なにをやっているのか
■Beauty Techのパイオニアとして:
2015年6月にデジタルマルチメディア分野のリーディングカンパニーであるサイバーリンク社からスピンオフしました。サイバーリンクは画像・映像処理の先端技術を擁し、PowerDVDやPowerDirectorなどのパソコン用ソフトウェアを開発してきましたが、近年同市場が低迷する中、モバイル端末向けサービスのビジネス拡大を模索をしておりました。その中で2014年3月にリリースしたセルフィーアプリ「YouCam Perfect」が大ヒット。さらに当時バーチャルメイクアプリが注目され始めていたことから、弊社の画像・映像処理技術を応用したメイクアプリ「YouCam メイク」をリリースしたところ、メイクやセルフィーに関心の高い幅広い層の女性から支持され、世界各国で予想をはるかに上回る爆発的なダウンロード数を叩き出しました。現在の「YouCam メイク」ダウンロード数は、グローバルで4億数千万を突破しました。弊社ではこのヒットを受け、「YouCamメイク」をメディアプラットフォームとする展開を開始。サイバーリンクとはターゲットもビジネスモデルも180度異なることから、分社化を決断。ベンチャー企業としてスピンオフする形で、2015年6月にパーフェクト株式会社が誕生しました。起業初日からUSD 30Mの資本金とグローバルで100名を超える社員を抱え、現在は世界11か国、14都市に拠点を持ち、約220名の社員が働いています。
なぜやるのか
「このコスメ、よく広告で見かけるけど、わたしに似合うのかな?」「近くにお店がないから、試せない・・」「色は試してみたいけど、店員さんに声をかけられるのはちょっと・・・」。カラーコスメの購入に至るまでに、消費者の悩みのハードルはいくつもあります。弊社のサービスは、このようなすでに顕在化している課題を“バーチャルメイク”を通じて解決するだけでなく、「わたしはこんな色も似合うんだ!」といった新たな冒険や発見を可能にし、新たなビジネスチャンスを創出しています。さらにここ数年注目を集めている、デジタル×アナログを意味する「Phygital(フィジカル+デジタル)」の領域でも、店頭のデジタル化施策として存在感を強めており、ブランドと消費者の接点拡大・エンゲージ向上、そして新たなビジネスチャンスの創出に使命を感じています。
どうやっているのか
当初の最優先事項はコンテンツとユーザーを増やし、ブランドと消費者の新しい形のエンゲージメントを構築することでした。スピンオフ時点での国内人員は1名。代表取締役自らが営業し、幸運にもshu uemura、イヴ・サンローラン・ボーテ、レブロンといった数々の人気コスメブランドやメディアと協業することができ、アプリの知名度は上がっていきました。その間、取材に来た美容ライター(IT企業経験者でやたら営業っぽい)を仲間に加え、ブランドとのコラボを加速化。さらにPRと技術サポート用意も増員し、今の8名体制に至りました。が、うち2名は育休中で、稼働6名。台湾本社では爆速の開発を継続し、バックエンドをSaasとして完全プラットフォーム化すると同時に、新たな機能を次々とリリース。シリーズAで増資の後、AI技術の開発にも投資しております。
グローバルで延べ200以上のブランドおよび小売店で導入実績があります。一例がこちらです。
- ブランド商品を一般配信されているアプリ内に掲載し、ARメイク体験を提供
- 店頭やイベントで、カウンセリングツールとして導入
- AIを活用した肌診断、パーソナルカラー診断
- ECやウェブサイト上でARメイク・AI診断体験を提供
- ARメイクを利用したリモートカウンセリング
- 美容部員向けトレーニングシステムなど