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訪日中国人のインバウンド旅行市場は1.7兆円の成長市場

人口減少時代における経済成長の起爆剤としてのインバウンド観光産業

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日本は人口が減少していきます。現在、2009年から8年連続で人口が減少しており、厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所の発表した「将来推計人口」によると、2053年に日本の人口は1億人を割り、65年には2015年比3割減の8808万人になります。人口減が続く日本において、経済成長を実現するために、インバウンドによる観光立国を実現することが非常に重要です。

日本政府は、安倍晋三内閣総理大臣を議長とする「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」を2016年3月30日に開催し、訪日外国人観光客数の目標人数を倍増させ、2020年に4000万人訪日、8兆円消費、2030年に6000万人訪日、15兆円消費という明確な目標を決定しました。阿部首相が掲げる2020年の名目GDP600兆円の達成に向け、インバウンド観光施策を起爆剤にする必要があります。


急成長するインバウンド旅行市場と中国の圧倒的な存在感

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日本のインバウンド旅行市場は急速に成長しています。2017年の訪日外国人数は2869万人(前年比19.3%増)、旅行消費は4兆4161億円(前年比17.8%増)と旅行者数も旅行消費も前年比で20%近く伸びています。2011年は訪日外国人数622万人、旅行消費8135億円だったので、6年間で人数は4.6倍、金額は5.4倍とインバウンド旅行市場は急成長を続けています。

訪日外国人のインバウンド旅行市場において、中国の存在感は非常に大きく、またポテンシャルも非常に高いです。2017年の訪日中国人数は735万人(前年比15.4%増)で全体の25.6%、さらに訪日中国人の旅行消費は1兆6946億円(前年比19.3%増)で全体の38.4%を占めています。訪日外国人の1/4は中国人で、旅行消費の約40%が中国人による消費ということです。今後、この比率はますます高まっていくことが予想されています。


中国からの訪日旅行市場の成長はまだまだこれからが本番

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それでも中国のポテンシャルを考慮すると、現状では中国からの訪日客はまだまだ少ないです。訪日客数を人口比で見てみると、韓国13.9%(5125万人の内714万人)、台湾19.3%(2355万人の内456万人)、香港30.8%(734万人の内223万人)に対して、中国はわずか0.5%(13億7900万人の内735万人)しか来ていません。その割合が5%になっただけで、7000万人以上の中国人が日本に押し寄せることになり、それは日本政府の2030年の目標値である6000万人以上です。

2014年のクレディ・スイスの調査によると、中国の中産階級は1億9千万人、日本は6千2百万人、米国は9千2百万人と、すでに2014年時点で中国は日米合計の2倍以上の中産階級を抱える消費大国になっています(※1)。さらに、2016年の英EIUのレポートでは、2030年までに中国人の75%以上が中間所得層になると予測されています。その人数は10億人で2014年の5倍以上です。お金に余裕が出てくると、いい服を着て、美味しいものを食べて、旅行に出かけたくなるものです。これからますます中国からの海外旅行者数は増加し続けていきます。

※1)クレディ・スイスが定義する中産階級は「5万~50万ドルの金融資産を持つ成人」


これからの中国向けの訪日インバウンド旅行市場

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中国では携程旅行穷游马蜂窝などの旅行Appや、大众点评などの総合口コミAppなど、日本旅行におけるホテル・飛行機の予約、飲食店や旅行スポットの情報提供をしていて、億単位のユーザー数をかかえるAppがたくさんあります。また、Airbnb爱彼迎Booking.com缤客などの海外サービスも、中国市場を強化しており、ユーザー数を伸ばしています。

これらのサービスは基本的に情報の量を集めることに価値を置いており、検索でユーザーに情報を探してもらうことを求めています。中国で海外旅行の需要が高まってきているのはミレニアム世代を中心とした旅行慣れした若い世代であり、かつ訪日旅行客はリピーターが増えており、定番の旅行スポットではなく、もっとディープな自分のスタイルに合った旅行先を求めています。

日本楽旅は個性的な旅行を求める中国のミレニアム世代にとって、まったく新しい旅行体験を提供するサービスを提供していきます。そこには未開拓の大きな市場があり、そこでの新しい価値の創出は中国と日本の両方で起業経験のあるメンバーのいる日本楽旅にしかできないことだと考えています!


参考)

人口、2053年に1億人割れ - 厚労省推計、50年後8808万人 働き手は4割減(日本経済新聞)

新インバウンド目標値、2020年に4000万人訪日、8兆円消費(トラベルWatch)

【訪日外国人消費動向調査】平成29年(2017年)年間値(確報)(国土交通省 観光庁)

中国、2020年までに中産階級が4億人に(人民日報


最後に、、

日本楽旅では一緒にチャレンジしてくれる仲間を募集しています。興味のある方は、まず話をするだけでも構いませんので、お気軽にご連絡ください。一緒に急成長する中国向けインバウンド旅行市場でチャレンジしませんか?皆様のご応募を楽しみにお待ちしております!



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