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メンバー全員にMFクラウド会計の閲覧権限を開放し、財務情報をフルオープンに

今週から日本楽旅で使用している会計ツールMFクラウド会計の閲覧権限をメンバー全員に開放しました。理由はメンバー個々人が自律的に意思決定を行える環境をつくるためです。


財務情報をオープンにする理由

よく経営者目線や1つ上の役職になったつもりで考えて行動しようという話を聞きますが、そんなことは不可能だと個人的には思っています。なぜなら持ってる情報量が違うからです。上位の役職の人はその立場で意思決定するために必要な情報が集まっていますが、下位の役職の人にはそのような情報がないからです。必要な情報を渡さずに、そのような期待をするのは夢を見すぎです。人間が考え行動するには、その判断の元になる情報が必要です。

もしメンバー全員に自律的に考えて行動してほしいのであれば、情報はすべてオープンであるべきです。クローズドな部分があると疑心暗鬼が生まれやすいし、情報の非対称性が生まれて政治的な動きが出てくるし、情報不足で判断誤る可能性が高まるし、情報伝達のコストが上がります。情報をクローズドにしてて良いことは1つもありません。

そもそも同じ組織の中で一緒に働くメンバーにクローズドにしておくべき情報などあるのでしょうか?情報は権力の厳選の1つです。上位の役職の人が立場を守るためにはワークする可能性がありますが、それ以外は有効に機能する可能性はありません。ただ単にこれまでの社会的慣習を惰性で守っているだけにすぎません。


自律的に思考し行動するためにメンバー全員が持ってる情報を同じにする

日本楽旅ではメンバー個々人が自律的に考えて行動することを推奨しています。なので、メンバー全員が、費用の内訳も含めてすべての財務情報にアクセスできるようにしました。全員がMFクラウド会計の閲覧権限を持っているため、好きな時に好きな場所で財務情報を仕訳1つ1つのレベルまで確認することが可能です。

また閲覧権限を渡しただけでは情報を周知しきれないので、キャッシュフローの明細や現預金の残高など、重要な財務指標については週次や月次で社内にアナウンスしていく予定です。自ら情報を取りに行かなくても重要な指標についての情報が入ってきてる状況をつくることで、情報にアクセスするための心理的なコストや時間的コストを排除し、迅速な意思決定と行動をサポートしていきます。


知識の共有によるリテラシーの底上げ

情報を共有したとしても財務情報を読み解くリテラシーがなければ、内容を理解して判断や行動に活かすことができません。なので、ファイナンス・リテラシーを向上するための知識の共有を、情報の公開共有とセットで行っていきます


まずは情報公開のアナウンスとあわせて、BS/PLの見方をシンプルに図式化したものを共有しました。こういったファイナンシャル・リテラシーを向上させるための基本知識を共有し、希望者がいる場合は勉強会を開催し、説明を行っていきます。また、こういった情報を社内に共有することで、社内での共通言語をつくることも可能になります。


ティール組織を目指して

ティール組織では、①情報の透明化(パフォーマンスや給料等含めたあらゆる情報)、②意思決定プロセスの権限委譲(個人の意思決定を尊重しながらも、組織的なフィードバックも届く)、③人事プロセスの明確化(採用・退職、給料決定のプロセスが独自に明確化されており、社長や役員等の個人的な権力が及びにくいようにされている)の3点が重要とされています。

意図していた訳ではないですが、財務情報のオープン化はティール組織における重要事項の1つである情報の透明化につながります。社会や組織の在り方は今までの仕組みでは対応しきれないほどに複雑になってきています。日本楽旅ではティール組織としう組織運営方法は、そんな複雑化した社会や組織における1つの解だと考えています。

日本楽旅では、情報の透明化だけに限らず、今後もメンバー個々人が自律的に判断し行動できるために仕組みをつくり、充実感と幸福感に充ちたワークライフが送れる組織にしていきます。


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