2021年7月1日に、量子コンピュータの制御装置・ミドルウェアを事業化するキュエル株式会社を創業いたしました。
キュエル株式会社は、大阪大学 量子情報・量子生命研究センター発のスタートアップであり、「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)量子ソフトウェア研究拠点」や「光・量子飛躍フラッグシッププログラム(Q-LEAP)」で行ってきた量子コンピュータ技術に関する研究開発の成果をベースとしています。
量子コンピュータの制御装置・ミドルウェアは、量子ビット(チップ)と量子ソフトウェアの間に位置し、量子ソフトウェアの情報を元に信号を生成し、量子ビット(チップ)に対して命令を送り、制御するという重要な役割を担うものです。制御装置・ミドルウェアを構築するには高度な技術が必要であり、量子コンピュータの研究開発を行う研究機関や企業にとって、大きな負担となっていました。
キュエル株式会社の制御装置・ミドルウェアは、従来のものに比べて、量子操作精度が格段に高く、省スペースかつ拡張性に優れるため量子ビット数のスケールアップに容易に対応でき、装置の校正や設定変更などにかかるユーザーの負担を最小化できる、といった特徴を持ったものであり、世界中の研究機関や企業に販売することで、量子コンピュータの研究開発および実用化を加速することに貢献します。
キュエル株式会社の創業について、以下の通り、大阪大学 量子情報・量子生命研究センターからのニュースリリースもございますので、ご参照ください。