リファラル採用のRefcomeというサービスを始めて約2年経ちました。
よく、「どうしてそのようなニッチな領域にトライするのか?」
といったことをよく質問していただくこともあります。
そこでよくお話する僕がリファラル採用という領域に、懸けていること。
Refcomeというサービスが「世界を変えることが出来る」と信じていること。
その理由を言語化してみたいと思います。
まず、世界を変えるとは
当たり前を作ること
「世界を変える」とは、世の中に「新しい当たり前を作ること」だと考えています。
今、この記事を見て頂けている方は、きっとPCやスマートフォンで見ていますよね。情報収集をしたり、電話しようと思っても、それらを活用していることと思います。
しかしこれを、「便利」と思って行っている人はいないのではないでしょうか。
10年前にPCが一般的になり、5年前にスマートフォンが一般的になったときには「めちゃくちゃ便利!」と言われたことでしょう。そういった革新的なツールやアイデアが、人々の日常に溶け込んでいき、「便利」から「当たり前」という感覚に移り変わったとき、「世界を変えた」といえるのだと思います。
こと「採用」という観点で言えば、「人を採用したい」と思ったときに求人原稿を作って求人広告に掲載する。エージェントさんに紹介お願いをする。といったことは今や当たり前のように行われています。
それを私たちは、「人を採用したい」と思えば、「社員から一緒に働きたい人が紹介される。」ということが当たり前に世界中で行われることをやっていきたいと考えています。
大きな課題を解決すること
市場規模のことを、「売上規模」と「価値規模」の2つの側面で考えています。その両方に大きなインパクトを残すことが出来たとき、「世界を変えた」といえると考えています。
価値規模について考えてみます。
リフカム社は、世界で働く30億人が自分の職場・会社を友人に紹介したい自慢したいと思える世界を実現したいと思っています。現状、30億人のうち「自分の会社・職場に誇りもって自分の友人に自慢したい!」といった状態の人は数%しか居ないのではないかと考えています。
しかし、1日8時間数十年も働く環境において、そういった状態とそうでない状態の人とでは人生の幸福度において圧倒的な差が生まれるものと考えています。
全てのビジネスは、何かしらの課題解決の上に成り立っているものと思います。「人事の採用できない」という課題に対して採用サービスを提供して成り立つビジネス。「余暇時間を楽しすく過ごしたい」という課題に対してゲームを提供して成り立つビジネス。どれも等しく課題を解決しています。
しかし、取り組む「課題の大きさ」✕「課題を抱えている人数」は、千差万別です。
私たちは、「社員にとって紹介したい会社で溢れる世界」をビジョンとして掲げています。
Refcomeは、人事の課題解決だけを対象にしている「採用サービス」ではありません。
社員にとって紹介したい会社創りを実現すること。結果として採用ができるという価値を提供します。
世界はどのように変わるのか
採用市場
CAC(獲得単価)からLTV(顧客生涯価値)に
「安い単価でたくさん採用できる」といった価値訴求は陳腐化し、「入社後活躍する人を採用する」「入社後活躍する土壌を作る」といったことが価値訴求に注目がされるようになると考えてます。
こと日本において労働人口が減少し、求人倍率が右肩上がりの市場においては、バケツに水を注ぐことにばかり注力する考えから、いかにバケツの穴を塞いでいくかといった考えに大きくシフトされていきます。
そこで注目されるのが、どのようなチャネルから採用することで、LTVが最大化されるのか。どのような環境を準備すればLTVが最大化されるのか。といったことになっていきます。
良い会社を創れば、自然と採用ができる
情報の透明化が進み、媒体や面談上だけでの会社の良さを表現するだけでは惹きつけができない環境になっていくと考えています。
会社の評判は、商品の口コミと同じように情報の透明性が加速し、知名度や媒体への掲載情報といった小手先だけで採用が出来ると行ったことはなくなっていき、本質的な会社作りに注力する会社は自然と人が集まるようになります。
営業と採用は、似ています。ある商品を提案して、失注してしまったら失注理由を商品開発にフィードバックして、商品をより良くする。そして、自然と売れていくような商品が作られていく。こと採用になるとそういったフィードバックループは生まれていませんでしたが、それも変わっていくでしょう。
採用と組織開発の重なりが増えていく中心がリファラル採用になっていくと考えています。
会社
採用業務が人事から現場のミッションになる
採用の母集団形成、見極め、惹きつけを行うといった職務が、現場に移管されていくと考えています。そして、その分の職務は「社員が採用に関わりたくなるような会社作り」にシフトされていきます。
単純に福利厚生を手厚くするといったことではなく、ミッションへの共感純度を高めたり、事業作りは仲間集めであると文化醸成をしたり、仕事に楽しさを追求していく、といった社員が会社のことを自分ごと化できるような取り組みが重要になっていきます。
その上で、より現場が採用に注力しやすくするために、募集職種をリアルタイムで可視化したり、呼びやすい受け皿を準備、会社を紹介しやすくするための採用広報、eNPSの定期計測と結果の公開からの改善、といったリファラル採用施策を戦略的に行っていくことになるでしょう。
総務や労務といった業務がクラウドやAIによって自動化されていくと同時に、採用業務のあり方もまさに「人でないとできない業務」に変わっていくと考えています。組織開発といった業務に昇華されていくと考えます。
働く人
仕事へ求めるものは自己実現欲求に
自己実現を行うための踏み台として会社を選び、日々仕事をしていくことになると考えています。具体的に言うと、「共感するミッションを体現する場所」「自分が得たい成長・体験ができる場所」「一緒に働きたい仲間と働けるコミュニティ」であることへの優先順位が上がっていきます。
その結果として、働く仲間を働く人自身が集め選んでいく主体性が増えていくこと。また、人を呼びたいと思える会社作りに働く側自身が当事者として関わっていく動きが助長されていきます。
お金をもらえるからその時間分だけを働くと言った考え方が、会社側、働く個人側の両者においての期待値が更に一段階上がっていくこととなります。
個人と会社がアライアンスを結びWin-Winの関係になっていくこと。個人の意思決定権限が拡がり、主体的にティール組織型に業務遂行していくこと。強みを活かして、自らの能力を最大化していくこと。あらゆパラダイムシフトが組織と個人の両者において発生していくことでしょう。
”楽しさ”を重視した社内施策から、リファラル採用の取り組みについて話してくれたfreeeの人事の皆さん
どのように世界を変えていくのか
冒頭にお伝えした「世界を変える」この山頂を見据えた中で、私たちは「リファラル採用」といった麓から山を登っています。
では、もっと具体的にどのように世界を変えていくのか。
については、少し長くなりましたので、続編で後日に作成したいと思います。「世界を変えたい」という思いを持った方、リフカムの取り組みに興味を持っていただいた方、是非お話しましょう。