こんにちは、ピクスタ株式会社、新規事業fotowa(フォトワ)を担当しております、李(り)と申します。 前回、自分が新規事業にアサインされるまでのあれこれを書き連ねましたが(やったことないから起業して解散してみた 〜ピクスタで大好きなfotowaを作るまで〜)、今回は仕事をする上で大事にしていることや、fotowaの立ち上げから現在に至るまでの怒涛の日々、そして今後の野望をぶつけてみたいと思います。
その前に、fotowaの概要を紹介させていただきます。
fotowaとは
fotowa (https://fotowa.com/ ) は、出張撮影のマッチングサービスです。 七五三やお宮参り、お誕生日などの思い出の写真を撮ってほしいユーザーと、撮影スキルを持つフォトグラファーの出会いを生み出すプラットフォームです。
皆さんも、おそらく七五三祝いなど、着物を着て写真館で記念撮影をしたことがあるでしょう。豪華な台紙付きの写真を、いまだに実家に飾っている方もいるでしょう。
家族写真は、写真館でかしこまって撮影して、その写真を現像でもらうのが今までの主流でしたが、時代の変化に伴ってその形も変わっています。 SNSの出現によって誰でも発信者になれることと、スマートデバイスの普及によって誰でも写真データを簡単に扱えるようになったことで、人々は「堅苦しい不自然なものではなくて、自然体でオシャレな写真」を「現像ではなくデータで」求めるようになりました。
このニーズに対して、近年個人の出張撮影カメラマンは増えつつあります。 しかし、価格設定がバラバラで、さらに出張費だったり交通費だったりシーズン料金だったりがプラスされて、料金体系が非常にわかりにくく、比較検討が難しい上に、適正価格もわかりません。また、やっぱり個人にお願いすることが不安と思っている方も多いそうです。 こうした理由で、出張撮影に興味はあるのに、実際に依頼することに踏み込めなかった方がたくさんいます。
そこで、我々fotowaは、業界初の「一律料金設定」と「全額返金保証」で、写真撮影業界にイノベーションを起こしています。
また、fotowaはフォトグラファーにとっても革新的なサービスです。フォトグラファーは個人で活動する際に困る、集客・決済・写真納品方法の全てをfotowaが代行することで、写真撮影に専念することができます。 さらに、1時間単位で依頼を受けることができるので、空いてる時間にだけという自由な働き方ができます。
ハッピーにしたい!サービスはもちろん、メンバーも!
仕事に限らず、わたしが人と関わる時に大事にしている考え方があります。 「自分と関わる人はみんなハッピーでいてほしい」です。
サービスを使ってくださるユーザー、フォトグラファーはもちろんのこと、チームメンバー、業務上関わる社内関係者、みんなこのサービスに関わる部分でハッピーでいてほしいです。 競合にだって、「あそこは競合だったけど、いい経験になった」っていうハッピーをもたらしたいです。
メンバーのハッピーとは?
ユーザーにどんなハッピーを提供するのかは、サービス内容によって明瞭です。 じゃチームメンバーにとって、ハッピーとはなんでしょうか?
給料?スキルアップ?履歴書で語れる経験?
たしかに、それらはメリットではあります。けど、継続的なハッピーをもたらすことはできません。
メンバーが継続的にハッピーになれるfotowa流チームづくり
fotowaチームが結成された時は、最小限の人数(エンジニア1人+デザイナー1人+その他わたし)しかいませんでした。 しかも、リリース予定日はやたらチャレンジングなスケジュール(チャレンジングって便利な言葉だねw)でした。
やりたくもないことを言われたからやる、というのは最も避けたいことでした。 パフォーマンス悪いし、やる人は辛いだけだし。 誰もハッピーになれない最悪のパターン。
全員が納得してからやることを初期からずっと徹底してやってきました。
マーケット環境、競合、我々が狙うポジションなどビジネス観点のことから、限られたリソースの中で開発の取捨選択・優先順位などの話も、メンバー全員が納得するまで話し合いました。
もうひとつ、ハッピーなチームづくりのために意識していたことは、程よい放任主義。
ゴールは明確にあって、それを全員が納得して取り組む。 じゃ具体的にどうやるかは任せた、好きなようにやってくれ。
fotowaチームはとても厳しい目標を課せられているけど、みんなイキイキと、楽しく仕事してることは胸張って言えるし、自慢です。
こうやってfotowaはメンバー一丸となって、共に作り上げていきました。
fotowa爆誕! わたしたち、とんでもなく良いものを作った
たぶん一生忘れもしない、2016年2月29日0時に、事前の告知通りにfotowaをリリースしました。 なんでよりによって2月29日かよ。誕生日4年に1回しか来ないw
別に家で待っててもよかったんですけど、落ち着かなくて、0時にひとりオフィスでリリースの瞬間を見守って、ビールをあけました。
リリースしてしばらくやっていたのは、サブモニターにGoogle Analytics リアルタイムの画面を開きっぱなしにすることです。
ほとんどの時間は、訪問者0。 たまーに、人が来ると…… 「ハァッ Σ(゚Д゚) いま人が来た!」 「ハァッ Σ(゚Д゚) いまこのページ見てる!」 「ハァッ Σ(゚Д゚) 離脱した!」 と一喜一憂してました。 チーム内で「ネットストーカー」って呼ばれていました。
はじめて依頼が入ったのは、NHK「おはよう日本」でご紹介いただいた直後(本当に数十分後)で、 今でも思い出すと夢のようで、その予約はシステム上にだけ存在する1と0なんじゃないかなって密かに思っていました。 それが実際に撮影日を迎えて、フォトグラファーから写真を納品されると、このサービスを1組の家族に、たしかに使ってもらえたんだという実感と喜びがはじめて湧きました。
幸せなサービスをつくったと確信できた日
サイトは最小限の機能とページでリリースされたので、引き続き必要なページと機能の実装に追われる毎日。 リリースしてまもなく、経営陣からWeb広告を出稿してみたら?という話を持ちかけられたけど頑に拒否しました。 サイトとしては未熟すぎて、広告費を投下してCVを取れたところで、しかるべきUXを提供できないと感じていたからです。
6月、7月あたりになってようやく、サイトは自分の中ではまだまだ合格点に達していないものの、人に見せてもそこまで恥ずかしくなくなってきたので、Web広告の出稿を開始しました。 そしたら、想像もしなかったような数の予約がぼんぼん入ってきて、予約の通知メールが来るたびに、わたし明日死ぬんじゃないかって本気で思ってました。
それが1週間ぐらい続いた頃、ようやく確信しました。
このサービスは、世の中に必要とされていると。
そこからは、怖いほど順調に伸びていきました。
そんな中、11月にレビュー機能をリリースしました。 撮影を依頼したユーザーが、担当したフォトグラファーを評価・レビューできる機能です。
開発する前から社内では、ネガティヴなレビューあったらどうする?って話もありました。でもマッチングサービスですから、それこそ健全な姿だと思い、リリースに踏み切りました。
集まったレビューをはじめて見てみた時、想像をはるかに超えた嬉しい声、感動の声ばかりで、目頭が熱くなりました。
なんて幸せなサービスなんだ。 わたしたち、とんでもなく良いものを作った。
新規事業はスピードが命!
1年間、fotowaをやってきて学んだ最も大事なことは、
新規事業はスピードが命
新規事業というのは、経験則や正解がない世界で、くよくよ考え込んでも仕方ないことがほとんどです。 仮説を立てて、最小限でリリースしてユーザーの反応を見て、ダメなら次に行くし、良さげなら更にブラッシュアップするプロセスを繰り返していくしか道がないです。
fotowaの野望
最後に、fotowaの今後についてお話します。
2017年、fotowaの主な注力ポイントは以下の3つを考えています。
①全国展開 2016年は首都圏のみでサービス展開してきましたが、2017年は地方都市を中心に全国展開を予定しています(1月に、関西エリア・東海エリア向けてサービス開始済みで、すぐに反響があって手応えを感じています)
②シーズナリティに影響されない需要の獲得 子ども写真撮影業界で最大の需要は、秋の七五三撮影です。大手チェーン写真館では、秋の七五三関連の売上が年間売上の4〜5割を占めていると言われています。 逆に言うと、それ以外のシーズンでは、フォトグラファーの仕事量・収入が比較的少なくなりがちです。 フォトグラファーにとっても、プラットフォーム運営者の我々にとっても、シーズナリティに影響されない需要の喚起および獲得は非常に重要だと認識しています。
③徹底したUI/UX改善 サイトのデザインに限らず、サービス・サイト両側面でユーザーにとってストレスなく使いやすく、痒いところに手が届くプロダクト作りを目指しています。 チーム全員が職種や担当領域にとらわれず、サービス・サイトをより良くしていく議論を日々重ね、試す価値のあるアイディアはすぐに実装し、その効果もきちんと計測・評価しています。自分の意見や努力は、目で見てわかりやすく反映されますので、とても働き甲斐があると思います。 その結果として、競合との差別化を図り、選ばれる・愛されるサービスになりたいと思います。
ハッピーなサービス&チームで一緒に戦ってくれませんか
昨年は、ミニマムなチーム構成でfotowaを推進してきましたが、予想を遥かに超えたスピードで成長している今、共に戦ってくれるメンバーのジョインをお待ちしています。
出張撮影をあたりまえにします。 そして、出張撮影と言えばfotowa、になります。
今まで世の中に存在しなかった素晴らしい価値を我々と一緒に作り出してみませんか? 少しでもfotowaと我々のチームに興味をお持ちいただけたら、お気軽に「話を聞きたい」をおしてください!
1 on 1 ランチはじめました
この度、fotowaの事業責任者であるわたくし李とのランチ企画を実施することになりました。面談ではなくランチをしながら、fotowaやお互いのことをざっくばらんにお話できればと思っております。
fotowaに興味ある!ランチしたい! と思った方はこちらからお気軽にお申込みください♪ ▷ https://www.wantedly.com/projects/87286