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Professional Studioの成長をブランディングで加速させるインハウスデザイナー

Professional Studio/Interactive dialogue:013 Designer 渥美健太 

Professional Studioが今後、より一層の飛躍を果たすにはクリエイティブの力が必要不可欠…そう断言する市川代表の思いに応えるべく、2023年9月より正社員として正式にジョインした渥美健太さん。

今回の“Interactive dialogue”は渥美さんにマイクを向けます。

フリーランス時代から市川代表とタッグを組んで仕事をしてきた、という渥美さん。今回どういった背景や心境から、事業会社のインハウスクリエイターへの転身を果たしたのか、スタートアップにおけるデザイナーの役割は何か、などさまざまな角度からインタビューを敢行しました。



フリーランス時代に磨いた数字や成果への価値観

ー渥美さんはどういったきっかけでデザインの道に入ったのですか?

もともと高校時代からインディーズバンドやコミックなどのサブカルチャーが好きだったのですが、その文脈でデザインに触れる機会に恵まれていたんですね。大学に通う傍ら趣味でWebデザインをいくつか形にしていて。ある程度作品が貯まったところでポートフォリオにまとめて制作会社の門を叩いた、という流れです。

ーでは大学は美術系だったわけですか?

いえ、横浜市立大学で専攻は会計学でした。もともと親が税理士だったので士業も視野に入れてはいたんですが…さほど強く意識していなかったのが正直なところ。しかも私たちの世代は就活が厳しい状況で、社会に出ても相当ハードモードだと言われていました。で、あればせめて自分の好きな分野の仕事を、と考えた結果がデザインだったわけです。

結局、就職活動といえるのはその制作会社一社のみ。留年もしていたので周囲や親はハラハラしていたようですが、とりあえず安心してもらえました。私も好きなデザインで社会人デビューできて嬉しかったのですが、この喜びは長くは続きませんでした。

ーもしかして制作会社が過酷な労働環境だったとか?

そうですね、それもあります(笑)。でもそれ以上に参ったのが給料の支払いが滞るようになったことです。なんとか一年間はがんばりましたがさすがにタダ働きはできないと思い、逃げるように辞めました。とはいえWebだけでなく紙媒体のデザイン経験も積むことができたし、この世界に飛び込むきっかけをくれたわけですから当時の会社には感謝しています。

ー制作会社を辞めたあとは?

ちょうどそのタイミングで幼馴染がグルメサービスの『Retty』でインターンをやっていたのですが、ある日彼から「デザイナーが足りなくて困っている」という話を聞きまして。じゃあ手伝うよ、という感じで自然とフリーランスでの生活がはじまったわけです。

市川さんと出会ったのもまさにその頃。しばらくはお手伝いみたいな感じでしたが社内に広告部門を立ち上げるという話になり、新しいチームにデザイナーがいないということで私がジョインすることに。そこに市川さんがいらっしゃいました。

ーフリーランス時代に手掛けた仕事で印象に残っているものは?

フリーランス時代には、Rettyをはじめとするベンチャー企業から、もともと興味があったエンタメ系のデザインまで、Webサイトやロゴ、ポスターや販促物等の紙媒体のデザインなど、多岐にわたる業種やデザインに関わらさせていただきました。

Rettyや、Rettyを卒業された方が転職先からお声がけしてくださる案件は私の仕事の基盤をつくってくれました。納期を守るとか責任を持って完納することは大前提。その上でクライアントの欲しいものや目的性を解像度高く把握するスキルが磨かれました。デザインをビジネスとして成立させることの重要性ですね。

一方で、個別でいただいていたご依頼は、自分のWebサイトやSNSにアップロードしていた制作物を見てからのご依頼が多いこともあり、自分の裁量が大きく、プレッシャーもかかる反面とてもやりがいがありました。

そのなかでも、有名私立大学の学部15周年のロゴや、今ではメジャー音楽シーンで活躍する方々の楽曲ロゴをデザインさせていただいたことは、自分のなかで大きな転機になりました。

ー市川さんとのお仕事はどんな感じでしたか?

やはり最初に市川さんと広告の部署で鍛えられたことは良かったですね。短納期でガッツリやる環境のもと、最後までやりきるスタンスが身についたと思います。なによりそこで得た信頼が後のRetty卒業生のみなさんからのオーダーにも結びついたわけですし。

市川さんは最初にお会いしたときから一貫してやりきる力が圧倒的だと感じています。人としても尊敬できるし、ネガティブなことは一度もなかったですね。広告部署自体がハードな環境でしたが市川さんを筆頭にみんなめちゃくちゃ楽しみながら働いていました。

インハウスのクリエイターならではの魅力とは

ーProfessional Studioへはどういった経緯でジョインを?

8年ほどフリーランスとして活動する中で、ある程度の成果は出せるようになりました。ただ将来のことを考えると、いまの働き方のままでは数年経ってもできることに大きな変化がなさそうに思えたんです。この先の成長を考えると続けるべきか、どうするか。そんな風に悩んでいたタイミングで偶然、市川さんに声をかけていただけました。これは何かの天啓というか、ご縁を感じたのでありがたくお話を受けました。

最初の一年は業務委託という形でお手伝いしたのですが、その期間にProfessional Studioに対して自分が有するスキルで貢献できる面があると確信できました。そこであらためて正式に仲間入りすることを決めました。

ーはじめてのHR業界、はじめての事業会社ですね

就活すらまともにしていませんし、一社目の後、いきなりフリーランスになった私にとって、HR領域は人生で一度もサービスを受けたことのない分野です。それでも市川さんが声をかけてくださったというのは自分に役に立てる力があると信じてくださっているわけですから、それに応えたいと思っています。

また、インハウスといっても働き方自体はリモートが中心ですし、打ち合わせや会議など必要なときはフリーランス時代も会社に出向くことは普通でしたから、特に働き方の面で大きく変わることはありません。

ー比較的スムーズにフリーから転向できていると

むしろメリットが多いと感じています。特に大きいのは踏み込める領域の深さですね。フリーの立場ではいくら周囲の方たちが良くしてくださったとしても、会社全体の方向性や事業の大きな動きはわからないわけです。それが事業会社では自分ごととして、手に取るようにわかる。また実際の作業の面では絶対に動かしてはいけない部分とそうでもない部分がわかるようになりました。これは仕事の進めやすさの面で大きく異なる点です。

やはり外からではどこまで行けるのか、踏み込んでいいのかNGなのかわかりませんからね。MTGでも以前なら「これは言い過ぎかも?」と躊躇してしまいがちなことまで意見しやすいんです。こんな風にコミットできる環境に満足しています。

ー現在手掛けている仕事について具体的に教えていただけますか

まずひとつはProfessional Studioのブランディング周りですね。これを固めていこうというミッションに取り組んでいます。具体的には媒体資料などから着手。実際に手に取ったりWebで見てくださる方にわかりやすく会社の特徴や魅力を伝える仕事です。

もうひとつが新規事業のプロダクトデザインや、LPやサービスサイトのブラッシュアップになります。まさに、来季に向けプロダクトを作っている最中ではありますが、いまの時点で当社には形となるプロダクトがありません。その上、同業として括られる会社は星の数ほどあります。だからこそ形として見せる領域をデザイナーとして担っているんです。

ースタートアップだけになかなか「これ」と固まっていないのでは?

そうですね、まだいろいろな可能性を模索しているフェーズです。ですから、いまの時点では取りこぼしがないようにする。というか、会社の手掛けている事業の温度感からこれからやりたいこと、ビジョンの熱量などを損なわずに伝えることを心がけています。

そういう意味では「整えていく」段階なのかもしれませんね。もともとビジョンやミッションはあるので、それをしっかりと意識しつつ、トーン&マナーも根底に流れているものをなるべくすくい取る、汲み取れるといいなと思いながら作業と向き合っています。

社外にも社内にもわかりやすい旗印を立てる

ーまさにブランディングの前段階のような状態ですね

おっしゃる通り、ビジョンやミッションをしっかりと伝え、広めていくフェーズといえますね。会社としてのあり方、立ち姿、旗印をつくる。しっかりとした企業感を訴求していくことで見てくださる方に安心感と期待感を届けたいです。

私が言うのもおかしいかもしれませんが、Professional Studioのみなさんは本当に魅力的な方ばかり。そんなメンバーたちに触れる前の段階ではじかれてしまったり、スルーされるのはもったいない、というのが正直な思いです。彼らの魅力を損なうことなく伝えることができれば、と試行錯誤の日々を送っています。

ー一方で新規事業のLPなどの改修は?

まず新規作成に関しては事業が立ち上がってもPRツールがない、というケースに適用されます。毎日のように新しいチャレンジが生まれているProfessional Studioですからできるだけスピーディに、クオリティの高いLPの制作を心がけています。

もうひとつは既存LPの改善・改修ですね。CVRなどを見ながらひたすらチューニングを繰り返しています。その場合はマーケターとタッグを組んで取り組むことになります。Retty広告部署での経験が活きる場面です。

ーやりがいと厳しさはどういったところにあるんでしょうか

やりがいはなんといってもProfessional Studioブランドが少しずつできあがっていく点です。それによっていい影響を周囲に及ぼせていると実感できること。社外はもちろん社員のみなさんにもわかりやすい旗印を立てることで、意識的な部分での一体感が得られます。こういう会社の中にいるんだ、という気持ちになっていただけることが何よりのやりがいです。

その反面、厳しいと感じるのは私の仕事が事業数字と直接的には結びつかないことですね。市川さんはブランディングは後から効いてくるものだ、とおっしゃってくださいますが、やはり結果や成果がすぐに出ないことにもどかしさを感じてしまいます。自分がデザイナーとして全社に貢献できているか、という意識は常に持ち続けたいです。

ー今後、渥美さんがチャレンジしていきたいことは何でしょうか?

新たなチャレンジというよりは現在取り組んでいる業務の延長線上なんですが…この業種は企業によって差が出しづらい、初見で違いがわかりにくいところがありますよね。その中でこれぞProfessional Studioである、ということがわかるようなブランディングをしっかりつくっていくことを大きな目標として掲げています。

その過程でどんどんコミュニケーションロスを減らしていき、逆に理解していただくポイントを積み重ねていって、最終的に世界観が伝わるものをデザイン面でお手伝いできればと。

ーその目標達成のために必要なことは何であると認識していますか?

当たり前ですがHR業界や同業について詳しく知るということ。その中で事業的にはもちろんですがデザイン的にどう違いを出していくべきかを考えていかないと、と考えています。同時並行でProfessional Studioはスタートアップで設立年数も浅いですから、さまざまなチューニングや方向転換はままあるわけです。今後も大枠で変化していくでしょう。

そこを上手くキャッチして、それまでつくってきたものを柔軟に変容させていく力も必要です。そういった対応力も身に着けていかなければなりません。そして会社の規模が大きく成長すればそれだけクリエイターの数も増えるはず。いずれは私もマネージメントを手掛けることになります。新しく入ってきた人が迷わないためにも、Professional Studioブランドの基礎を固めておければ、と思っています。

ー本日はありがとうございました!


■PROFILE

渥美健太 Designer 

横浜市立大学卒。専攻は会計学だったが兼ねてから志望していたデザイナーの道に進むべく都内の制作会社に就職する。一年間にわたり経験を積んだ後、独立。Webサービス企業からの受託案件を中心に、個人の作品をSNSなどで発表し、ネット経由での依頼にも対応。Webデザイナーとして活躍の幅を広げる。2022年、Professional Studioと業務委託契約を締結。2023年9月より正社員として参画。

▼WORKS

https://akanesus.com/works/


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