・商品開発やテストマーケティング 。メニュー開発。
離島サロン・・・・暮らし、観光などの情報発信。
ビジネス協業・プロジェクト発信。
■離島食材の販路開拓
離島キッチンには全国の離島食材が集まってきます。これまで取引をしてきた島は100島以上、生産者は450軒以上です。そんな離島の産品の情報をもとに、百貨店や小売店・飲食店と共に離島フェアの開催を行ってきました。これまで百貨店の催事に出店したり、お弁当・おせちの共同開発などを行い、店舗だけでない販路の開拓に挑戦しています。
■テスト販売、テストマーケティング
離島で作られる食材をキッチンで試作品を作成。開発したメニューを店舗で展開しテスト販売をします。依頼があればメニューや食材に対してアンケート調査を行い、生産者にフィードバック。
そこから新たな物販の試作品や業務用の商品が生み出され、テスト販売を繰り返すことで商品力を高めていきます。
■島への出向
離島地域で実際にくらし、その地域の仕事に携わる働き方をしている社員もいます。