<社長ストーリー#2>第2創業期に突入。広い視点を持った新しいデザイン会社に(社内報の人気記事をこっそり公開しちゃいます。)
こんにちは。広報担当の白井です。
前回社内報のキーパーソン記事を公開します。とお話をしましたが、今回は後編です。
行動派な性格で思いついたらすぐ行動!そんな新開ですが、やはり失敗も多いのです。紆余曲折を経て2018年には年商30億まで育て上げた。そこにいたるまでどんなことがあったのでしょうか?
~社内報「Plus One Plus」より(前回の続き)~
英語を学ぶためにアメリカに渡った新開は、ブーツやストリートウェアを仕入れて日本で販売するビジネスを始める。やがてデザインと出会い、自らTシャツを作り始めることになった。
廃業寸前の中、一筋の光が
アメリカブランドブームが去った2002年(平成14年)、業績は右肩下がりを続け、新開は廃業寸前まで追い込まれていた。そんな中、たまたま店舗を訪れた知人の目に止まったのが、新開の自作Tシャツである。
「新開さん、ユニフォームのデザインってできる?」
聞くと、友人であるラーメン屋の社長がユニフォームの新調を考えており、紹介したいとのこと。即答で了承し、2時間後には打ち合わせに向かっていた。1か月ほど打ち合わせを重ね、200枚もの注文にこぎつけた新開は、自分のスキルが人の役に立ったという強い実感を得た。
これをきっかけにユニフォームデザインの依頼が増え、デザイン業者としての手応えを感じるようになる。さらに顧客を増やすべく、陸上部時代の顧問に相談するとすぐに部活のユニフォームを発注してくれた。口コミで評判が広がり、学校や飲食店を飛び回る日々が始まる。
デザイン業へ転向、ネット通販の先駆けとなる
インターハイや文化祭など、学校からの注文が増える夏は最大の繁忙期である。すべての業務を一人で行う多忙な新開は、「ホームページは作らないの? インターネットでやり取りして注文できた方がお互いに楽じゃない?」と教員から提案を受ける。自力でホームページを作成し、リスティング広告も導入したところ、なんと2日後には見積もり依頼が入った。残念ながら受注には至らなかったが、強力な宣伝手法を身につけた新開は、期待で胸がいっぱいであった。
当時、インターネットツールを活用する同業者はほとんど存在しなかったため、プラスワンインターナショナルは順調に業績を伸ばしていく。2004年(平成16年)の秋には初めての社員が入社し、店舗数も次第に増えていった。
「事業を始めたころは、とにかく飯を食っていくためという一心で働いていました。軌道にのるにつれて、なぜ使ってもらえているのか、どうやったらもっと喜んでもらえるのか、お客様の存在を考えるようになりました」。
「オリジナルといえばプラスワン」
オリジナル商品を提供する同業他社は、どこもほぼ同じ素材を使用している。お客様の要望どおりに作るので、クオリティは正直大きな変化はないという。新開は、プロセスの段階で差をつけるしかないと考える。接客、商品知識、提案力、打ち合わせができるような店舗のスペースが全国にあるか、実際にサンプルを見て触りながら打ち合わせができるか。そして最も重要なのはデザイン力だ。
プラスワンインターナショナルは、お客様のざっくりとした要望を聞き取り、デザインを提案する技術が自慢だ。ゼロの状態からイメージを拾い上げ、具体的な形に作り上げる。これは、業界内で唯一のサービスである。
「お客様が考えたものありきの制作は、デザインではなくただのトレースです。私は、漠然としたイメージを形にする喜びをすべてのお客様に実感していただきたい。昔の自分のような人を全力で応援したいのです」。
夢をサポートするデザイン
2018年、グッズ販売を通してアスリートを支援するプラスワンエージェントを立ち上げた。競技者としての夢やコンセプトを視覚化し、アスリートそれぞれのオリジナルブランドを作成することが目的だ。長年運動に打ち込み続け、自力でデザインを考え出すことが難しいアスリートをサポートし、活動資金や遠征資金につなげたいと考えている。
「デザインという機能を生かして、たくさんの人の夢を実現させたいのです」。
そう語る新開は、ミャンマーでの教育事業も計画している。デザイナーを育てる学校を建築し、クリエイティブなデザインを発想できる人材を育成。ゆくゆくは、優秀な人物を日本に呼び寄せて共に活動したいと願っている。
「名刺、看板、サイト、封筒、チラシなどデザインが関わる箇所は膨大。一つデザインがあれば、それを起点に様々な応用や展開ができます。デザインが必要になるのは、必ず何か『物』を作りだすとき。その『物』を用意していれば、デザインを必要とする人が集まってきます。デザインという機能そのものを磨き、広い視点を持つ新しいデザイン会社を目指したいです」。
新開が作り上げていく、新たなプラスワンインターナショナルの姿に期待が高まる。
第二創業期を迎えて全力奮闘中!
2019年には、新たな事業の方向性を打ち出し、12月には渋谷に新形態のコンセプトショップをオープン。日本の情報の発信拠点である渋谷センター街のど真ん中で、当社の理念や価値を社会に提案していきたいと考えています。
#社長ストーリー#社内報#デザイン