目次
- 新しい社内制度
- すぐ行動することのメリット
- 行動前の“架空の”シミュレーションより、行動後の“生の”「予想外」を高速で回収する
新しい社内制度
夜中にお風呂に入りながら、スマホ見るのが好きです。
先日、お風呂で、某経済ドキュメンタリー番組を見ていたときのこと。
とある老舗和菓子メーカーが、従業員のモチベーション向上のため、月間MVPを決め、「先月はこの人が一番活躍しました!」「おいしいお寿司屋さんにご招待します!いつもありがとう!」って盛り上がってるのを見て、「こういうの、いいことだよね」って思いました。
でも、老舗なんかは、社内誌で発表など、紙の文化がまだ根強かったりするので、こういう仕組み、システムでできればいいなぁと。
「ありがとう!」の声が社内をめぐり、感謝した人もされた人もハッピーになるような、そんな仕組み。
そこで、『ありがとうポイント』という社内制度を考えてみました。
(おそらく、世の中に似たような制度はあると思うのですが、あくまでも当社なりに。)
仕組みはすごくシンプル。
1日1回、「ありがとう!」を伝えたい人とその理由を選び、メッセージを送るだけ。
これで相手にポイントが入り、月間でポイントが一番集まった人には、1万円分の商品券をプレゼント。表彰は月に1回。ポイント数値と、5位未満の順位は非公開。 以上です。
すぐ行動することのメリット
今回、伝えたいのは、「すぐ行動することのメリット」についてです。
たとえば、この『ありがとうポイント』をお風呂で思いついてから、実際、形になるまでどのくらいかかったかというと、1日です。
さすがに、お風呂の中で、夜中にスタッフに電話するわけにもいかないので、翌日、各マネージャーにスカイプをつなぎ、概略を伝え、「それ、いいと思います!」という声をもらってから、「ありがとうポイント投票フォーム」ができたのが、その日。
(というか、システム部のマネージャーが、そのスカイプ終わって5分後くらいに「もうできました」とのこと。まずはGoogleフォームでパパッと作ってくれたようです。初期のころは、質よりもこのスピード感が最重要!)
そして、スタッフ全員に概略をプレゼンし、すぐにテスト版リリース。ユーザーの肌感覚としての意見・要望を高速で吸い上げました。
「複数人に投票できるようになるといいと思います!」「もっとフィールドセールス向けの選択肢があるといいと思います!」などなど。
すぐにそれらをすべて反映しました。
また、予想外に、みんな、感謝のメッセージをすごくたくさん書いてくれていて、「これは、月に1回の発表だと、もったいないな」と思いました。
この熱い感謝の想いは、なるべく早めに本人に届けてあげたい。
そこで、感謝のメッセージは、なるべくタイムリーに、自動メールで本人宛に送信されるように変更しました。
こうして、発案から2週間後には、「どんどん使いやすくなっています!」の声がたくさん届き、今ではほぼ自立して回る社内制度として確立しています。
行動前の“架空の”シミュレーションより、行動後の“生の”「予想外」を高速で回収する
改善案の中には、「そんなことくらい、運営側ははじめから予想できなかったの?」と思われて仕方ないものもたくさんあるかもしれません。
もちろん、シミュレーションに時間を使えば使うほど、”架空の”改善リストはどこまでも長くすることはできます。
しかし、数えきれないほどのサービスをリリースしてきた経験上、これだけは自信をもって言えるのですが、「まず行動」することが、最もリターンが高くなります。
それは、行動してからでないと見えてこない「予想外」がたくさんあるからです。
行動前に、行動後のシミュレーションをしてしまうのは、ヒトの防衛本能ですが、そのシミュレーションの8割は無駄か杞憂で終わることが多いです。
なぜなら、シミュレーションはどこまでいっても運営側の“架空の”ものであり、ユーザーの“生の”声ではなく、さらに行動後のほとんどは「予想外」の出来事で占められるからです。
言い換えれば、リターンが少ないのは、「行動前にシミュレーションに時間を使いすぎる人」。
そして、リターンがゼロなのは、「考えて、不安になって、また考えて、結局、その日、何もやらない人」です。
行動前の“架空の”シミュレーションより、行動後の“生の”「予想外」を高速で回収するほうが、圧倒的にリターンが大きくなる。
これが、「まずやる」ことにメリットが生じるカラクリなのです。
当社のバリュー(行動指針)の1つにまでなっている『まずやってみる、すぐにやってみる』は、まさにそういう考え方から来ています。
結論
準備も資格もいらない!まずやってみよう!頭の中で考える時間があったら、外に「予想外」を拾いにいこう!