1
/
5

プロダクトを使う人たちが楽しく幸せになって欲しい。謙虚に学び続けるプロダクトデザイナーがリサーチを大切にしている理由

オプティマインドの“お客様に根拠を求める文化”に惹かれ、2023年3月にプロダクトデザイナーとして入社された加藤さん。リサーチを重要視している理由や、デザイナーの目線で感じる当社ならではの仕事の難しさや面白さについて伺いました。

入社の決め手はお客さんに根拠を求めるマインドがあること

―まずはこれまでの経歴について教えてください。

大学では経済学を専門に学んでいましたが、学生時代からチラシ、ポスター、ロゴ、CDのパッケージなどのいわゆるグラフィックデザインの領域に興味を持っていて、卒業後はWebデザイナーとして就職しました。当時はまだUI/UXという言葉もなくて、デザインの業務があまり細分化されていなかったので、DTPかWEBデザインが主流という時代でしたね。

そこから、数年勤めた後に自分の人生を見つめ直すタイミングがあり、当時は安定を求め、公務員として区役所の職員に転職しました。意図してではなかったんですが、たまたま情シス部門の配属になり、エンジニアとして働くことになりました。今の行政機関ではアウトソーシングが主流なので、おそらく内部の職員がシステムを触る機会は滅多にないと思うんですが、当時は職員が庁内で動くいろんなシステムを開発している時代だったので、職員開発とアウトソーシングのシステム調達のマネージメントだったりを行っていました。

役所で勤め始めて10年ほど経った頃に、デザイナーの友人にスタートアップで働いてみないか、と声をかけてもらう機会がありました。年齢も40歳を迎え、社会人人生としても折り返しくらいのタイミングになるので、これから何をやっていくかを見つめ直すきっかけになりました。それを契機にまた自分の好きなデザインの仕事に戻ることを決意しました。

実際に転職したのはtoB向けのSaaSの自社開発を行っている会社で、いわゆるUI/UXデザイナーとして働きながら、プロダクトマネージャーにも片足を突っ込ませていただいていました。よりデザイン業務の専門性を高めていきたいと考え、ご縁があって2023年3月にオプティマインドに入社しています。

ーたくさんの選択肢がある中でオプティマインドに入社を決めた理由はなんだったのでしょう。

端的にいうと自分の感じている課題感やこれから学んでいきたいところとリンクしていたことと、リサーチに力を入れている文化にとても魅力を感じたからです。

数多のデザイナーが苦労するところだと思うんですが、デザイン業務は常に正解がないので、会社の中だけで議論していても本質に近づくことができないんですよね。「それって何が根拠でそうなっているんでしたっけ」と疑問が生じた時にお客さん由来の根拠付けがしづらいという環境に課題感を感じていて。もちろん、お客さんに答えを求めることはかかるコストも高いので、やりたいベースでなんでもかんでも聞きに行けるわけではないと思うんですが、「やった方がいいよね」と言う認識だけではなく、”実際に実行するかどうか”、”本当にリサーチを重視しているか”は会社のカルチャーに影響される部分があるな、と思うようになりました。

今後のキャリアとして、リサーチの部分に注力していきたい、それに関する自分の能力を伸ばしていきたいと考えていたので、オプティマインドが大切にしている『現場百遍』という考え方や『お客さんに根拠を求めるマインド』に共感し、入社を決めました。実際に入社してみても、会社として大事にしている価値観がどのメンバーにも浸透していて、お客さんに答えを求めることが共通認識であるということが安心材料になっています。

ー入社してから担当されている業務やプロジェクトについても教えてください。

「Loogia計画作成」を担当していて、大小の機能改修についてPOのやりたいことを青写真をインプットにして、それをUXの形に具体化する。それらをエンジニアさんに展開して実装に伴走する形でリリースまでを見届けるというのが日常的な業務です。

プロジェクト単位では、新規プロダクトである「Loogiaコネクト」のデザインも担当しました。完全に0→1になるので、出来上がっている既存プロダクトの肉付けを考えるみたいなものではなく、より一層全体の情報設計だったり、骨組みを考えるところから担当しました。

ー0→1を考える上でどんなことが大変でしたか?

デザイン業務の一般的なプロセスでいう”情報設計”の部分はかなりフォーカスして行いました。“ユーザーが取って触れる情報を分類し、構成や構造を考えて、それを画面上に表現する”。最初からこの部分がしっかり設計できていると、後々の機能改修でも矛盾がなかったり、ユーザーが頭の中で思い描いているイメージ通りの画面になっているので迷わず使えるようになっていることが大きいです。家の骨組みとか基盤がダメなところにリノベーションしてもさほど良くはならないのと同じで、プロダクトも最初の情報設計が肝心なんですよね。既存プロダクトでこの部分が失敗していると後から改善するというのは結構難しくて。

情報を整理している時のメモ

もう一つ大変だったことでいうと、やっぱり新しく組成されたチームなのでPdMやデザイナー、エンジニアのそれぞれの役割分担というか、ベストプラクティスができていないところはあるかなと思います。誰がどこまでやるかという部分がまだ明文化されていないので、やりながら探っていっている状況ではあります。

論理的に理由を示すときは相手を説得しないといけないとき

ー結果的に「Loogia コネクト」はかなりスピード感を持ってMVPが完成できていたと思います。デザイナーの立場からはどんなことを意識されていましたか?

スピード感のあるリリースへの寄与度でいうとエンジニアさんの力が合ったからこそだと思いますね。外部の参画してくださっている業務委託の方々を含めて。

自分が寄与したものがあるかというと、少なくともデザイン部分で大揉めしたりすることはなかったので、大きな流れで言うとスムーズに行ったのかなとは思います。これはこのプロダクトに限定した話ではないですが、とにかく論理的に理由を示すということを意識していました。

論理的に理由を示さなければいけない時って、相手を説得しないといけない時というか。説得の度合いももちろんありますけど「180度変えてください」という場合もあるし、「同じふうには考えているんだけどちょっとモヤッとしているんで理由を教えてもらえますか」みたいな場面もあるし。重さは違えど相手に何らかの変容を求めるみたいなときは自然と理由を示すことが必要だと思っています。

あとは、エンジニアさんと壁打ちもしながら、データベースでどういう情報の持ち方しているかなども確認しつつ、エンジニアさんが設計したデータの分類、構成、構造とデザイナーが考える画面とがシンクロするように議論しながら進めていました。前職でエンジニアを経験していたこともあるので、自分の体感的には過去の経験が生きているのかなとは思いますね。

ー加藤さんが考える、当社の“プロダクトデザイナー”としての役割と面白さはなんだと思いますか?

本質的な部分では当社だからと言うことはないと思いますが、ユーザーの課題の発見やソリューションの立案、ソリューションの仮説検証、エンジニアとの伴走というのがデザイナーの役割になるのかなと思います。当社の場合は顧客のビジネス上の課題発見の部分はPOやPdMが担うことが多いので、ソリューションの設計や検証というのがより強調される役割だと思います。

面白さについては抽象的になっちゃうんですけど、あらゆることに説明が必要であったり、本質的な議論が求められるため、考えれば考えるだけ成果につながるところかなと個人的には思っています。区役所に勤めていた時にとにかく文書に残すという文化があって、簡潔明瞭な文章を考えて書くという習慣をずっと続けていたことも相関があるのかもしれないんですが、ロジカルさが求められる、という環境は自分にはとてもあっているなと感じています。

また、物流業界という側面でいうと縦の深さもありますが、横の広さというか、お客様の業界・業種によって千差万別なニーズがあるので、お客さんに合わせるのか、お客さんに合わせてもらうのか、プロダクトがどうあるべきかという哲学がより一層必要になるんだろうと思っています。そこが難しくて面白いと思いますね。常に、「なんで、どうして、それは本当なんだっけ」というところを立ち止まって深く考えることができる、良い意味で疑い深い人にはすごくあっている会社だと思います。

やればやるほど自分の知らないことが見えてくる

ー最後に、加藤さんがこれからやりたいことはどんなことですか。

元々はリサーチの知見が足りないから学びたいというモチベーションで入社したので、設計にフォーカスした部分はリサーチに比べれば詳しい領域だと思っていたんですけど、設計に関してもやればやるほど知らないことが多く、自分の足りないところが浮き彫りになるなと実感しています。とにかく学びを得ること、自分が学ぶことでそれを会社にフィードバックしていけるような良い関係が築けるように価値を発揮していきたいです。これが職業人として考えていることですね。

プロダクトを使う人たちには、やっぱり楽しく幸せになって欲しいなと思います。仕事は人生の多くの時間を割くことなので、Loogiaを触ることによって”日々の配車の仕事が楽になった”でもいいですし、とにかく仕事が苦痛なものではなくて、自分のクリエイティビティも発揮できる楽しい仕事だと思ってもらえれば、私としても幸せだなと思います。

深く考えることが好きな仲間を募集しています!

オプティマインドでは「多様性が進んだ世の中でも、全ての人に物が届く世界を持続可能にする」という物流業界の壮大な社会課題を解決すべく、一緒に働く仲間を大募集中です。少しでも興味が湧いた方はカジュアル面談も大歓迎ですので、気軽にお声がけください。

株式会社オプティマインドでは一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング