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quantumのひとりひとり =1/q(キューブンノイチ) #2

領域を問わず、これまでに存在しなかった新しいサービスやプロダクトの開発に取り組むquantumには、非常に多様な専門性と経験を持ったメンバーが在籍しています。 "あらゆる才能を重ね合わせ、まだ世界に存在しないプロダクトをBuildする" このミッションを達成するため奮闘する、quantumメンバーのひとりひとりがそれぞれどんな思いを持ってこの場所に集い、日々を過ごしているのか取材するシリーズがこの1/q(キューブンノイチ)です。
第2回目に登場するのは、Art Directorの小関友未です。

小関 友未  Senior Art Director
●こせき・ともみ ロンドン大学ゴールドスミス校にてデザイン思考とクリティカルデザインを学び、グラフィック、フィルムからファッション、サービス、インスタレーションなど幅広い媒体のデザイン制作を開始。帰国後は東京の広告系クリエイティブブティックにArt Directorとして勤務。課題発見からアウトプットまで一気通貫したブランディング案件に携わり、2019年よりquantumに参加、新規事業の初期段階からのビジュアル開発に従事する。

quantum入社まで、どんな道を歩んできた?

学生時代、イギリスの総合大学のデザイン科に通っていました。デザインのコンセプトを大事にする学科だったのですが、「デザイン」と「アート」の境界をいく感じでアウトプットはデザインであればなんでもよくて、その代わりコンセプトをロジカルに説明することを求められる環境でした。それが私にとってはとても楽しくて、今のquantumでの仕事に至るまで、自分の仕事のスタンスにも繋がっていると感じます。

quantumの前の職場は広告系のクリエイティブブティックで、アートディレクター兼デザイナーをやっていました。小さい会社だったので、自分の専門領域だけでなくスケジュール管理なども含め色々な事をやっていました。

その会社で、“瞑想スタジオ”の立ち上げに関わったのですが、この時はアートディレクションだけではなく、かなり初期のコンセプトからプロジェクトに参加することができました。瞑想を実際に体験して学んだり、プログラムからスタジオのデザイン、ロゴやアプリ、ウェブまで一気通貫して携わらせていただきました。

デザインの仕事では、いろいろ決まっている中で最後のアウトプットから関わることが多かったのですが、その瞑想スタジオの仕事はほぼゼロからクライアントとチームとして動くことができて、それもあって最終的なアウトプットをとてもスムーズにデザインすることができました。その時から、あらためてコンセプトや事業を作るところから関わる仕事をしたいと思うようになりました。

quantumを知ったのは、当時quantumに在籍していたメンバーが友人の知り合いだったからで、自分の求めるような仕事ができるかもしれないと思って折に触れ話を聞いていました。いろいろなタイミングもあり、最初は業務委託として関わらせていただき、しばらくしてから入社しました。社員になるか否かの一択ではなく、いろいろな形で関わることができる会社だと思います。

quantumの第一印象は?

知り合いの話からも“ホワイト”な企業をイメージしていたのですが、実際も基本的にはホワイトですね。(笑)当時田町にあったquantumオフィスに見学で初めて訪れた時は、デザイナーやエンジニアが作業する工房に”おもちゃ”が置いてあったり(あとで聞いたら進行中のプロジェクトに関わるものだったのですが)良い意味でカオスで、自由な雰囲気を感じました。クリエイターがみんな自由で、一見遊んでいるように見えるくらい楽しそうに仕事していたのが印象的でした。

今の赤坂オフィスにも工房があるのですが、はたから見たらそう見えるかもしれないです。チームで意見を言い合いながら、わいわいプロジェクトを進めています。自分たちで面白いと思ったことをやれる風土はありますね。

チーフデザイナーの門田はプロダクトデザイナーですが、面接のときから私のグラフィックのポートフォリオにもすごく興味を持ってくれて、アウトプットだけではなく私自身が大事にしているプロセスを評価・理解してくれたので、それもとてもありがたかったですし、今に至るまで仕事がしやすい環境にもつながっていると思います。

働く環境、普段の仕事の様子。ワークスタイルについて聞かせてください。

コロナの感染拡大以降は、デザインチームで全員出社する日が週2回あって、それ以外は原則リモートワークです。

リモートの日は一人で黙々と作業に集中するタスク、出社時は対面の方がスムーズな打ち合わせをしたり、コミュニケーションを取りながらでもできるタスクを片付けるようにして振り分けています。慣れもありますが、出社もリモートも両方ある今のバランスがとても快適な気がしますね。

デザインチームでは、情報のシェアもかなり密にしています。プロジェクトに関係なくても、最近見た物や面白かったものなどはよく話していますね。雑談で話した内容が仕事につながっていく、というのはひとつの理想かと思いますが、それが自然にできていると思います。

デザインチーム以外のquantumメンバーとも、出社時には声をかけたりランチに行ったりするようにしていますね。

アフターワーク、オフの日。どんな風に過ごしていますか?

基本的に早寝早起き型で、平日は22時か23時には眠くなって寝てしまいます(笑)。朝は5時くらいには起きて、YouTubeでストレッチ動画を見ながらストレッチをしたりしています。

放っておくとずっと家に居てもいいやと思ってしまうタイプなので、休日はなるべく美術館に行ったり、書店に行ったりして、意識的にインプットをするようにしています。

美術館では、直接仕事に関係があるようなデザイン系のものよりも、アート寄りだったり、ちょっと離れたジャンルの展示に行くことが多いです。展示内容で決めるというよりも、キュレーターへの信頼感もあって、好きな美術館の展示が切り替わったら行く、というような感じですね。

インプットでいうと、これはデザイナーあるあるかもしれませんが、例えばスーパーに買い物に行ったときも、食材のテクスチャーや模様、質感などが気になってじっくり見てしまうことがあります。直接的にデザインに活かしているわけではないですが、家事や買い物の中からも引き出しに蓄積されているものがあると感じます。

サービスやプロダクトを通して作りたい未来の姿とは?

個人的には以前から「記憶」や「記録」に関する領域に興味があります。現代だと、今この瞬間を記録しようと思ったら、写真や動画が主なメディアだと思いますが、その他にも何かこの瞬間を記憶に残せる方法があるのでは?と考えたりしています。

実は大学の卒業制作でもこの興味をベースに、サイズ感を記憶と紐付けインタラクションを体感するインスタレーションを作りました。家族写真を元に、子供の頃の自分と父親のサイズの比を、今の自分のサイズに置き換えて父親のサイズの洋服を作るというものです。

友人たちにも試してもらったのですが、写真や動画に残っているのとはまた違った記憶を思い起こさせることができて、とても好評で。記憶のトリガーって本当に色んなところにあるんだなと思いました。

あとは、会社のプロダクトとは別に、社内外のメンバーと時々集まって「自分たちで何か新しいプロダクトを作るとしたら」というミーティングを実際にやっていたりします。最近だと、女性の友人たちとコスメ系のプロダクトについて話したりしています。

改めて、quntumってどんな会社ですか?

出社しているとき、いつも笑っているな、と最近思うんですよね。「人が良い」会社だと思います。これは性格の話だけではなくて、それぞれの基本的な能力は高いですし、良い物を作ろうという気持ちを全員が持っているので、アウトプットの質をあげるために誰かに言われることなくみんなが自主的に動いている気がします。その分属人的になりがちなので、もう少し会社全体で知見をシェアし合って、quantumの型みたいなものを作っていけたらとも思います。

個人的にはwalkeyの開発に関わって、quantumに入った理由の一つでもあるプロジェクトの上流からものづくりに関わりたいという点が実現できました。グロースにも関与してquantumの看板にしていかなきゃいけないという想い入れもありますし、こういう形でもっと他のプロジェクトにも携わっていくことができたらと思います。

このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
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