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中日平田選手の発言から考えたこと

プロ野球選手の平田選手が17年間所属した中日ドラゴンズを退団して移籍先を探すという記事が出ていました。論点になっているのは球団側から引退を促され、その時に「盛大なセレモニーはできない」と言われたことに違和感を感じ引退せずに退団を決めたというような表現に賛否が集まっていることです(賛はないか)。

中日一筋で17年も頑張ったんだから引退セレモニー盛大にやってよ、できないなら引退しない。ということを平田選手が言っている様で「何様だ」「17年といってもケガばかりでそんなセレモニーを要求できる立場なのか」などなど手厳しい。

9月中旬に監督直々に引退について示唆を受けたとなっていますが、そこから考えて決断することから考えるとシーズン中にセレモニーを企画開催することは球団側にとっても時間的にも厳しかったのでしょう。Tシャツやタオルを作ってみんなで着てなんてことも言ってましたからね。盛大なセレモニーをやるのであれば別の機会(ファン感謝デーや来年のオープン戦など)を考えるとか、盛大ではないが手弁当で心温まる引退セレモニーを考えるなど代替案もあったろうに、何かボタンを掛け違えたのか、平田選手の言わんとしていることがマスコミを介し正しく伝わっていないのか、…その両方でしょうか。

日頃の仕事や会社の中のコミュニケーションでもこのようなことは頻繁にあります。また聞きする話のほとんどが大小はあるけど脚色され違う話になっています。脚本家は間に入っている人全員です。皆でリレー形式に脚色するので最終型は原型をとどめていない話もあるようです。私がクドカンばりの脚本家になっている時もありますが敬いの気持ちか面白くすることが主眼であり悪意はありません。または無意識にやってしまっている様です。

私が心掛けていることは、人を介して当事者に伝わりそうな話であれば悪く伝わらないように徹底的に配慮した言葉選びをします。表情すら気を付けます。口角はなるべく上げています(マスクで見えませんが)。表情や声音でもって伝書バトさんが三嶽は何か不満そうだったと伝えるとも限りません。どのように伝わっても構わないときは忌憚なく言動に表すこともしますし、何より当事者に直接伝えるように努力します。そしてその人にどのように伝わったかを確認することも多々あります。これまでに誤解を招いたり、人を傷付けてしまった経験から得た習慣です。

平田選手はきっと盛大なセレモニーが出来ないと言われた時に「これはきっと野球の神様がお前はまだやれるぞと背中を押してくれいるんだな」と思い直しセレモニーなんかいいから納得いくまで野球をやろうと考え至ったのだと思いたいのが私の脚本ですがいかがでしょうか。

私もこのたび移籍します。50歳おじさんの新しいキャリアのスタートです。移籍先のみんなにも温かく迎え入れてもらうために相応の努力が必要だと思います。

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