こんにちは、YOJO Technologies開発部で長期インターンをしている薬学生エンジニアの伊藤(@itpharmacy1212)です!
薬学生インターンとしてYOJOの自動体質チェック機能の改善をしました。この記事では業務を通して学んだことについて書きたいと思います。
目次
- 自動体質チェック機能とは?
- 経緯:YOJO薬剤師にとって重要な自動体質チェック機能に関わることになった理由。
- 課題:複数の自動体質チェックがある場合優先度の判別がしずらかった。
- 挫折:エンジニアとしての技術面では大きな壁を感じました。
- 学び:エンジニア経験を生かして変化に対応できる薬剤師を目指したい。
- 薬学生に必要な「積極性・問題解決力」を鍛えるには最高なYOJOインターン
自動体質チェック機能とは?
YOJOのサービスはLINE上で漢方やサプリメントを購入することができます。
サービスの流れを紹介させていただきます。
最初にお悩みの症状に関連した質問にLINE上で回答して頂き、これの回答結果をもとにYOJOの薬剤師は漢方の提案や健康サポートを行います。
自動体質チェック機能は、YOJOの薬剤師がどの漢方を提案するべきかの意思決定をしやすくするための機能です。彼ら彼女らにとって非常に重要な機能と言えます。
※自動体質チェック機能の結果はあくまでも参考情報です。最終的にYOJOの薬剤師がどの漢方を提案するかを決定しています。
サービスに興味ある方は是非試してみてください!
経緯:YOJO薬剤師にとって重要な自動体質チェック機能に関わることになった理由。
僕が入社して3ヶ月ほど経ったころ、先輩の竹内さん(@kenta_714)に相談した事が始まりでした。「実際に他部門の仕事を見てみてそこから問題抽出を行い解決できるような仕事を行ってみたい」と相談しました。
そして実際に他部門のヒアリングを行うことになりました。今回のヒアリングを行った部門はPSチーム(YOJOで実際にチャットで患者応対を行っている薬剤師,登録販売者チーム)です。そして複数の問題点が要望として上がりました。
その中でインパクトの高そうなものはどれか?そして工数とのバランスはどんなものか?など竹内さんと議論を行い方針を決めて行きました。
数多く多く上がった要望のうち一つである「自動体質チェック機能」が今回の業務改善対象に上がった感じです。
課題:複数の自動体質チェックがある場合優先度の判別がしずらかった。
上記の体質チェックを行った結果は管理画面上で以下のように表示されます。管理画面はYOJOの薬剤師が患者さんとメッセージのやりとりをするために使うものです。これの結果をもとにYOJOの薬剤師は患者さんにピッタリな漢方を提案して、その後の健康サポートを行っているわけです。
自動体質チェックの結果は管理画面の右側に表示されいます。
下記の画像は体質チェック番号を選択するのに使うプルダウンで、表示されている数字は患者さんが体質チェックを行った回数を表しています。
患者さんが体質チェックを複数回やっている場合、完了してない自動体質チェックの情報はあまり重要でないことが多いです。なぜなら、体質チェックが完了していないとその人にあった漢方の提案をするのが難しいからです。
以下が今回の実装による変更です。完了している番号に色付けしました。
この機能を改修する前は、完了している体質チェックと完了していない体質チェックがごっちゃになっていて、薬剤師がどの体質チェックが完了しているのかを1つずつ確認する必要がありました。
そこで一目で完了した体質チェックかどうかがわかるように、「番号に色をつければ、分かりやすくなるんじゃない?」ということに話がまとまり実装作業に入った感じです。
完了したものへの色付けによって格段にわかりやすくなったと思います。
※色付けるだけだから簡単そうじゃね?って考えて工数見積もりを完全にミスった失敗談は後ほど!
挫折:エンジニアとしての技術面では大きな壁を感じました。
自分の中で感じた大きな壁は「数ある要望の中から優先順位付けしてインパクトの高いものを選ぶのがかなり難しい」です。
まず前者の優先順位付けについてですが、実際ヒアリングを行った際に上がってきた要望はざっくり数えて10個以上はあったかと思います。最初これを見て僕はほとんどやってもいいんじゃないかなと考えていました。
要求分析を行っていくうちに開発工数を割かなくても解決できる問題、工数と実装時のインパクトが釣り合わないものなど数多くありました。目利きがまだまだ未熟であることを実感しています。
要求の背景に目を向けること、そして工数削減度と実装コストの数量的な比較をヒアリングなどでしっかり行っておくことの重要性に気づきました。
今回の反省は実装コストの評価の見積もりを甘く見ていた事でした。色付けるだけだからすぐ終わるんじゃね?と楽観的に見ていたのですが、実はバックエンドから体質チェック完了を判別するような仕組みを構築しなければならく、完全に工数の見積もりを誤っていました・・・
※初めこの画面をイメージした時完全に「色付けするだけだから簡単じゃん!」と思いました(焦)。
学び:エンジニア経験を生かして変化に対応できる薬剤師を目指したい。
今後薬剤師は大きく変わっていくかと思います。これまでの対物、調剤中心の業務から服薬指導,アフターケアを中心とした業務になると考えています。
前者と後者で大きく違うのは前者が時系列的に見て「点」の業務であるのに対して後者は「線」の業務であることです。ここでいう線の業務というのは薬剤師が問題抽出→解決案企画→薬物治療の実践と全てのフェーズに関わることになることになるという事です。
そんな中、これまでのように調剤や監査だけに集中してしまっていてはいくらリソースがあってもフルサイクルで活躍できる薬剤師になるのは厳しい と考えています。
そんな時、エンジニアとして経験した「工数を意識して必要リソースを少しでも最適化しよう」という考えが薬局や病院でも大いに役に立ちそうな気がします。早速5月からの実習では意識していくつもりです。
例えば薬学的な面では「服用するのも調剤するのも凄い手間かかる治療薬だけど本当に必要?それに合ったメリット患者さんにあるの?」とかです。業務的な面では「最低限のマクロ組んで入力業務を自動化、その分患者指導の時間を増やそう」とかでしょうか?
僕はエンジニアとして開発者になるか薬剤師として現場アプローチする立場に回るかは決め兼ねている状態ですがどちらの道に進むにしても上記の考えの根本は役に立つと信じています!
薬学生に必要な「積極性・問題解決力」を鍛えるには最高なYOJOインターン
「積極性を養いたい!」「自分自身で問題解決力を養いたい!」みたいに考えている方はYOJOのインターンで学べる事はすごく多いと思います。
また上記の文化は全社的に浸透しているものであり開発部門だけの話ではありません。よって開発部に限らずどの部門でも同じ事が言えるのかな?と考えています。
積極性や問題解決力は薬剤師として働くことになっても必要な力だと思うので間接的に薬剤師、薬学生マインドを高めていくことが出来ると思います。
例えば「もっとより良い薬物治療を患者さんに提供するために出来ることはないかな?医師に提案してみよう!」などです。僕は現在薬学部5年生なのでこの積極性や問題解決力を病院・薬局実習で発揮していきたいです。
開発職に限らず現在募集しているみたいなので興味のある方は是非ご連絡ください。一緒に成長していきたいです!
個人ブログもやっているので、もし良かったら読んでください!