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コロナショックを乗り越える〜どんなに大変な今も、絶対に必要だった過去に変わる〜

目次
  1. 新型コロナウイルスの不安への対策
  2. 「情報としてのウイルス」とメディア
  3. 世界が急激なスピードで良くなっていることに気付けているか?
  4. その挫折は、本当に挫折なのか?
  5. 瞬間ではなく、長期の時間軸でものごとを捉える

新型コロナウイルスの不安への対策

2020年3月現在、新型コロナウイルスが猛威をふるい、世界中の人々に不安をもたらしています。ここでの不安は、大きく分けて2つ。それは、「①病気の不安」「②お金(経済)の不安」です。

幸い、当社は業態的にも今のところ大きな被害は出ていませんが、ラルズネットの対策として、①については感染防止のため以下を実行しました。

・社員への継続的なマスクの配布
・時差出勤制度を開始
・リモートワーク制度を実験的に開始
・フィールドセールスの出張を控え、テレビ電話システムによる営業活動のオンライン化を推進

また、②については、「もし仮に、社員が新型コロナウイルスの陽性反応が出て自宅療養になっても、その月の給与は全額支給。有給日数も消化する必要なし(=出勤扱い)」としました。

その上で、「情報を正しく取得・把握しよう」と呼びかけています。
なぜなら、このようなパンデミック時のウイルスは、「病原体としてのウイルス」だけでなく、「情報としてのウイルス」があると思うからです。

「情報としてのウイルス」とメディア

病気になっていないのに、「なんだか、最近、気分が暗くなるよ」「明るい未来が見えない」「この先、どうなってしまうんだろう」
そんな、漠然とした不安を抱えている人が世の中に増えています。

それもそのはず。 テレビを見ても、スマホを見ても、来る日も来る日も、新型コロナウイルスや株価暴落のニュースばかり。これでは、気が滅入る人が出てくるのもうなずけます。

しかし、ここでメディアの仕組みを知っておく必要があります。

メディアの収益源は広告であり、広告料は「見てもらえる数」(視聴率やページビュー)に比例します。
つまり、誰もが「おっ!」「えっ!?」となるような、見てもらえる特徴がある(ときにはショッキングに見えるよう切り取った)情報でなければ、メディアは発信しません。

また、クリックされるには、タイトルも重要です。ためしに、今、ネットでどこかのニュース一覧を見てみてください。
そこには、8割方、ギョっとする表現や数値、誰かの悪事・不祥事、ネガティブで不安を掻き立てられる記事などが並んでいるはずです。
(「昨日は無事、何事も起こらず平和でした」などという内容は、誰もクリックしないため、記事になりません。)

このような負の情報が人の心に蓄積し、さらに現代ではスマホやSNSを通じて、数え切れないほど多くの人に、いつでもどこでも拡散されるようになりました。

これが、不特定多数の人に負の感情が伝染していく背景です。そして、そのような症状に対するワクチンもまた、「(正しい)情報」なのです。

世界が急激なスピードで良くなっていることに気付けているか?

名著『ファクトフルネス』では、30カ国の人を対象に、「世界はどのように変化していると思いますか?」(良くなっている or 悪くなっている)というアンケートを行った結果、大半の人は、「世界はどんどん悪くなっていると思う」と回答したデータが出ており、しかし現実の世界の実態はまったく逆であることが指摘されています。

つまり、世界は、信じられないほど加速度的に良くなっているということです。

200年前と比べて極度の貧困率が85%から9%に減少、とくにここ20年は人類史上最も速いスピードで貧困が解消されています。
また、200年前の世界の人口は約10億人、平均寿命は驚くことになんと31歳でしたが、今の世界の人口は約77億人、平均寿命は72歳(日本は84歳)です。

人類が誕生して数百万年が経過していますが、たったここ200年で、信じられないことに人類は約7.7倍増え、2.3倍以上もの人生を手に入れたのです。

このようなデータは挙げればキリがありませんが、私たちは、人類史上、最も「世界が良くなるスピードが速い時代」に生まれたということです。

しかし、毎日、特定のメディアだけを眺めていては、ネガティブに切り取られた情報が大量に目に飛び込んでくるため、その事実に気付けません。むしろ、世界がどんどん悪くなっているようにしか感じられなくなるのです。

※『ファクトフルネス』では、人には恐怖本能があり、とくに反応してしまう事柄として「身体的危害」「拘束」「毒」の3つを挙げています。メディアは、この3つに関わるニュースが、人の反応を最も得やすいと熟知しているのです。

その挫折は、本当に挫折なのか?

挫折した経験がない人はいないでしょう。

私も、学生向けの講演では、「立派に見えるようにがんばらないと」と思ってしっかりしたプロフィールを用意していますが、もちろん過去には、誰かに見せるのも恥ずかしいくらい失敗し、挫折し、泥臭いことを経験してきました。

私自身、大学受験は朝から晩まで一生懸命勉強したのに、2回も失敗して2年も浪人していますし(最後は滑り止めも受けず自分を追い込んだため、精神的にもギリギリでした・・)、就活ではどうしても入社したかった企業数社に連続して断られ、「もう就活やめようかな・・」と心が折れそうになりました。

無事、入社して、「よし、これで晴れて社会人だ!」と思ったのもつかの間、待っていた仕事は、日々、「物件100件下見」「チラシ2000枚ポスティング(重くて両手がちぎれそうでした)」「ひたすら雑巾掛け」「数百枚の手紙折り」など、「社会人ってこんな感じなの?もっとカッコいい仕事を想像してたんだけど・・」と思ったものです。

新人時代は、営業で、足繁くお客様の元に通い、徹夜で契約書を作ったのに、契約直前にあっさりと「やっぱりいらないわ」と言われて泣く泣くシュレッダーにかけたり、必死に動き回っているのにまったく結果が出なくて、上司に大声で叱られているときは、「自分って、この職業向いてないのかな・・」と何度も思いました。

その当時は、毎日、「こんなはずじゃなかったのに・・」と落ち込んでいました。

これらは学生時代や社会人1年目の話で、今になって思えば、「そんなことでいちいち気にしていたら、社会の荒波の中では生き残っていけないよ」と昔の自分に言ってあげたいですが、その瞬間は、すべてがひどいことにしか思えなかったのです。

でも、今、振り返ると、それらの経験がなければ、身についていなかったことがたくさんあると実感します。

受験勉強で培った、ゴールまでの最短距離を測る力や、メリハリをつけ一点に集中して取り組む姿勢。
何度ダメになろうが、「今の状態がずっと続くわけじゃない」と思えるようになった精神力。
仕事は、キレイ事ばかりじゃなく、その多くは、泥臭く地道な作業が必要だと知ったこと。

その後は、だんだんとうまくいくことも増え、成績を伸ばすこともできました。

他にも、「あのときの、あの出来事がなければ、今、こうなっていない」ということが山ほどあります。

人は、今、マイナス局面であれば、それは「下がっている」と感じます。
しかも、心の防衛本能から、さらなるマイナスを受け入れる準備として、「このままずっと下がっていくだろう」とさえ思ってしまいます。
そんなときに、まさか「上がっている途中」とは、感覚的に思えないでしょう。

しかし、ここに「時間軸」が加わると、今、起こっていることは、180度様変わりするのです。

瞬間ではなく、長期の時間軸でものごとを捉える

以下のチャートをご覧ください。
米国株(S&P500)の過去30年の推移に、世界をざわつかせ株価を大暴落させた「○○ショック」を重ねたものです。

どの「ショック」も、それが起きている最中は、内容の衝撃さもあり、「今度こそ世の中がとんでもないことになるんじゃないか」と、誰もが震えあがりました。

しかし、実際の推移は見ての通りです。

それぞれの「とんでもないこと」の見え方が、その瞬間の断面と、歴史を振り返ったときの姿とでは、違ったものになります。

ここで伝えたいのは、株価チャートの話ではありません。局面の捉え方と、時間軸の話です。

私たちには、苦難を乗り越える力があります。
それどころか、苦難を糧に、どんどん進化していきます。

マイナス局面では、だまっていても何も始まらないため、普段、行なっていなかったような実験やチャレンジが、どんどん仕掛けられます。
今まで腰が重かったことも、状況が切迫しているため、すぐ行動に移さざるを得ません。

気付いたら、強烈なマイナス局面があったおかげで、強靭な今があるのです。

こうして、人が育ち、組織が変わり、社会が一変します。

もし、あなたが今、何かに不安や恐れを抱いたり、立ち上がれないほどの挫折をしていても、そのマイナスは、必ず一定期間内に収まります。

その瞬間だけを切り取れば、底が見えないほどの暗闇であっても、視点をグッと引いて長期の時間軸で見れば、それはノイズであり、むしろ飛躍への材料になっていることが多いのです。

どんなに大変な今も、絶対に必要だった過去に変えていける力が、私たちにはあるのです。

結論

すべての困難は、必要不可欠な転換点。学生のみんなも、一緒にがんばっていこう!


ラルズネットでは、新型コロナウイルスの感染対策をしっかりと行っています。
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