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from the studio | 「 スタートアップ・スタジオで働いています 」

from the studioはquantumからお送りしているメールマガジン「q letter」の中で連載している、quantumメンバーによるコラムです。取り組み中のプロジェクトに関するトピックスや、日々の気付きなどをお届けします。

美容室で、街の酒場で時に繰り出される「お仕事、何されてるんですか?」という質問に対して。あるいは子供の学校で「親の仕事」について調べてくるようにという宿題が出た時。みなさんはなんと答えていますか?

「スタートアップ・スタジオで広報をしています」
最近、ある場で同じく繰り出された質問に、意を決してこの回答を真顔でビシッと決めてみました。「教員です」「乳幼児服のメーカーをやっています」そんな具体的なアンサーに対して、僕だけが「新規事業関係の仕事をしてます、大企業や起業家と一緒に…」と曖昧に喋るのがいやだったこともありますし、スタートアップ・スタジオの広報として、スタートアップ・スタジオという言葉の認知度を測りたいという思いもあったかもしれません。最悪、その場にいた全員が「なにそれ」と沈黙しておかしな空気になってしまうことも想像しつつ。

結果的には、「私の会社でも最近スタートアップ・スタジオを立ち上げようという話が出てます」と僕の代わりにスタジオの説明を(僕以上に饒舌に)してくれる人がいて、最悪の事態は免れることが出来て一安心したのですが、こういう質問を受けるたびに、スタートアップ・スタジオ、あるいはquantumの認知度をもっと上げなければと思う今日この頃です。

この課題感とも関連するかもしれない話題として、「新規事業とは一体なにか」という問いがあります。教科書的に答えるならば、新規事業=企業が従来の事業領域から新しい分野に進出し、新たな製品やサービスを提供することですが、ではなぜ”新規”である必要があるのか?ここにもたくさんの教科書的な解答があることは理解しています。ですが、あえて言うならその問いに対する最も本質的な答えは、いままでになかった事業(プロダクト/サービス)だからこそ解決できる、いままで解決されてこなかった誰かの課題があるから、なのではないかと思います。

新規事業開発のある一定の部分を効率的にする手法やセオリーの研究・開発は、quantumでも日々行われていて、これまで蓄積した経験も踏まえた「型」は、日々伴走するさまざまなプロジェクトにおいても活用しています。一方で、解決する課題のありかや内容が違う以上、毎回全く異なるアプローチが必要ですし、ましてや、今まで解決されてこなかった課題に取り組むのだから、汎用的な「型」だけで乗り越えられるはずがないとさえ思います。

quantumの魅力はダイバーシティです。多様な個性を持ったメンバーたちが、境界線を越えて融合し、一人ではたどり着けない新しい正解を世界に提供する、とウェブサイトにも書いてありますし(笑)、実際その通りだと思います。プロジェクトメンバーとずっと議論をしていて行き詰まった時、ふとquantumの別のメンバーにカジュアルに相談をしてみることで一気に視界がひらけたり、事業アイデアが強固なものになったりすることがあり、視点を追加することの重要性をしばしば実感します。さまざまな異なる経験や職能を下敷きに違う角度から課題を捉え直したり、議論したりすることから、「型」で整理しうる部分を超えてローンチ、その先まで導いていく。それが、スタートアップ・スタジオquantumの個性なのだと思います。

ほぼ月1回ペースで開催しているquantumの主催イベント
quantum academyには毎回、そんなquantumの個性豊かなメンバーが多数出席していますので、テーマそれ自体への興味はもちろん、quantumメンバーと会話しに、ぜひとも足をお運びください。

※quantum academyの様子

冒頭の問いに戻りますが、「私のお父さんは、スタートアップ・スタジオで働いています」が、子供たちみんなに伝わる日が一刻も早く訪れるよう、みなさんと一緒に、新しい価値を、正解を、次々と送り出していきたいと考えています。

author | 木村 俊介 ( Public relations manager / Editor / Creative & growth planner )
一橋大学社会学部を卒業後、出版社にて編集者としてライフスタイル雑誌の編集、雑誌主催の複合型スクール事業の企画運営などを担当。その後広告会社に転職し、PR部門で自動車、食品、流通、ITからラグジュアリーブランドまでさまざまな企業・団体のPR戦略設計、実施に携わる。2017年秋よりquantumに参画、現在はquantumの広報活動全般を主領域としつつ、メディア・PRの経験をベースに新規事業開発にも携わる。

※このコラムは、quantumからのニュースや、新規事業・スタートアップに関連する情報をお届けするメールマガジン「q letter」にて過去に配信したものです。

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quantum
quantumは、発想から実装まで、事業開発の全てを活動領域とし、 新しいプロダクトやサービスを創り出すスタートアップスタジオです。
https://quantum.ne.jp/


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