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amazon smilecodeとショールーミングについて

amazonがQRコード風の独自コード「Amazon smilecode」のサービスをはじめました。

参照元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32598880U8A700C1X30000/

amazonアプリの検索窓右側にあるカメラマークからsmilecodoリーダーを選択してコードを読み込むと、商品ページに直接アクセスできます。

(写真:ITmedia )

雑誌や新聞・パンフレット・ポスターなどにコードを掲載したり、Amazon プライムデーのイベント会場で商品と一緒に並べてすぐ購入できるようにするなどの使い方を想定しているとのこと。

私は常日頃、なにか気になる商品があるととりあえずamazonで検索します。詳細情報や口コミ・評価を確認して、「よし買おう!」となればそのまま購入できますし、仮にその商品がイマイチでも関連商品からもっと良い商品を見つけられるかもしれません。そしていろんなショップのアカウントをいくつも作りたくないしクレカ情報もできるだけ入力したくないので、常に使うネットショップはamazonのみにしています。そんなamazonヘビーユーザーからすると、「雑誌で気になったあの商品にすぐアクセスできる」というのはとても利便性が上がるなぁと思います。

出品(出店)側のメリットは、広告・パンフレットから製品ページまでの動線が作られること。amazonでの販売は、大口登録の場合は登録料月額4,900円と販売手数料(大体8~15%)がかかりますが、支払い方法が選べたり、amazonの倉庫に納品して配送代行してもらうこともできたり(ただし別途費用)、なによりユーザーが多いということが一番大きいですよね。冒頭に書きましたが私はアカウントあまり作りたくないので「amazonにあれば買う」という選び方をします。同じようなamazon一択派の人、結構いるのでは?さらにスマイルコードができたことでより宣伝しやすくなったのではないでしょうか。
(出店に関して詳しくはこちら:amazon出店サービス

また、スマイルコードはアソシエイト・プログラム(アフェリエイト)上でも恩恵があるようです。

Amazonスマイルコードを雑誌などの出版物に掲載することにより、アソシエイト・プログラムの重要なパートナーである出版社には、Amazonでの新しいビジネスの機会をご提供することができるようになります。(プレスリリース/PR TIMES)

アフェリエイトのサイトにスマイルコードについての説明は記載されていないようだったので、これからできるようになるのかと思います。(7/8時点。見落としてるだけだったらお知らせください…)

amazonにとってのメリットは、出店者側の宣伝が増えて、ユーザーの利便性が上がったことで取引の回数が増えればその分手数料の徴収が増えて、みんなハッピーな結果になりますね。
QRではなく独自コードというのも、アプリを落としてとりあえず会員登録させちゃう狙いがあるのでは。

ここまではみんなハッピーな話でしたが、実店舗にとっては面白い話ではないでしょう。
2~3年前から、実店舗で商品を見てネットで購入するという「ショールーミング」というワードを度々聞くようになりました。特に家電量販店でのショールーミングは購入先はほとんどがamazonでしょう(もしくは価格.com)。amazonの利便性が高まるにつれショールーミングも加速していきそうですが、中にはショールーミングをうまく活用している店舗も登場しています。

例えばZARAでは専用アプリで商品の試着予約・購入ができるショールーミングストアを六本木ヒルズ内にオープンしています(8月中旬まで)。また、今年の1月には伊勢丹新宿店がオリジナルブランドでショールーミングストアをオープンしていました。

ZARA ポップアップストア参照元:https://netshop.impress.co.jp/node/5440
伊勢丹新宿店 ポップアップストア:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000589.000008372.html

どちらも期間限定ですが、昨年から都市部に進出しているニトリでは、スマホ片手に「手ぶらdeショッピング」というショールーミング”風”のサービスを導入しています。
商品についてるバーコードをアプリで読み取ってアプリ内のカートに追加していき、店舗のレジでカート内のバーコードを読み取ってお会計をするというシステム。アプリ内決済でなく、店舗のレジで支払いをするという点から正確にはショールーミングではなく「仮想カート」といったところですが、店舗の売上を把握するためにもこのやり方は良く出来てると思います。カート内の商品を1つのバーコードにまとめて情報いれることができたらレジの待ち時間も短縮できてもっと良いですね!

ちなみに、ショールーミングはやっぱり若い世代に多いのか?と思いましたがそうでもないようで、『いくつかある買い方のひとつ』程度のようです。

「ショールーミング」vs「webルーミング」:https://eczine.jp/news/detail/2972

リアル店舗とネット、どちらも必要と思わせる工夫が小売店の存亡を左右するのでしょう。

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