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なにをやっているのか

Odooは世界で最も人気のあるオープンソースの業務アプリケーションソフトウェアです。コタエルはOdooの日本向けローカリゼーションを主導してきました。
Odooのエコシステムは、OSSコミュニティでの協働を促すOdooコミュニティ協会(OCA)により支えられています。コタエルはOCAのスポンサーであるとともに、積極的にコミュニティ活動に関わっています。
世界で人気のオープンソースERP・Odooを使い、日本国内および世界各地のクライアントの業務課題を、効率よく解決します。 OSSコミュニティに貢献し、オープンソースを正しく活用することで、ERPシステム導入のコストを圧倒的に下げ、クライアント企業のDXを推進します。 コタエルは香港で創業し、当時日本でほとんど誰もOdooを知らなかった2013年より、Odooサービスを提供しています。日本市場向けに一貫してOSSコミュニティ活動に取り組んでおり、今日日本でOdooが受け入れられるようになるための下地を作ってきました。 私たちはクライアントの課題に対し個別に対処するのではなく、汎用的なソリューションを作成し、コミュニティと共有します。本当の意味でOSSを活用することで、よりスピーディで高品質なサービスをクライアントに提供するための仕組みを進化させていきます。 クライアントは零細企業から東証一部上場企業まで、製造業、卸売業、サービス業等多岐にわたります。この頃は上場を視野に入れたスタートアップ企業をサポートするケースが増えています。 10年以上Odooサービスを提供していますが、品質が安定しているため、事業転換等のクライアント企業側の事情をのぞき、コタエルのサービスから離脱が発生したケースはありません。

なぜやるのか

私たちがなぜOSS活動に積極的に取り組むのか?そこには高額なソリューションしかないERPサービスの世界に一石を投じたいという思いがあります。これまでERPソリューションの世界では「ある程度の規模の会社でないとERPは導入できない」のが常識でした。この常識は多くの中小企業での業務のデジタル化を遅らせ、間接的に社会の活性化を阻む一つの理由ともなっているといえます。 私たちはこの常識を覆したいと考えています。ユーザ側のプロセス再構築や要求定義の能力といった、ベンダー側でコントロールしがたい要素はあるにしろ、品質に妥協せずにベンダー側のコストを抜本的に下げることは、次の2つの観点で可能なはずです。 1) ソフトウェアそのものにかかる費用を下げる 2) 導入作業・保守の手間を減らす Odooは世界で最も人気のオープンソース(オープンコア)業務アプリケーションソフトウェアです。一般的な企業で業務遂行に必要な大抵の機能はOdooに含まれています。企業版のライセンス費用もリーズナブルで、オープンソースのコミュニティ版の使用にはライセンス費用はかかりません。Odooは1つ目のポイントをクリアするのに最適なプロダクトです。 Odoo本体は、そのままでありとあらゆる業務パターンに対応できるわけではありません。程度の濃淡はあれ、概ね「ありがちなパターンをカバーする」ものとなっているといえるでしょう。また、Odooは日本市場向けに開発されてきたわけではありません。日本で利用するにはまだまだ「足りていない」と感じるところが多くあります。ですので、中小企業での導入であっても、Odooを十分に使いこなすにはそれなりに手を入れなければならない状況は多々あります。 その一方、Odooは拡張性が非常に高いソフトウェアでもあります。標準機能でカバーしきれない業務要件には、カスタマイズ(モジュール作成)により対処することができます。このような場面で、私たちはできるかぎりオープンな場で、コミュニティで力を合わせて汎用的なソリューションを構築すべきと考えています。 そうすることで、安価で高品質なソリューションをクライアントにスピーディに提供することが可能になり、2つ目のポイントをクリアすることが可能になります。積み上げたコミュニティ資産は、デジタル化やDX推進の意思がありつつもリソースの限られた多くのユーザの助けになります。結果として、クライアントおよびOdooを活用するユーザの生産性が高まり、それが社会の活性化につながります。 その対極にあるのが、クローズドなソリューションの構築・提供です。オープンな場でのノウハウ共有を避け、ライセンス販売に注力し、クライアントの要求に対し個別に閉じた場所で機能開発するスタイルです。このやり方はOdooの最大の良さであるオープンソースという特長をないがしろにしたもので、中長期的にOdooのエコシステムの発展およびユーザの利益を毀損しうるものです。ですが近年Odooに取り組み始めたサービス事業者のほとんどはこのスタイルをとっています。コタエルは古くからOdooのOSSコミュニティ活動に取り組んできた事業者として、この流れを牽制し、周囲にもコミュニティ活動への参加を促していかなければならないと考えています。

どうやっているのか

グローバルのオープンソースコミュニティの中で積極的に活動します(英語をよく使います)。開発したプログラムには原則オープンソースライセンスを適用し、コミュニティ資産とします。
乱雑ながら作業効率の高い仕事環境です(ちょっと片付けないとですね…)。外付けモニターがたくさんあります。生産性を高めるものには積極的に投資します。
【コミュニティとの協働】 現在フルタイムメンバー3名で20社近くのクライアント企業をサポートしています。ERPソリューション事業者で、これだけのサービス効率を達成している例は他にあまりないと思います。これを実現可能にする一つの大きな要因が、OSSコミュニティとの協働にあります。 コタエルには10年以上のコミュニティ活動の蓄積があるため、Odooの標準機能で対応しきれないクライアントの要求の大部分(現状6割程度)にはすぐに対処できるようになっています。新たに開発が必要な場合は、コミュニティのGitHubレポジトリでプルリクエストを出し、CIとコミュニティのコードレビューを通すことで高品質なアウトプットを実現しています。コミュニティ活動により頻繁に世界トップクラスのOdooの専門家の知見に触れる機会があり、そこから多くのことを学んでいます。 コタエルが比較的最近コミュニティで作成したGitHubのプルリクエストやイシューはこちら: https://github.com/search?q=mentions%3Aqrtl&type=pullrequests&s=created&o=desc コミュニティ内では英語でコミュニケーションをとります。 【アジャイルなアプローチ】 Odooを使ったソリューション構築にはアジャイルなアプローチを採用しています。クライアントとの契約は原則準委任です。Odoo本体とコミュニティ機能につき積み上げた知見を駆使し、とにかく早くたたき台となる機能をクライアントに見せ、そこから議論・実装・フィードバック・軌道修正を繰り返していきます。 極力分業をなくしコミュニケーションロスを最小化するスタイルであるため、メンバーにはそれなりに高度なスキル・思考力が求められます。自然と多くのイテレーションをこなすため、スキルが高速に身につきやすい環境でもあります。 【効率重視の仕事環境】 2013年のOdooサービス開始以来、一貫して原則リモートでクライアントにサービス提供しています。製造現場の視察等をのぞき、クライアントを訪問することはほとんどありません。移動で時間をかけるより、本質的に価値を生むことや積み上げにつながることに時間を使うべきと考えます。 福岡のオフィスはいたって質素でエレベータもない雑居ビルです。これまでのところ移転する理由もないので居続けています。(そろそろメンバーを増やしてもう少しよいオフィスに移りたいですが…) 各メンバーには作業効率を重視したスペックのパソコンを支給します。作業領域を広く確保するため、外付けモニターも2-3枚支給します。 新しく参画いただく方には、近くにいらっしゃればオフィス出勤を希望しますが、遠方の方には在宅またはオフィスを借りて勤務いただくことを想定しています。 【情報は隠さない】 コタエルでは習得した知見はクライアントのみならず、どんどん外部に公開していきます。 フォーラム(コタエルウェブサイト): https://www.quartile.co/forum/1 ブログ記事(コタエルウェブサイト): https://www.quartile.co/blog/odoo-1 プレゼン資料(コタエルウェブサイト): https://www.quartile.co/slides/2 イベント案内(コタエルウェブサイト): https://www.quartile.co/event?date=old コタエルのXアカウント: https://x.com/qrtlodoo コタエルには専任の営業担当者やマーケティング担当者がおらず、商談イベントにもほとんど参加しません。Odooに関する具体的で有益な情報を発信することでクライアントを獲得しています。 社内でも、守るべき個人情報等をのぞき、原則すべての経営情報を共有します。代表含め全員の報酬や、それに対するパフォーマンスもわかる環境です。 【働き過ぎない】 母数が少ないですが、過去2年間で、有休消化率100%、月あたり残業時間は平均3時間です。 【弱点】 Odooサービスのニーズの拡大に比して、思うようにチームが大きくできていない点です。現状少人数で多数のクライアントをサポートしているため、大きな案件の対応が困難になっています。安定して問い合わせは入ってくるのですが、リソース面への懸念から商談を断念する場面も発生しています。 そこで、このページをご覧のあなたに助けていただきたいのです。コタエルの考え方やスタイルに共感する方、ぜひ助けてください。コタエルでの仕事には比較的広範囲におよび高度なスキルが求められますが、同じ方向を向いて地道に積み上げができる方は既存メンバーが全力でサポートします!