quantum | q letter
quantumは、発想から実装まで、事業開発の全てを活動領域とし、 新しいプロダクトやサービスを創り出すスタートアップスタジオです。
https://quantum.ne.jp/qletter/
”開発しやすいからこの機能はこのような仕様で進めていこう!”
”開発が無事終わり、サービスリリースしたけど全然利用されない・・・”
もしかしたらこの記事を読んでいる人の中にもこのような考えや経験をされたことがある人もいるのではないでしょうか?
個人的に事業開発を進めて行く際に人は以下の3つの視点のどれかに考えが寄っていると考えています。
①「この事業はビジネスとして成り立つのか?」を考えることに寄っている
②「このサービスは利用者にとって価値があるのか?利用しやすいか?」を考えることに寄っている
③「このシステムは技術的に実現できるのか?どう工数かけずに実装できそうか?」を考えることに寄っている
中には上記3つの視点をすべて1人で器用に考えることができている人もいるかもしれませんが、希少性が高いかと。
※私は最近の仕事を振り返ると②寄りになっていることが多いです。
上記どれかに寄っているから悪いという話ではありません。
①から③の視点の波は事業開発のフェーズと職種によって強弱があるとも考えています。
重要なのは①から③の波のバランスが取れているかどうかです。
事業開発初期のアイデア立案フェーズでは「このアイデアはそもそも価値があるのか?」、「これを事業にしていくとしたら利益を出すことができるのか?」と①、②の視点の波が強く、「どう開発していくか?」という波は少し弱いかと思います。
事業開発のフェーズがうまく進み。システム開発フェーズまで進んでいくと「利益を出す」という①の視点の波は弱くなり、「どう開発していくか?」という③の視点の波がかなり強くなっていきます。
この①、②、③の3つの波の強弱をうまく重なり合わせていくことができると「想定内の予算・スケジュール内で開発を終えて利用者からも価値を感じてもらえて高い利益を出すことができる事業」を実現することができると考えています。
quantumは様々なバックグラウンドを持った職種の人が所属しており、プロジェクトの内容やフェーズに合わせてメンバーを入れ替えていく体制を取っています。様々な視点や価値観を持ったメンバーが重なり合いながら事業開発を進めていっているからこそ①、②、③の波がうまく重なってから価値ある事業を作り続けていっているのかもしれません。
生成AIを活用して壁打ちしてもらうことや全く関係のない他のチームメンバーに話を聞いてコメントをもらう等手段は様々かと思いますが、3つの波をうまく重ねながら新規事業開発という海の航海を続けていきます。
author | 泉 宏隆 ( Product Manager )
東京理科大学卒業後、総合電気メーカーにてシステムエンジニアとして勤務。 顔認証AIとスポーツ映像解析AIの企画・開発を主に担当。 2021年6月にquantumにProduct Managerとして参画。 quantumではProduct Managerとして、さまざまな業界の新規事業の企画立案、体験設計、PoC検証、プロダク ト開発などに従事。 AIの企画・開発にて「映像情報メディア学会 技術振興賞 進歩開発賞」、「映画テレビ技術協 会 技術開発奨励賞」を受賞。AI活用での特許出願、講演実績あり。
※このコラムは、quantumからのニュースや、新規事業・スタートアップに関連する情報をお届けするメールマガジン「q letter」にて過去に配信したものです。
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