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Video BRAIN プロダクト開発 Side Story タイムライン機能編 〜難解なタイムラインを誰でもカンタンに使える機能に仕上げた軌跡~

テロップなどの出現タイミングを0.1秒単位で調整できる「タイムライン機能」。
ナレーションのタイミングに合わせて文字や効果音、アイコンを出現させるなど、より効果的な演出ができるようになり、今や欠かせない機能の1つになっています。

シーン単位で編集できるシンプルな操作画面が特徴のVideo BRAINに、プロ向けツールで使われている機能を実装していくにあたり、開発の道のりは険しかったようです。

「専門知識が無いと使いこなせない機能を誰でもカンタンに使えるようにする」。そんな開発秘話をタイムライン機能の開発をリードしたPM古山に聞きました。

■ 古山プロフィール

インターフェイスデザインのバックグラウンドを持ちながら、広告制作、映像制作、プログラミング、ウェブクリエイター、ソフトウェアエンジニアのキャリア実績を積む。自らの強みをフルに活かした「動画/映像×エンジニア×デザイン」の領域でのプロダクトマネジメントを得意とする。

2018年10月にオープンエイトにジョインし、インハウスAI動画編集クラウド「Video BRAIIN」のテクノロジー開発やデザイン等のプロダクトマネジメントを出がけるプロダクトマネージャーとして活躍中。

現在、石川県にてフルリモートで勤務。プライベートでは2児のパパに。

■ タイムラインとは

映像や画像、テロップ、音源などを全ての要素についてタイムラインパネルと呼ばれる画面に表示させ、作品全体の流れを時系列に管理・編集してくスタイルで、プロ向け映像編集ソフトで採用されています。

全ての要素が帯状に積み上げられて表示されるため、映像編集の知識の無いビジネスパーソンにとっては難解で、この難しさが、企業が動画の内製化に踏み切れなかった一番大きな原因なのです。

自社では難しいから外注する。
外注すると、コストもかかるし時間もかかる。
だから気軽に外注できない、という負のサイクルですね。

■ 寄せられた多数のユーザーボイス

あらゆる業種や職種で活用されているVideo BRAINですが、中でも多いのは商品紹介や広告クリエイティブ、業務マニュアルです。

商品担当者が登場して商品特徴を説明するYouTube動画では、発話の内容に合わせてテロップを表示したいというニーズがありましたし、経費精算ツールの使い方を説明するマニュアルでは、説明に合わせてクリックすべきボタンに丸囲みや矢印をつけたいなど、「タイミング合わせ」のニーズが多数寄せられるようになりました。

それまでもタイミング調整の機能はありましたが、ユーザーニーズに存分に応えられる機能へと進化されることにしました。

■ ユーザーニーズを満たすには

「誰でもカンタン」というプロダクトコンセプトに基づいて、タイムラインに限定せずいくつかのアプローチを検討しました。

動画とテキストという単純なタイミング合わせだけではなく、動画を構成する全ての要素をまとめて全部操作できるほうが、ユーザーニーズを存分に満たせる!という結論に至り、「タイムライン」という提供方法を選択しました。

■ さて、ここからが難しかった

冒頭にお話しした通り、映像編集ソフトのタイムラインパネルは難解です。

一方で Video BRAIN はシーン単位で編集していくというパワーポイントlikeな操作感で、専門知識が無くても動画が作成できることが、「誰でもカンタン」がVideo BRAINの生命線です。

そのため、プロダクトの使い勝手を損ねずに、シンプルで分かりやすいタイムラインを考案する必要がありました。

オープンエイトには映像編集ソフトを自在に操るプロ編集者も在籍していますが、これをどうやってカンタンに・・・と、ここから茨の道が待っていました。笑

■ 機能を削ぎ落とし、必要な時だけ出てくる仕様に

今回のタイムライン機能では、テキストや静止画、音源など動画を構成する全ての要素のタイミング合わせにフォーカスし、その他の機能は敢えて削ぎ落とすことにしました。

タイムラインに様々な編集機能を盛り込むと、結局他の映像編集ソフトと同様に難解なものになり、専門知識が必要になってしまうからです。

それぞれの要素をいつ出したいか、いつ消したいかというタイミングの指定に徹して、ガイドラインが表示されたりプレビュー画面を見ながら調整できたりと、ユーザーの利便性を向上させる機能を追加していきました。

また、タイムライン編集画面は使いたい時だけ出てくる仕様にして、シンプルで直感的な使い勝手の良さをキープしています。

簡単に言ってしまいましたが、実装を担当したデザイナーやエンジニアは本当に大変だったと思います。笑

■タイムライン機能で Video BRAINはどう進化したか

動画を構成するあらゆる要素のタイミングが調整できるようになり、表現の幅がぐんと上がったというのはもちろんですが、アニメーション機能など他の機能と組み合わせて使うことで、「動き方とタイミング」という奥深さが出せるようになりました。

1つ1つの機能はクリックとドラッグ&ドロップのシンプルな操作ですが、組み合わせることで動画ならではの視覚的効果が一層高まります。その中でタイムラインが要の役割を果たしており、様々な編集機能の組み合わせ基盤として機能するようになりました。


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